裂けた空
前回、ヨウスケはフェリシアと対峙した。
リョウジョとユキナはその戦いを見守るしかできなかった。
そして——空間が裂けた。
そこから現れたのは、もはやかつての彼女ではなかった。
別の場所。同じ時間。
三人の足音が、果てしなく続く石の廃墟の間でかすかに響いていた。この場所の深淵の大地は、彼らが最後に足を踏み入れた場所とは異なっていた——より乾燥し、剥がれ落ちる皮膚のようにひび割れ、決して変わらない暗紫色の空の下で、まるでこの場所の時間はとうの昔に正常に流れるのをやめてしまったかのようだった。
ヨウスケが先頭を飛んでいた。キヨの体を片腕に抱えたまま、彼ら三人は下層宇宙の虚無を漂う無秩序な瓦礫の間をゆっくりと進んでいた。キヨの呼吸は浅く、弱々しく、かろうじて聞こえるほどだった——しかしそれでも続いていた。かろうじて持続している。細い糸のように、彼を完全な闇から隔てている。
その後ろで、ユキナは目を伏せながら、力なく横たわる教師の姿を時折ちらりと見ていた。キヨの青白い顔を見るたびに、彼女の胸はさらに締め付けられた。
「ねえ、父さん。」彼女の声はかすかで、ためらいがちだった。「キヨ先生は……大丈夫なの?」
ヨウスケは振り返らなかった。その足取りは、腕の中の重荷が決して軽くないにもかかわらず、安定していた。
「今は、そのことは考えなくていい。」彼の声は静かだが、毅然としていた——反論を許さないという確固たる意志を持って。「今の優先事項は、まだ生き残っている者たちを見つけ、ここから脱出することだ。」
ユキナは唇を噛みしめた。彼女は父の言うことが正しいと分かっていた——しかし、それが正しいと分かっていることが、必ずしもそれを受け入れやすくするわけではなかった。
ユキナの隣を漂っていたリョウジョが、ようやく口を開いた。彼の声はまだ少し掠れていた——先の宇宙での出来事から完全には回復していない証拠だった。
「お父さんは、上層宇宙に戻る方法を知っているのか?」彼の質問はユキナに向けられたものだったが、明らかにその答えを知っているのは前方の男だった。
ヨウスケはそれを聞き、一瞬立ち止まり、彼ら二人が追いつくのを待ってから、ようやく答えた。
「ああ、知っている。」
その短い答えは、ユキナとリョウジョに安堵と好奇心が入り混じった視線を交わさせるのに十分だった。
「どうやって?」ユキナは待ちきれずに尋ねた。
ヨウスケは静かに息を吐き、その目は前方に広がる紫色の地平線の彼方を見つめていた——現実の何かを見つめているのか、あるいはあまりにも長く記憶に留められて夢のように感じられる記憶を見つめているのか。
「まず最初に、」彼はようやく言った。「『ツクヨの神殿』を見つけなければならない。」
「ツクヨの……神殿?」リョウジョはその名前を繰り返した。彼の舌には馴染みのない響きだった。
「それはもともと聖域にあった神殿だ。」ヨウスケは言葉を続けた。その声は低くなり、まるでその名前自体が彼が完全には共有したくない重荷を帯びているかのようだった。「しかし、その神殿は三千年前の大事件によって下層宇宙へと墜ちた。」
しばしの沈黙。廃墟の間を乾いた風が吹き抜け、空気中をゆっくりと舞う細かな塵を運んでいくだけだった。
ユキナは父を凝視した。その目は彼女が口に出す勇気のない疑問で満ちていた。三千年。その数字はあまりにも荒唐無稽で、彼女が学園で学んだどの知識からもかけ離れているように思えた。
「……どんな大事件だったの?」彼女はついに尋ねた。その声は先ほどよりもさらに小さかった。
この旅を始めて以来初めて、ヨウスケは躊躇した。
答えを知らないからではない——危険な場所で、危険な時に、自分の子供にどれだけの真実を伝えるのが適切なのか、父親として考えあぐねていたのだ。
「それについては、」彼はついに歩みを再開し、彼ら二人もまた従わざるを得なくした。「ここを無事に脱出してから話そう。」
