第百二十九話 救われた5人の聖女達
この作品を選んで、お読で頂き、ありがとうございます。
この物語はフェイクションです。
物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れ含めて、楽しんで読んで頂きたいと思います。
シルフィが保護した聖女達を王城に預けて一週間が経ち、王城から、聖女達五人を乗せた馬車が、私達の屋敷に到着しました。
私から見た感じも、やはり聖女達の目は死んでいる様に見えましたね、私は先ずは、聖女達を世界樹の下へ連れて行き、此処で休む様に聖女達に申し渡しました。
聖女達の周りをコハクとルビーが走りまわっていましたね、相変わらずコハクとルビーは可愛いですね、クインとハクに聖女達を見て貰う様に頼んで、私は屋敷に戻りました。
聖女達は湖の畔の花々が咲き誇る花の絨毯の上に腰を下ろして座り、只、世界樹と湖と花々をボウーと眺めて、目に涙を浮かべていたそうです。
聖女達は精神に相当のダメージを受けていたのでしょうか、感情が無かった様に思えましたので、目に涙を浮かべていたとクインに教えて貰い、少しは感情が戻ったのだと思いました。
王城からの知らせだと、食事も殆ど取らず、全く感情が表に現れず、只、ボウーとしていたそうですね、それを見たミレーナ様が、アイラナ様に最初に会った時の様だと話していたそうです。
私は少し大きめな籠にサンドイッチを人数分詰め込んで、水筒にお茶を入れて、後はコップも居れて、聖女達の居る処に持って行く行きました。
「さぁ、皆さん、サンドイッチとお茶を持って来ましたので、食べて下さいね」
私は聖女達に笑顔で食べる様に言いました。
私は暫く聖女達の様子を見ている、取敢えずはサンドイッチを手に取り食べ始めましたね、それから私は聖女達に語り始めました。
「皆さん、聞いてください、貴方達はこれから、此処で一般人として、働いて貰いますので、何時までもボウーとされていては困りますよ、もう聖女では無いのですよ」
私がもう聖女では無いと云った瞬間、聖女達は驚いていましたね、今まで聖女として勤めていたのが、否定されてしまったので、当然でしょうね、しかし、此のままでいい筈がありません。
「いままで、お疲れ様でしたね、色々嫌な思いをして来たのでしょうね、しかし、その状態では最早、聖女として無理です、従って一般人として、生きる為に働いてください」
「あの私はもう聖女では無いのでしょう」
「貴方が、そう思うのなら、そうなんでしょうね、此れからは聖女の勤めはしなくていいのですよ、皆さんは、もう、自由ですよ、後はご自分で生きる為に働いて下さい」
「自分で生きる為に、本当にそれで、良いのでしょうか」
「良いも、悪いもありません。聖女であろうと人です。只、貴方達は権力者に利用されて頂けですよ、決して貴方達の意思では無いのでしょう」
「しかし、私は命令だとしても、自分がした事は消えないと思います」
「罪であると思うなら、悔い改めれば良いのですよ、貴方達は神龍様の手により解放されたのですよ、犯した罪があるのなら、胸に刻み、もう、二度としないと女神に誓えば良いのです」
「それで、許されるのでしょうか」
「なんじゃ、セイナ此処に居ったのか、うふふ、何じゃ、聖女達も此処に居ったのかの、少しは元気がでたかの」
「あら、シルフィ、如何したの、今、聖女達にお話ししてたのよ」
「うふふ、そうなのじゃな、聖女達よ、セイナは大聖女じゃ、我の主でもあるのじゃ、そして女神様の娘でもあるのじゃ、ありがたく話を聞くと良いのじゃ」
「シルフィ、余計な事は言わなでよ、皆が動揺しちゃうじゃない」
「うふふ、シルフィの云う事は本当ですよ、聖女達、貴方達は、此れからは、自分の人生を幸せに生きる事ですよ、娘のセイナの力となり、皆で幸せになる事ですよ、良いですね」
「「「「えっ」」」」
「ゲッ、女神様、急に現れるのじゃな、心臓に悪いのじゃ」
「うふふ、聖女達、幸せに成りなさい、そして、子をなすのですよ、良いですね、セイナ、宜しくね」
「「「「慈愛の女神メルリス様」」」」
聖女達は慈愛の女神メルリス様の顕現により、一応に驚いていた。
