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崩壊した世界で自分を探して 〜終わらない再構築のループと、夢の中で出会う謎の少女〜  作者: スズミヤ
第二章 失われた世界

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温もりの代償

前回、ミヤはマミーナを打ち破った。

しかし——彼女はもう、かつてのミヤではなかった。


一方、深淵の神殿では——

ミカが再び目を覚ます。

また同じ場所。また同じ瞬間。


だが今回は——彼はもう知っている。

この少女が誰なのかを。

そして、彼女が何をするのかを。

「目覚めよ、そして目の前にある崩壊に向き合え。」


その声は彼の空っぽの頭の中に響き渡り、これまで彼を包んでいた闇を貫いた――冷たく、平坦で、顔も姿もない。それなのに、なぜかとても現実的で、とても近くに感じられた。


「ミカ!! ミカ!! おい、早く起きろ!!」


別の声が続いた。もっと切迫していて、もっと人間らしい声だった。だがそれはくぐもって聞こえた――まるで分厚い水の層の向こうから聞こえてくるように、言葉のひとつひとつがほとんど形をなさないほど鈍っていた。


誰だ、あれは? なぜあんなに遠くから聞こえるんだ?


答えを見つける前に、激しい振動が彼の体を揺さぶった――夢の中の揺れではない、現実の何かが、無理やり彼の肩を揺さぶっていた。


「おい!! ミカ、早く起きろ!!」


「あ――」


ミカははっと目を覚ました。目を大きく見開いたその瞬間、意識が完全に戻るとともに突き刺すような痛みが頭を襲った。彼はうめき声を上げ、片手でこめかみを押さえた。


「くそ、」と彼はつぶやいた。声はまだかすれていた。「一体何が起きてるんだ?」


「ああ、ミカ! やっと起きたか!」


彼はまばたきをして、まだぼやけた視界の焦点を合わせようとした。目の前の人影が少しずつはっきりしてくる――濃い赤の髪、いつもは落ち着いているはずの目に、珍しく浮かぶ焦り。


「……ツクヨ?」


「ええ、私よ。」ツクヨは彼のそばに膝をついた。手はまだ、先ほど彼を揺さぶった時のまま彼の肩をつかんでいた。「もう時間がないわ。早くこの神殿から離れなさい!」


ミカは眉をひそめ、まだ頭が脈打つ中で体を起こそうとした。「一体何が起きてるんだ?」


「手短に言うと、」ツクヨは早口で答えた。目は時折、大広間の入り口へ向けられていた。まるでいつ何かが現れてもおかしくないのを見張っているかのようだった。「さっき神殿の外側の区域で空間の歪みが発生したの。だから、あなたはすぐにここを離れないと。」


ミカはしばらく彼女を見つめ、まだ痛む頭の中でその情報を消化しようとした。「ああ、そういうことか。」彼は立ち上がり始めた。足は自分の体重を支えるのに少し震えていた。「それなら、すぐに行こう。」


だがツクヨは動かなかった。


「ごめんなさい、ミカ。」彼女はその言葉を沈んだ表情で口にした。目はミカの視線から逃げていた。「でも私はこの神殿を離れられない。」


「なぜ?」ミカは食い下がり、一歩近づいた。「急がなきゃって言ったのは君だろう。それなら一緒に出口を探そう。」


「そんなに簡単じゃないの。」


「なぜ簡単じゃないんだ?」ミカは引かなかった。「納得できる理由を聞かせてくれ、ツクヨ。なぜ俺と一緒に来るより、ここで崩れることを選ぶんだ?」


ツクヨは一瞬黙り込み、視線をミカから逸らした。まるでその真実を口にする価値があるかどうか、思案しているかのようだった。


「私はこの神殿の守護者だから。」ようやく彼女は言った。「何があっても、御神宝を守るために。」


ミカは眉をひそめた。「御神宝? どういう意味だ?」


ツクヨはその問いを聞くと、小さく笑った――温かい笑いではなく、本当は出したくないのに漏れ出てしまったような、苦い笑いだった。


「へえ。やっぱりあなた、この神殿に来た時は本当に武器のことを何も知らなかったのね。」


彼女はゆっくりと歩き出し、ミカに背を向けた。足取りは遅く、しかし重かった。まるでこれから口にする言葉のひとつひとつが、彼女がずっと一人で背負ってきた重荷であるかのように。