ユキナはさらに問いただそうとしたが、父の表情——表面は平静だが、その奥にはるかに重い何かを秘めている——を見て、思いとどまった。彼女はその表情をよく知っていた。それが、これ以上問い詰めてはいけないという合図だと。
彼らはしばらくの間、沈黙のまま旅を続けた。ただかすかなキヨの呼吸音と、冷たい虚空を進む三人の足音だけが聞こえる。
リョウジョが沈黙を破った。彼は漂う重苦しい空気から気をそらそうとしていた。「つまり……この神殿を見つければ、すぐに戻れるってことか?」
「そう簡単な話ではない。」ヨウスケは答えた。その目は依然として周囲を警戒しながら見張っていた——このような場所ではいつ危険が訪れてもおかしくないことを熟知した者の警戒心だった。「あの神殿は門だ。しかし、この下層宇宙に墜ちて以来、完全には機能していない。私たちは……それを再起動させる必要がある。」
「再起動?」ユキナは眉をひそめた。「それって、神殿はまるで——」
「どこへ行くつもりだ?」
その声はあまりにも近く——近すぎる——彼ら三人の頭の間に囁くように響いた。まるで全ての方向から、そしてどの方向からも同時に聞こえるかのように。
ユキナは凍りついた。リョウジョも凍りついた。そして、常に誰よりも一歩先を警戒していたヨウスケでさえ、その声が言い終わる前に反応することはできなかった。
彼らは見上げた。
彼らの頭上——音もなく、痕跡もなく、まるで重力が彼女にとってはただの取るに足らない提案に過ぎないかのように——フェリシアが浮かんでいた。その口元には大きな笑みを浮かべ、赤いマントは風もないのに静かにはためいている。
「君たちは本当に少しの間もじっとしていられないんだな?」彼女の声は軽やかで、まるで何か面白いものを見つけたかのようだった。「先の飛行の後で、わざわざ探しに来なくちゃならなかったんだぞ。」
「お前——」
ヨウスケが動き始めた。反射的に自分の体をフェリシアと二人の生徒の間に置き、キヨを抱えたままの片腕で守り、もう一方の手には青い光が集まり始めていた。
しかし、彼がその動きを完了する前に——
フェリシアはもう彼らの頭上にはいなかった。
「遅すぎる。」
囁きが再び聞こえた。今度はヨウスケの耳の真後ろで。
ドゥアアア!
小規模だが強烈な爆発がヨウスケの背中を襲い、彼は前につんのめった。かろうじてバランスを保ったが、ぎりぎりのところで踏みとどまった——キヨの体を守ることはできたが、背中に走る痛みは決して生易しいものではなかった。
「お父さん!」ユキナが叫んだ。パニックに陥りながら、彼女の手は金色に輝き始め、残された力をすべて解放しようとしていた。
「あーあーあー。」
フェリシアが再び現れた。今度は彼らの数メートル先に悠然と立っている。先の動作はただの準備運動に過ぎなかったかのように。彼女は一本の指を立て、いたずらっ子を叱るかのように優雅に振った。
「そんなに急ぐなよ。楽しいのはこれからだ。」
ヨウスケは体勢を立て直した。呼吸は先ほどより少し荒い。彼はフェリシアを凝視し、その顎は固く閉ざされ、頭の中で素早く計算していた——距離、時間、可能性。
彼女は思っていたよりもずっと速い。さっきの蹴りは……油断していたから当たっただけだ。今はもう警戒している。
「ユキナ、リョウジョ。」彼は言った。その声は低く、しかし毅然としており、フェリシアから目を離すことなく、彼女の前で依然として広がる笑みを見据えていた。「下がっていろ。遠くへ。これはお前たちの戦いではない。」
「でもお父さん一人で——」
「下がれと言った!」
その声は轟いた。ユキナたちが彼から今まで聞いたことのないほど大きく。ユキナは息を呑み、一瞬体が固まったが、最終的にはリョウジョを数歩後ろへ引っ張った——十分に距離を取り、しかし完全に離れるわけにはいかなかった。
フェリシアはその光景を小さく笑いながら見ていた。その目は好奇心で輝いている。
「おお、過保護な父親は好きだよ。」彼女は呟いた。「よし、学園長。君がどこまで耐えられるか、見せてもらおうか。」
