sideフロランシア フードコート視察(中)
sideフロランシア フードコート視察(中)
私がテーブル確保してる間にモブ君がアイスコーヒーを2つ買ってきた。
フードコートは連れがいないと大変だよね。
前世では基本ボッチメシだったんだけど、フードコートはボッチには辛かった。
席の確保とか荷物の見張りとかは1人ではできないのだ。
思考がずれた……。
購入したパンは中身がホワイトソースだ。
中身がデミグラスソースのもあったけどこっちにした。
もうひとつは中身がアップルフィリングのパンだ。
生地がパンなのでちょっと微妙だ。
あとで測量士にパイ生地を伝授しよう。
コーヒーの方は一切の違和感のないコーヒーだ。
ミルクの鮮度がよくて味が濃厚なのでコーヒーのクオリティーを引っ張り上げている。
コーヒーを飲み終えた時、2匹のピクシーと1匹のシルキーが来た。
「「「大元帥閣下!」」」
いつから私はそんな仰々しい役職になったんだろうか?
私はインベントリから招待状を取り出す。
「これの会場どこ?」
私が差し出した招待状を受け取ったルンタタがあごに拳をあて目を伏せる。
「あの、大元帥閣下!お願いがございます」
「うん。話してみて」
「セレモニーの会場を作りたいのです。大元帥閣下のお力をお借りしたく思います」
「何したらいいの?」
「土魔法で会場を作りたいのですが、500m×300mの広場が欲しいんです。なるべく真っ平らで」
「オケー。材質は?石材風?コンクリート風?」
「大理石風で」
「わかった。どのへんに作るの?」
「このフードコートが会場の端っこに接触する感じで」
「了解」
「設計図です」
ルンタタが差し出した設計図を見る。
「広大だね。でもすぐ出来るよ」
私は立ち上がりルンタタと歩き出した。
ルンタタは「だいたいこのあたりからあの先らへんにこの方向で」と指示する。
私は長辺方向に向かって立ち、魔力を練る。
いざ発動しようとした瞬間に目の前に頭が花の魔族がズザザザザァァァっとすべりこんできて、それはそれは美しい土下座を披露した。
「は?」
「大変申し訳ございませんでしたァァァアアア!!!!」
「??」
「実は私がここへお茶を楽しむため通っていましたところ、我が眷属がついてきてしまって……」
「ん」
「私が食事してる間、眷属たちはこの辺の森で遊んでいましたが居心地が良かったのか勝手に無許可で居着いてしまって……」
「ああ。このあたりは魔物がほとんどいないからねぇ」(狩りすぎた)
「眷属がこの森で勝手に無許可で繁殖してしまって……広範囲土魔法を使われますと眷属が埋まってしまうのです」
「なるほど!OK OK!いい土地を紹介するから全員集まってくれないかな?」
「移住先を紹介してくださるのですか?」
「うん」
「では少々お待ちください」
☆☆☆☆☆
体感で3時間後
日が傾いてきた。
フードコート広場には推定300体以上のアルラウネ、マンドラゴラ、マイコニド、珍しい種類のトレント等がひしめいていた。
全員歩くのが遅いから集合に時間が掛かった。
多分眷属以外のものも混ざってる。
まぁいいけど。
私は全員に告げた。
「これから向かう先の土地は軍事機密なので他言無用でお願いしたい。全員誓約してほしい」
植物系魔物たちをフォード&ローレンツ&ヴシュタークダンジョンに押し込んだ。
土下座魔族も同行させた。
「人間に危害を加えなければ何してもいい」と伝えたらチリヂリに散会した。
私は広場建設予定地に戻り、設計図通りの広大な広場を作った。
一度広大な地面に水を溜めると水平が取れる。
水を石材の元となる魔素に変化させると水平で真っ平な石材の魔素を敷ける。
それを硬化させるとハイ!出来上がり!
風魔法で表面をちょっとだけ削ると滑り止めになる。
苦手な風魔法を使ったのでM Pが減った。
その後、ピクシーに連れられて訓練1号砦の2階3階部分の宿泊施設に泊まった。
宿泊施設のリフォームを手伝わされて、魔力切れで昏倒した。
モブ君ごめんね。
せっかくデート?に誘ってくれたのに。
今日の私は働いて眠るだけの日でした。