「知ってる?」彼女は続けた。「あなたがこの神殿に着いた時、本当は最初からあなたを殺すつもりだったの。」


ミカは凍りついた。


「でも、あなたの心を読んだ時――」ツクヨは足を止め、少しだけ振り向いた。ミカに見せたのは顔の半分だけだった。「――あなたはただ、『誰でもいいから、俺を助けてくれ』って言っていた。」


一瞬の静寂。聞こえるのはミカの、飲み込まれた息の音だけだった。


「へえ。おかしいでしょう?」ツクヨはかすかに微笑んだ。それは幸福というより、傷跡に近い笑みだった。「私にもまだ共感なんてものが残っていたのね。神殿に入ってきた者は誰であろうと殺せと命じられていたのに――善人だろうと、悪人だろうと。」


ミカは何と言えばいいのか分からなかった。その言葉はあまりにも重く、あまりにも率直で、空虚な社交辞令で応じられるものではなかった。


そして彼が適切な言葉を見つける前に、彼らの周りの世界が引き裂かれ始めた。


神殿の本堂が真っ二つに割れ、真っ黒な亀裂が石の床を素早く這い、一瞬にしてミカとツクヨを引き離した。何千年もの間堅固に立っていた古の壁が次々と崩れ落ち、柱という柱が大広間の中央に口を開けた闇の中へと崩落していった。


「ツクヨ!」


ミカは彼女の方へ走ろうとしたが、二人を隔てる黒い裂け目はますます広がり、彼を後退させて飲み込まれないようにするしかなかった。


裂け目の向こう側で、ツクヨはただ立ち尽くし、瓦礫が周りに降り注ぐのを避けようともせずに受け入れていた。


「ツクヨ、頼む、逃げてくれ!」ミカは声が裂けそうなほど叫んだ。


だがツクヨは動かなかった。彼女はただ上を見上げ、頭上の天井をゆっくりと飲み込んでいく虚無を見つめていた。まるで、今起きている崩壊よりもずっと大きな何かを見つめているかのように。


そして、ゆっくりと、彼女はミカの方へ振り返った――今度はもう半分の顔も隠さず、正面から。


彼女は微笑んだ。


「ミカ、」彼女は言った。周りで崩れ落ちていく世界の中で、その声は静かだった。「あなたがあの人であってほしいと願っているわ。」


ミカはその場で凍りついた。その言葉は宙に浮いたまま、彼が理解する間もなく、自分の足元の床が割れ始めた。


「……あの人? どういう意味だ?」


答えはなかった。


神殿は完全に崩れ落ち、闇がすべてを――瓦礫も、光も、音も――飲み込んだ。ミカは自分の体が落ちていくのを感じた。底のない虚無へと落ちていく。彼の目はまだ上を、もう存在しない空をじっと見つめていた。


意識が完全に消える直前、凄まじい痛みが全身を襲った。


そして闇は彼を完全に飲み込んだ。


ミカは目を開けた。全身が痛んだ――本物の身体的な傷ではなく、たった今経験したばかりの死の痛みの残響が、ほんの一瞬とはいえ、まだすべての神経にこびりついていた。


彼は視線を巡らせた。今度はもっと落ち着いていた。


石の柱。高くそびえる暗い天井。出所の分からない薄明かり。


神殿はまだ無事だった。


またループだ。


彼はこれにもう十分慣れていて、もう驚きはしなかった――ただ胸に居座る見慣れた疲労感と、その奥にある、もっと重要なことをすぐに考えなければならないという思いだけがあった。