彼女は消えた。
走ったのではない。跳んだのでもない。ただ消えた——そして一瞬の後、ヨウスケの目前に再び現れ、その拳は彼の顔面を狙って繰り出されていた。
ヨウスケは防ぎ、すぐさま手のひらから青いエネルギーの斬撃を放って反撃した。
「天雷……フォトンエッジ!」
青い光の刃が一直線に、フェリシアの胸を正確に狙って放たれた。ヨウスケはそれを感じていた——この攻撃は確実に命中するという、ほぼ完璧な確信。うまくいく。これは成功する。
そして、その光の刃が彼女の肌に触れる直前、フェリシアは微笑んだ。
嘲るような笑みではない。心からの、温かな笑みだった。まるで彼女が何かとても好きなものを受け取ったかのように。
攻撃は彼女の体を貫いた——
——しかし、何も起きなかった。
傷はない。血も出ない。青い光は、彼女の肌に触れた瞬間に消え去った。まるで静かな湖の水面に消える波紋のように。
「へっ?!」ヨウスケは驚きを隠せなかった。
「ありがとう。」フェリシアは軽く言い、その目は喜びで輝いていた。「とても気持ちよかったよ。」
ヨウスケは後方に跳び、距離を取り、頭の中で素早く考えを巡らせた。あの攻撃は確実に当たるはずだった。彼は確信していた——角度の計算、速度の計算、すべて完璧だった。光の刃が何の損傷も与えずに消え去った理由を説明できる論理的な根拠は何もなかった。
「もう一度。」彼は独り言のように呟き、体勢を立て直した。
彼は再び攻撃した——今度は素早い連続斬撃を、異なる角度、異なる速度で仕掛けた。斬撃はすべてフェリシアの体に触れた。すべて跡形もなく消え去った。
そして、そのたびにフェリシアの笑みはより一層広がり、まるで失敗する攻撃の一つ一つが彼女をより喜ばせているかのようだった。
「君は本当にしつこいね?」彼女は言いながら、だらしなく蹴りをかわし、まるでそれに努力を払う必要すら感じていないかのようだった。「しつこい奴は好きだよ。」
ヨウスケはさらに後退した。彼の息は荒くなり始めていた——肉体的な疲労ではなく、蓄積されていく苛立ちのせいだった。彼は自分の手を見つめた。指先でまだ燃え盛る青い光を。これらすべての失敗から手がかりを見つけようとして。
何が間違っているんだ? 速度は計算済みだ。攻撃の角度も完璧だ。威力は将軍クラスの敵を傷つけるのに十分なはずだ。それなのに、なぜ——
彼は再び攻撃した。今度はより大きな力で、今回は必ず成功するという確信を込めて。
また消え去った。跡形もなく。
フェリシアは小さく笑った。その声はあまりにも軽やかで、あまりにも満足げに響いた。「ああ、それは気持ちいい。」
……気持ちいい?
その言葉がヨウスケの頭の中に引っかかった。まるでまだ完全にはハマらないが、形に近づいているパズルのピースのように。
彼はさらに距離を取り、今度は考えるための余裕を作った。無我夢中で攻撃を続ける誘惑を無視して。彼の目はフェリシアを頭の先からつま先までくまなく観察し、何か——パターン、リズム、利用できるものは何でも——を見つけ出そうとした。
確信を持って攻撃するたびに。成功するだろうと感じるたびに。計算が正しかったとか、一瞬優位に立ったと感じて、少しの満足感が生まれるたびに——
そしてそのたびに、彼女はそれが自分にとって「気持ちいい」と言う。
その気づきはゆっくりと、冷たく、空虚な器に一滴ずつ水が滴るように、彼の中に浸透していった。
彼女の権能。幸福。
彼女は俺の攻撃を防いでいるだけじゃない。俺自身の中にある何か——満足感、確信、攻撃が命中する直前に生まれる幸福感——に共鳴しているんだ。そしてその感情が彼女と共鳴した瞬間、俺の攻撃そのものが形を失う。
ヨウスケの表情が一瞬で変わった。先ほどまで彼の顔を覆っていた自信が消え去り、はるかに重い何か——苦い認識、ほとんど悲哀に近いもの——に取って代わられた。
