第447話 尋問は股間に注意して
ラピとキティルが消えてからしばらくの時間が経った。グローブ草の幼苗が植えられていた畑の中央にグレン達は集まっていた。二人が消えたことにショック受け泣くララを抱っこする、クレアの横にグレンが立ち。二人の向かいにダグオンとクロースが居る。皆から少し離れた場所で所在なさげにケイトが立っている。
泣いていたララは徐々に落ち着きを取り戻していく。
「クレア…… もう大丈夫だから。下ろして」
「いやです」
「えっ!?」
顔をあげララが恥ずかしそうに頬を真っ赤にしてクレアに下すように伝えた。クレアはララを抱く手を強めて首を横に振る。
「せっかく甘えた妹を手放す姉はいません」
「はっ!? うっうるさいわね! 下ろして!」
「もう…… クレア! 早く下ろしなさい!」
「チェ…… はーい」
クロースに強く注意され不服そうに口を尖らせ、ララを地面に下すクレアだった。地面に下りたララはスカートの裾を叩いて腕を組みクレアを睨みつけていた。
ニヤニヤと笑いながらグレンは腕を組むララの肩に手を置いた。
「ついに義妹として認定されたか。俺のことはお義兄ちゃんでいいぞ」
「うるさい! 言わないわよ!」
「おっと! 足癖わりい義妹だな。まっそれだけ元気ならいいだろ……」
グレンのすねをララが蹴ろうとしたが、彼は素早く足を引いてかわした。悔しそうにするララにグレンは彼女が元気になったと安堵し笑うのだった。
ララから離れたグレンが笑顔から真顔になって口を開く。
「キティルとララはどうなったんだ……」
「どこかに飛ばされたんだと思う…… あれは転送魔法の光だった……」
グレンの言葉にララが反応する。キティルとラピを包み込んだ光は転送魔法で、二人はどこかへ強制的に移動させられたという。ララの言葉にグレンは顎に手を置いて口を開く。
「じゃあどこへ行ったかだな……」
「手がかりを探しましょうか。尋問です!」
「そうするしかねえな。みんなこっちだ。行くぞ!」
振り向いたグレンは手を前に倒し自分に付いて来いと合図を送るのだった。グレンは皆を自分が倒した二人のヴァンパイアの元へと連れて行くのだった。
「えっ!? まさか…… ちょっと……」
歩き出したグレンにケイトがなぜか動揺し声をあげた。グレンは彼女を気にすることなく歩き続ける。ケイトは慌ててグレン達を追いかけていく。
「うん!?」
二人のヴァンパイアが仰向けに倒れているのを見て、首をかしげたグレンだった。厳しい顔をしたグレンは勢いよく振り返った。ダグオンとクロースがいきなり振り向いたグレンに驚く。クレアは顔を傾けグレンの横から倒れたヴァンパイアを見て小さくうなずく。皆の後ろから慌ててケイトが追いかけて来ているのが見えた。
グレンはクロースとダグオンの横を通りケイトの前に出た。仁王立ちでケイトを見下ろすグレンだった。ケイトはグレンを見上げ顔が青ざめていく。すっと右手を前に出しグレンは口を開く。
「おい。ケイト…… 出せ!」
「なっなによ!」
「お前…… こいつらあさったろ? 出せ!」
「なっなんで…… 分かるのよ」
視線を死体に向けあ後、すぐにケイトに戻すグレンだった。彼の視線は冷たく侮蔑がふんだんに含まれている。
「あんだけ派手にひん剥きゃ馬鹿でもわかる!」
倒れたヴァンパイアは装備を外され下着姿だったのだ。グレンがヴァンパイアを倒しララを助けに向かうと残ったケイトは死体からみぐるみをはいだのだ。
「嫌よ! 全部私のだもん」
「グレン君! 面倒です。強制で良いですよ」
両腕を胸の前に交差させ横を向いてケイトは拒否した。彼女の態度にクレアはあきれグレンに指示を出した。グレンはクレアにうなずくニヤリと笑って左手を上げゆっくりと前に倒した。
「えっ!? えぇぇ!?」
畑の雑草が伸びていくつも触手のようになってケイトの両手両足に絡みついた。