「ミカ、どうしたの? 悪い夢でも見たみたいな顔してる。」


ツクヨ――生きていて、傷ひとつなく、世界を飲み込む黒い亀裂もない――が心配そうに眉をひそめて彼を見つめていた。


ミカは長い間彼女を見つめ、自分の中の動揺を抑えようとした。


同じ過ちは繰り返さない。


「ああ、いや、大丈夫。」彼はできるだけ普段通りに聞こえるように言った。


「あら、そう。良かった。」ツクヨは軽くうなずくと、背を向け、大広間の反対側へと歩き出した。


ミカは遠ざかっていく彼女の背中を見つめた。ずっと引っかかっていた好奇心が、再び胸の中でうずき始めた――御神宝のこと、神殿が初めて崩れる前に彼女が口にした「あなたがあの人であってほしい」という言葉のこと。


二人の距離が十分に離れた頃、ミカはようやく口を開いた。聞こえるように、少し大きな声で。


「ツクヨ、ひとつ聞いてもいいか?」


ツクヨは足を止め、少しだけ振り向いた。「何を聞きたいの?」


ミカは一瞬うつむいた。まだこのループでは知らないはずのことを尋ねるのは、少し気まずかった。


「なあ、ツクヨ。君が探してるっていう『あの人』って誰なんだ? なんだか君は――」


彼は言葉を最後まで言い終えることができなかった。


まばたきのわずかな間に、ツクヨはすでに彼のすぐ目の前に立っていた――そして彼女の右手は、すでにミカの胸を、心臓のあるその場所を貫いていた。


「……え?」


ミカはその音しか出せなかった。胸に突然広がる温かい感覚に混乱していた。何が起きたのかを本当に理解するまでに、少し時間がかかった――ツクヨの手が本当に自分の体を貫いていること、数秒前まで温かく友好的に感じられていたその手が、今は自分の心臓そのものを握りしめているということを。


その理解は、全身に爆発するような痛みとともにやってきた。


「あああああ――!」


ツクヨは手を引き抜き、ミカの胸を蹴り飛ばした。その力でミカは遠くへ吹き飛ばされ、石の床の上を転がった後、ほとんど体を動かせない状態で止まった。


「ああ……痛い……本当に、痛すぎる……」


ミカは穴の開いた胸を押さえた。彼の反射的な本能は、理性よりも速く動いた――残っていたマナを無理やり流し込み、これ以上血が出ないうちに胸の傷を塞ごうとした。


一瞬、傷が塞がり始めるのを感じた。


その直後、胸の内側で何かが弾けた。


「あぐっ――!」


先ほどの刺し傷よりもはるかに凄まじい痛みが内側から爆発した。まるで肺そのものが警告もなく粉々に砕けたかのようだった。彼は激しく咳き込み、これまで以上に大量の血を噴き出した。呼吸は途切れ途切れになり、片側の胸はもう機能していないかのように感じられた。


ツクヨは上から彼を見下ろしていた。かけらほどの憐れみの表情もなかった。


「やっぱり試すと思ったわ。」彼女は淡々と言った。「さっき私が刻んだ呪いは、あなたが無理にマナを流すたびに反応する。そしてそのたびに、あなたの体のどこかが内側から壊れる。今のは肺だった。次は、心臓か、あるいは脳かもしれない。次にどこが壊れるか、あなたには絶対に分からない。」


ミカは再び咳き込んだ。血が口の端から滴り落ち、片手は今や半分感覚を失い、半分焼けつくような胸を押さえていた。


血が口から噴き出した。痛みは全ての神経の先まで広がり、一瞬視界を曇らせた。だが、その身体的な痛みは、不思議なことに、一番突き刺さるものではなかった。


一番突き刺さるのは、少し前まで、この同じ手が自分の手を温かく握っていたという事実だった――長い孤独について語り、「誰かと話すのは本当に久しぶり」と小さくつぶやいていた手。あの温もりは本物に感じられた。誠実に感じられた。


そして今、その同じ手が自分の心臓を貫いた。


あれは全部嘘だったのか? それとも、俺があまりにも早く信じすぎるほど愚かだったのか?