フェリシアは首をかしげ、その変化を興味深そうに観察した。彼女は何も言わなかった。ただ待っていた。まるでヨウスケがゆっくりと、自分たちがプレイしているゲームのルールを理解していく過程を楽しんでいるかのように。
ヨウスケは一瞬、目を閉じた——その認識を完全に受け入れ、その重みを胸に感じ、この状況がいかに絶望的であるかを、腕の中のキヨがいかに儚いかを、帰る道がいかに遠いかを、そして彼をここへ連れてきた決断が正しかったのかどうかを、自分自身が確信を持てないままに、その全てをありのままに感じるために。
そこにはもう確信はなかった。満足もなかった。
ただ、ありのままの悲しみだけがあった。
彼が再び目を開けた時、彼の周囲の青い光は変化していた——より暗く、より冷たく、しかしなぜか以前よりもはるかに鋭く感じられた。
「天雷……ガンマバースト。」
今度は、彼の声はほとんど呟きだった。その口調には誇りはなかった。これが成功するという確信もなかった。ただ、彼が押し殺したり隠したりせずに、光と共に流れ出るままに任せた苦しみだけがあった。
青い光の爆発がフェリシアの肩を真っ直ぐに捉えた。
そして今度は——彼女は後退した。
「……おや。」初めて、フェリシアの笑みがわずかに揺らぎ、彼女の手が今やかすかな煙を上げている肩に触れた。「それは……今までとはまったく違う感触だ。」
遠くから見守っていたユキナは息を止めた。「父さん……彼女に傷をつけたのか?」
「それだけじゃない。」リョウジョが呟いた。その目は細められ、今まさに起きたことを理解しようとしていた。「どうやら君の父さんは、何かを見つけたみたいだ。」
フェリシアは、新たな目線でヨウスケを見つめた——もはや単なる面白い獲物ではなく、警戒に値する相手として。しかし彼女はそれについて何も言わなかった。説明もなければ、確認もなかった。彼女はただ再び微笑んだ。その笑みは先ほどよりほんの少しだけ薄かったが。
「面白い。」彼女は呟いた。ヨウスケに向けてではなく、むしろ自分自身に向けて。「誰かにこんな気持ちにさせられたのは、本当に久しぶりだ。」
ヨウスケは答えなかった。彼は彼女からの確認を必要としていなかった。彼自身が理解したことで十分だった——たとえその理解そのものが、皮肉にも、相手に利用されないように守らなければならない感情であるということを。
彼女を傷つけることに成功したと感じるたびに、彼女はまたその感情を吸収するだろう。俺は……この感覚を保ち続けなければならない。この重荷を。この悲しみを。戦いが続く限り。
それを保ち続けることは、決して容易なことではなかった。
フェリシアはさらに速く前進した。その速度は以前よりも格段に鋭く、彼女自身も、単なる一時的な障害以上の存在であることを証明した相手に対して、真剣に取り組み始めたかのようだった。
ヨウスケは防ぎ、淡い青い光を纏った蹴りで応戦した。
「天雷……フラッシュステップ。」
彼はその場から消え、瞬時にフェリシアの側面に現れ、その肘を彼女の脇腹に叩き込んだ。
ドゥアッ!
その攻撃は確実に命中し、フェリシアはわずかによろめいた——しかしすぐに空中で体勢を立て直し、その表情には痛みと、それとは異なる、より野生で、より予測不可能な何かが混ざり合っていた。
「痛いね。」彼女は言い、ほとんど笑いながら。「でも、なぜか楽しくなってきた。」
彼女は素早い蹴りで反撃し、ヨウスケはかろうじてかわしたが、その衝撃で彼のマントの端がわずかに裂けた。
戦いは続いた——青と赤の光の爆発が虚無の中で衝突し、周囲に浮かぶ瓦礫の破片を粉々に砕き、見知らぬ星々の光の下できらめく塵へと変えていった。
ヨウスケは自分自身を律し続けた。胸の内の重みが制御を失わないように。攻撃がフェリシアに命中するたびに、その感情が満足感に変わらないように。それは単なる戦闘戦略ではなかった——それは、水が深くなるにつれて息を止め続けるように、刻々と過ぎるたびに維持が難しくなる何かだった。
こんな状態を、どこまで続けられる?