「キャッ!?」
身動きが取れなくなったケイトの体に雑草が絡みつき、背後へ大きく引っ張り地面に引きずり倒した。グレンの特殊能力の一つ森のソムリエにより、雑草は彼の意のままに動くのだ。
「こっちは急いでるからな。遠慮はしないぞ」
「キャアア…… あは! あはははははははは!!!」
雑草がケイトの服の隙間から入り込んだ。服の中をうごめく雑草がくすぐったくケイトは笑っていた。
「あはははは! えっ!? ちょっと!? グレンさん!?」
ケイトの服を雑草が突き破る勢いで激しく動く。グレンは淡々と左手の指を動かし雑草に指示を送り、クレアとクロースは満足げにうなずいていた。
ララはダグオンの背後に立って彼の目を両手でふさぐのだった。
「ははは! わかった全部…… 全部出すから!」
「今更おせえよ。さっさと終わらすからな」
「えっ!? キャアああああアアアアアアアアアアア!!! はははははー!!!!」
グレンが動かす雑草はケイトの体中をまさぐっていった。体中をくすぐられたケイトは笑い苦しそうにしていた。
「ははははっ! ちょっちょと…… グレンさん…… あの…… もうやめてください……」
「もう遅い。さっきも言ったろ? 時間がないんだ!」
声を震わせ必死に懇願するケイトだった。グレンは平然として左指を同時に動かす。触手はさらに力強く動きだした。服の胸元は完全にはだけ、スカートの裾はまくり上がって下着が丸出しにされ足を広げられている。ハッとしてケイトは涙に目を溜めて懇願する。
「ダメダメ! 本当にやめて!!!」
必死に叫ぶケイトだがグレンは手を緩めない。うごめく触手はケイトの服や体をさらにまさぐり、彼女が隠していたヴァンパイアが持っていた袋や装備を先端に巻きつけている。
「本当にダメ! 漏れ…… 漏れちゃう…… あっ!!!」
ケイトの水色の下着に黒い染みが出来ていく。下着の脇から出た液体が地面に水たまりを作る。くすぐられ過ぎたケイトは小便を漏らしてしまったのだ
「あっあああああ…… はっ!?」
我慢していたの尿意から解放され恍惚な表情を浮かべていた、ケイトがグレン達の存在を思い出し顔を真っ赤にした。彼女は必死に声を絞り出す。
「みっ見ないで…… えっ!? クレアさん!? 何をするんですか!!」
「あぁ。気にしないでください。材料収拾ですから!」
雑草の前に立っていたクレアは瓶を持ちケイトの足元にたっていた。彼女はケイトの股に小瓶を当てると、グレンが操作する雑草に瓶を渡した。瓶へと垂れていく小便の激しいドボドボという音が響く。
「いやあああああああああああああああああああ!!!!!! やめてえええええええええええ!!!!」
自分が垂らす小便の音を皆に聞かれたケイトは激しく叫ぶのだった。そっとララはダグオンの目を塞いでいた手の親指を伸ばし耳も塞ぐのだった。
数分後……
「ヒック…… ひどいよ……」
下着姿でボロボロの服を持ちながらケイトが泣いていた。彼女のすぐ後ろでグレン達はケイトから取り返した。ヴァンパイアの装備を調べていた。ダグオンの後ろにララが張り付き視線をケイトに向けないように監視していた。
「武器に…… 鎧…… 何も手掛かりになるようなものは……」
しゃがんだグレンの前にはヴァンパイアが付けていた装備や物が並んでいる。クロースとクレアは並んでいる物の周りを歩いていた。
「これは…… 金属に文字が…… なんでしょうか?」
しゃがんだクレアが地面に並んでいる金属の薄い板を拾った。グレンは顔をあげ立ち上がりクレアの元へ向かう。クロースもクレアの元へと歩いていく。
「何でしょうかね?」
「こりゃあ古代人のやつだな。読めねえな…… キティルがいねえと……」
「そうですわね……」
薄い板には古代文字が書かれている。グレンとクロースは金属の板を残念そうに見つめていた。