彼はまだ無理に顔を上げ、率直な失望に満ちた目でツクヨを見つめた――それはツクヨへの失望だけでなく、自分自身への失望でもあった。深淵に落ちて以来初めて、安心を感じてしまったことへの。


「……なぜ」声はほとんど聞こえなかった。喉に絡む血にかすれていた。「なぜ、こんなことを?」


ツクヨは上から彼を見下ろした。その表情は冷たく、先ほど見せた温かさとはまるで違っていた。


「まだ、なぜかと聞くの?」彼女は平坦な声で言った。「決まってるでしょう。あなたは御神宝を奪おうとした。」


「何を――」


「大したものね。」ツクヨは彼の言葉を遮った。反論を聞くつもりはなかった。「あなたの心の中にはあの武器を奪う意図なんて欠片もなかったから、最初は私も騙されかけたわ。でも結局、あなたも油断したのね。」


「俺は――」ミカは言葉を絞り出そうとした。一言一言がガラスの破片を飲み込むようだった。「俺は本当にあの武器のことなんて何も知らない。俺はそもそも――」


「もう戯言はたくさん。」ツクヨは手を上げた。掌にエネルギーが集まり始めた。見た目は小さく、ほとんど無害に見えたが、ミカにはそれが感じ取れた――彼の原初的な本能が、その攻撃の出力は大きさに見合わないほど恐ろしいものだと叫んでいた。「今すぐあなたを殺すわ。」


瀕死の状態のミカには、また訪れようとしている自分自身の死を見つめる以外に何もできなかった。呼び出せる力はなかった。逃げるための足もなかった。あるのはただ、崩れた体と、数時間前には自分がもう一人ではないと感じさせてくれた唯一の理由だった人物を見つめ返す、一対の目だけだった。


もしこれが本当に最後だとしても、せめて知りたい――彼女は本当に、少しも気にかけていなかったのか?


だがその攻撃が本当に放たれる前に、二人の足元の地面が再び揺れ始めた。


先ほどと同じように。


空間の歪みが再びやってきた。真っ黒な亀裂が古の壁のあちこちに這い始め、柱が次々と、ゆっくりとすべてを飲み込んでいく闇の中へと崩れ落ちていった。


すでにエネルギーを込めて上げられていたツクヨの手が、空中で止まった。


彼女は近づいてくる混乱の方へ振り向いた。先ほどまで冷たかった目には、今は別の何かが浮かんでいた――ためらい、あるいはそれよりもっと深い何か。掌のエネルギーはゆっくりと消え、放たれることはなかった。


一言も発することなく、彼女は手を下ろし、背を向けて歩き去った――瀕死のミカをその場に一人残したまま。説明もなく、殺す意志が本当に撤回されたのか、それとも単に先延ばしにされただけなのかを確かめるために振り返ることすらしなかった。


ミカは、次第にぼやけていく視界の中で、ただ遠ざかっていくその背中を見つめることしかできなかった。これまで得たどの答えよりも多くの疑問を抱えたまま。


なぜ……なぜ止まったんだ……


だが答えを探す時間はもう残されていなかった。


全身の痛みは限界まで達し、耐えられないほどになった。彼はほとんど体を動かせないまま横たわり、その崩壊が何度目かの繰り返しとして起きるのを見届けるしかなかった――落ちてくる瓦礫がどんどん近づき、近づき、ついに一つの巨大な石の塊が彼を直撃した。


彼の意識は、神殿全体を飲み込む闇とともに、完全に途絶えた。


そしてミカは、以前と同じ時間に、再び目を覚ました。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。


どうぞお楽しみに。

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