彼は答えを知らなかった。しかし、一つだけ確かなことがあった——彼には続ける以外に選択肢がないということだ。キヨが彼の腕の中でまだ息をしている限り、ユキナとリョウジョがここから遠くへ逃げるための時間を必要としている限り。
リョウジョは、まだ弱っているにもかかわらず、その顔に驚きを隠せなかった。「彼は……本当に彼女と互角に渡り合っている。さっきの出来事の後でも。」
「でも父さんはまだ全力を出していない。」ユキナは呟いた。その目は戦闘から離れない。彼女には感じ取れた——ヨウスケの体を包む青い光は、以前父がフェリシアを数万キロ彼方に蹴り飛ばした時に見た強度にはまだ遠く及んでいないことを。「それにフェリシアも……まだ本気を出してないみたいだ。」
そして実際その通りだった——戦いは激しく見え、衝突のたびに周囲のすべてを破壊していたが、二人はまだ制御を保ちながら戦っていた。ヨウスケは、キヨを守り、広範囲を破壊するほどの力を出せないという制約と、自分自身の感情のバランスを崩さないようにするという制約の中で戦っていた。フェリシアは、彼女にとってこれはまだ十分に面白くないゲームであり、全力を出すには至っていなかった——しかし今やそのゲームは明らかに、彼女が予想していたよりもはるかに困難なものになっていた。
フェリシアが再び前進した。今度はより速い連続攻撃——拳、肘、膝、すべてが一連の動きに融合され、普通の目にはほとんど追えない速さだった。ヨウスケはその一部を防ぎ、残りをかわした。しかし、一発の拳が防御を突破し、彼の脇腹を捉えた。
「ぐっ——!」
彼はよろめいたが、すぐに体勢を立て直した。キヨを抱えた腕は決して揺るがず、彼自身の体が損傷を受けているにもかかわらず、少しも崩れなかった。
ユキナはもう我慢できなかった。
「私が助けに——」
「ユキナ、やめろ!」リョウジョが彼女を止めようとしたが、遅かった。
ユキナはすでに前に飛び出していた。その手は金色に輝き、残された力をすべて使い、父を助けようとしていた。
その時、彼らの周りの世界が変わり始めた。
最初は小さな振動だった。水面のさざ波のように。しかしその振動は急速に大きくなり、彼らの周囲の空間全体に広がっていった——空気自体が歪み始め、まるで見えない何かに押されたガラスのように。
「な、何だ?!」ユキナは動きを止め、周囲の空間が不安定に揺れる中でバランスを崩した。
激しく戦っていたフェリシアとヨウスケでさえ、一瞬立ち止まった——二人とも周囲を見回し、同じ警戒心を抱いて。戦いが始まって以来初めて、彼らは自分たちが完全には理解していない何かに直面しているようだった。
歪みはさらに悪化した。アビスの紫色の空が裂け始めた——見えない手にキャンバスを引き裂かれるかのように。周囲の瓦礫が浮かび上がり、本来縛っているはずの重力から解放され、空中でゆっくりと回転した。まるでこの場所の時間と空間がそのルールを失いかけているかのように。
「何をした?!」ヨウスケはフェリシアに向かって叫んだ。それが彼女の策略であると疑って。
フェリシアは両手を上げた。彼女の顔の表情は初めて、快楽や傲慢さ以外の何か——純粋な戸惑い——を示した。「私じゃない! 私だって——」
彼女の言葉は途切れた。
彼らの目の前で、空間は歪みの頂点に達し——そして裂けた。
爆発したのではない。崩壊したのでもない。切り裂かれたのだ——まるで見えない剣が現実そのものを真っ二つに断ち切り、その向こう側からまばゆい緑色の光を放つ巨大な裂け目を生み出したかのように。
その裂け目から、何かが信じられない速度で飛び出してきた——一つの体が、空中で無力に回転しながら、遠くに浮かぶ小惑星群に激突した。
バアアアアアアアン!