「ハァー、まさか、また、顕現なさるとは、もう、否定できないじゃない」
「貴方が、本当に大聖女様なのですか、今のは慈愛の女神メルリス様ですよね」
「そうじゃ、我は、女神様に指示されて、動いたのじゃ、これで分かってもらえたと思うのじゃ」
聖女達は互いに顔を見合わせて、そして、各々がセイナの指示に従うと言い始めて、聖女達は一斉に土下座をして、セイナ様の指示に従うと云って来た。
「アハハ、まぁ、良いか、それじゃ、とにかくシッカリ、サンドイッチを食べて下さいね、それから、体調を整えて下さいね」
「「「「はい」」」」
聖女達は声を揃えて、私に返事をして来た。
それから私は聖女達の名と年齢を聞いて、これからの事を話し合いましたね、やはり、皆さんは婚姻適齢期なので、近いうちに婚姻させるのも大事だと思いました。
一人目が、ルミナさん、21歳、ヒリアさん、20歳、ライナさん、22歳、エイリさん、21歳、アズナさん、22歳の五人がシルフィによって救い出された聖女達です。
念の為に彼女達に婚姻について、如何考えているのか聞くと、殆どの方が諦めているようでしたね、ずっと聖女として、国の権力者により酷使されていたのですから、無理も無いです。
「しかし、慈愛の女神メルリス様により、幸せになり子をなしなさいと云うお言葉があったでしょう、無視は出来ないわよ」
「それは、そうなのですが、私達は、もう、適齢期の後半です、これから、良い方とは巡り合うのは難しいと思うのですが」
聖女を代表してライナさんが答えてきました。
「もし、宜しければ、大聖女様の旦那様の側室でも良いですけどね、大聖女様と一緒に居られるのなら、私達は幸せですわ」
アズナさんが、飛んでも無い事を言ってきましたよ、私は良いけど、サディオスが問題です。
「それは良い考えですわね、私の場合は行き遅れたら、何処かの貴族の側室になる予定でしたから」
「それは良いですね、大聖女様の旦那様なら、間違いないと思いますよ、確か此処の国も一夫多妻ですしね、此処は公爵家と先程、お聞きしましたわ」
ルミアさんもエイリさんも、ノリノリで言ってきましたよ拙いです。
「いやいや、チョット待ちなさいね、私の夫は余り女性が得意じゃないのよね、私の一存じゃ、決められないわよ、その辺はゆっくりと追々、相談しましょうね」
「うふふ、セイナも大変じゃな、皆も元気に成った事じゃ、一旦、屋敷に戻るのじゃ、部屋割りもせんといかんのじゃ」
取敢えず一旦、屋敷に戻ると、偶々、サディオスと出会ってしまったので、聖女達にサディオスを紹介したら、皆がサディオスをジッと見詰めていました。
「あっ、サディオス、お仕事の途中でしょう、執務室に戻ったらも」
「あぁ、そうだな、それじゃ、失礼するよ」
サディオスは身の危険を感じたのか、逃げ出す様に執務室の方へ向かいました。
それから、リビングルームへ行って、執事のエリックに部屋割りを決める様に頼んだのですが、何故か全員が夫婦のプライベートの階の部屋に割り当てられてて、思わず何故だと叫びそうになった。
「ねぇ、エリック、なんで、皆が私達の同じ階なのよ」
「それは、先程慈愛の女神メルリス様からのお告げがありまして、そうしなさいと指示を受けたのです。流石に女神様のお告げを無視するわけには行きません」
「セイナ、其れは、本当よ、私も言われたわよ、聞かなかったら、お仕置きよとも言われたわ」
エルフィがメリナを抱きながら、私に言ってきました。
「こうなったら、サディオスに頑張って貰いましょうか、其れしか方法が無いわ」
「うふふ、そうしなさい、後で、私の方から、本人にお告げを出すわね、うふふ」
「慈愛の女神メルリス様、本当に勘弁してくださいよ」
「うふふ、頑張ってね」
「あっ、消えちゃったわよ、もう、私は知らないわよ」
セイナは慈愛の女神メルリス様の考えている事が、さっぱり理解出来ずに、振り回されている感じがぬぐい切れずにいました。
それから暫くして、下の階から、サディオスの声が聞こえてきた気がしたセイナは、心に中で頑張ってねサディオスと祈り、聞かなかった事にしていた。
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