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崩壊した世界で自分を探して 〜終わらない再構築のループと、夢の中で出会う謎の少女〜  作者: スズミヤ
第一章 全ての終わり

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運命の戦い

彼の目に映るのは、復讐か、それとも希望か。

新たな戦いの火蓋が、今切って落とされる。

グロクが先手を打った。無数の火の玉がミカ目がけて降り注ぐ。


ミカは既にこの攻撃を予測していた。彼は即座に防御壁を展開し、すべての火の玉を防ぎ切った。


「おい、弱虫ガキ!戦おうぜ!守ってばかりの臆病者、クズ野郎め!」


グロクはミカを挑発し、嘲笑った。


しかしグロクは知る由もなかった。今、自分が向かい合っているミカが、最初のループのミカとは全く別物だということを。


防御壁の後ろにいたはずのミカが、突如として姿を消した。グロクは即座に警戒を強め、周囲全体に意識を張り巡らせる。そして見つけた——ミカは上空に浮かび、手を掲げていた。


「ミコウト!『連斬剣』!」


瞬時にして、空は無数の氷の剣で埋め尽くされた。それら全てが一斉にグロク目がけて猛スピードで降り注ぐ。


しかし今回は前回とは違う。グロクは氷の中に閉じ込められなかった。彼は即座に防御壁を展開し、必死に耐え始めた。


だが、あまりにも多すぎる氷の剣の猛攻に、グロクの防御壁は耐えきれず、ついに砕け散った。数本の氷の剣がグロクの身体を切り裂き、彼は初めてダメージを負った。


「この…このクソガキがぁ!よくも俺のプライドを傷つけてくれたな!絶対に殺してやる!」


激怒したグロクは理性を失い、持てる全ての力を解放し始めた。本来ならば、この時点で彼は反則負けとなるはずだった。しかし彼はそんなことなど構わず、ミカへの攻撃を続けた。


「ゾウ!マキシマムアウトプット!ハイドラドラゴン!」


巨大な魔力を纏ったドラゴンがグロクの周囲に現れ、ミカに襲いかかる。


ミカも負けじと反撃する。


「ミコウト!ミドルアウトプット!ファズマブラスト!」


二つの力が激しくぶつかり合い、アカデミー全体が大きく揺れた。その衝撃は凄まじく、周囲の温度は冷熱入り混じって不安定になる。それでも二人は戦いを止めない。


この光景を目の当たりにした生徒たちは、もはやこれが模擬戦ではないと悟った。まるで本物の戦争のような光景に、彼らは一斉にアリーナから逃げ出した。


観客席で見守っていたミヤは、グロクの明らかな反則行為に激怒し、アリーナに飛び込もうとした。しかしその肩を、ミサキが強く掴んだ。


「ミヤ、何を考えても無駄だ。あそこに行くな。お前はただ、彼の邪魔をするだけだ」


ミヤはミサキの手を振りほどこうとしたが、力で敵わない。


「邪魔だぁ?私はミカをあのクソ野郎から助けに行くんだ!」


頑なに聞く耳を持たないミヤに、ミサキは仕方なく力を行使することにした。


「すまない、ミヤ。ヨク!マキシマムアウトプット!永久の拘束!」


ミヤは不意を突かれ、身体が雷の鎖で縛り上げられた。


「諦めろ、ミヤ。お前がどんなに強く抗っても、その鎖はお前を攻撃し、より強く縛り上げるだけだ」


ミヤは驚愕し、怒り狂った。


「何をするんだ、ミサキ!離せ!私はミカを助けに行くんだ!」


その瞬間——アリーナから放たれた氷の剣が、目にも止まらぬ速さでミヤを縛る鎖を粉々に打ち砕いた。


ミカは冷めた目でミサキを一瞥した。しかし彼はミサキを攻撃することなく、遠くから叫んだ。


「ミヤ!この戦いに首を突っ込むな!それと、ミサキ!ミヤを連れてここから離れろ!ただし、もし彼女に怪我をさせたら、真っ先にお前を殺す!」


ミヤはその言葉を聞き、ようやく落ち着きを取り戻した。彼女はミサキと共に、アリーナを後にすることを決意した。ミサキは一瞬、ミカの鋭い眼光に恐怖を覚えたが、それでもミヤを連れてその場を離れた。


「この…このクソガキがぁ!ここで終わりにしてやる!」


グロクは最後の詠唱を始めようとした。その時——


ドボンッ!


突如として現れた巨大な水の手がグロクを掴み、彼の詠唱を強制的に中断させた。

その正体は、この試合の審判だった。


「グロク!お前の度を越した行為により、この試合、お前の反則負けとする!」


審判がそう宣告した瞬間、ミカは激怒した。


「何やってんだ、てめぇ!なぜ早くこの場から逃げ出さなかった!」


審判はミカの言葉に反論した。


「逃げるだと?私はこの試合の審判だ。お前ごときが、私に命令できると思っているのか?私がここにいるのは当然—」


ブシャアッ!


審判が言葉を言い終える前に、彼の身体は真っ二つに斬り裂かれた。血しぶきが飛び散り、内臓が地面に零れ落ちる。


その攻撃の主は——グロクだった。

いつも読んでいただき、ありがとうございます!

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次回の更新は日曜日を予定しています。

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