粉塵と小惑星の破片が四方八方に飛び散った。その煙がゆっくりと晴れると、彼らはそれを見ることができた——一人の女性が、瓦礫の中に倒れている。全身に傷を負い、息は荒く、ほとんど動いていない。
「あれは……」リョウジョはその姿を認識した。完全に確信は持てなかったが。「マミーナか?」
しかし、それについて考える時間はなかった。
裂け目はまだ大きく開いたままで、今や周囲全体を照らすまばゆい緑色の光を放ちながら、そこから一つのシルエットが現れ始めた。
ゆっくりと。優雅に。しかし、その圧力は一瞬ごとに周囲の空気を重くしていく。
ユキナは息を止めた。リョウジョは無意識に一歩後退した。
その姿は裂け目から漂い出た。その体は虚無に浮かび、足場を必要としないかのように——まるで虚空そのものが彼女に服従しているかのように。
その髪は、かつて彼らが覚えていたものよりもはるかに長く、濃いターコイズグリーンに変わっていた。それはゆっくりと動き、まるで意思を持っているかのようだった。その目は同じ色で輝いていた——しかし、その瞳孔はもはや丸くはなく、四つの尖った星の形をしており、その柔らかな光は、どんな鋭い視線よりも威圧的に感じられた。一本の緑色の刀が彼女の手に握られ、彼女の頭上では、小さな星型の光輪がゆっくりと回転し、周囲に淡い光を放っていた。
「……ミヤ?」ユキナはささやいた。その目に映る光景を信じられずに。
これはもはや、彼らが知っているミヤではなかった。そして、今そこに立っている者が、単なる「少し怒った」結果ではないことは明らかだった。
彼女の目はその場所を素早く、冷たく一瞥し——そしてついに、小惑星の瓦礫の中に弱々しく横たわるマミーナの体に止まった。
一言も発することなく、ミヤは動いた。
彼女は立っていた場所から消え、瞬時にマミーナの真上に現れ、その刀はすでに振り下ろされようとしていた——迷いなく、すべてを一太刀で終わらせるために。
「ちっ。」
フェリシアが先に動いた。瞬時に彼女はミヤとマミーナの間に割り込み、その緑の刃が標的に届く直前に手を上げて受け止めた。
ガキィーン!
エネルギーが衝突点で炸裂し、周囲の瓦礫を揺さぶるほどの衝撃を生み出した。ヨウスケ、ユキナ、リョウジョは、衝撃の中心から十分に離れていたにもかかわらず、その衝撃波によって後退させられた。
ミヤは一歩後退し、新しい相手を淡々とした視線で評価した。フェリシアはその体勢を保ち、無力なマミーナの前に立ち続けた。しかし、彼女の口元には笑みが戻っていた——以前よりもさらに大きく、まるで新しく、はるかに興味深い玩具を見つけたかのように。
「おやおや。」彼女は言いながら、先ほどの斬撃を受け止めた腕を伸ばした。「まだ自己紹介もしてないのに、もう先に攻撃してくるとはね。ちょっと乱暴じゃないか、お嬢さん?」
「どけ。」ミヤの声は平坦で、冷たく、一切の交渉の余地を感じさせなかった。「お前には用はない。」
「おや、でも今は私に用があるよ。」フェリシアは首を傾げ、その目は興味で輝いていた。少しも恐怖の色はない。「どの将軍だっけ? どうして私が将軍じゃないんだろうね? ああ、権能の違いか。」
遠くから、リョウジョが息を呑んだ。「彼女は……全然怖がっていない。」
ヨウスケは二人を細めた目で見つめた。ミヤが放つ圧力と、さっきの一撃を受けたにもかかわらずフェリシアがまだ放っている圧力を感じ取っていた。両者はほぼ互角だった。
ミヤは再び刀を掲げた。今度は、後ろに倒れているマミーナではなく、フェリシアに向けて。
「……ミカはどこだ?」
その問いは静かに、ほとんど呟くように発せられたが、空気に重くのしかかった——この混乱の中で彼女が本当に気にかけている唯一のもののように。
フェリシアは肩をすくめた。その笑みは少しも消えていない。「知らない、興味もない。でも、もっと聞きたいなら……」
彼女は片手を上げ、指を招くように動かした。挑戦するかのように。
「……まずは俺を倒してみせろ。」
最後まで読んでくれてありがとう。
また別の機会に会おうね




