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#59.二人のブラックウェディング

マゾ狩り女子メンバー達は数多くの事件を経て、元の生活に戻り始めた。


マゾ神とリリスはまた山奥で暮らし始め、綾はマゾ狩りから身を引いた。


エリカと沙織は新たなマゾ狩り女子として、リナ達とは少し離れた場所で

新たなエリアの若きマゾ狩り女子として活動を始めた。


イブと彩名は次世代マゾ狩りとして時短・快感二倍のサービスを売りにし、

ネオンとりおんはマゾ潰しを止めて普通のマゾ狩りに鞍替えした。

杏と凛はターミナル駅の裏口を主な狩場としてマゾ狩りを再開した。


そしてリナと玲奈もまたターミナル駅でマゾ狩りを再開した。


「何か懐かしいね。

 本当に色んな事があり過ぎてさ。

 だけど、こうして玲奈とマゾ狩りを楽しみながら生きてるのが

 何だかんだで一番安心するかも。

 他の誰もいらない、玲奈とだけで十分だよ。」


「も、もうリナったら何か一時期を境に本当、私に対しての態度が

 単なる友達を超えて来てるよね…(汗)」


「え~、玲奈も結構ノリノリだった時あったじゃん?」


「だ、大体アンタ、将来はどうすんのよ。

 彼氏とか作って一緒に住んだりとか、そういう目標は無いの?」


「ん~、別に彼氏ってもな~、大体の男はマゾだしさ。

 それなら、玲奈のがパートナーには相応しくない?」


「え、それってずっと私と一緒に暮らすって事!?」


「玲奈は嫌?

 アタシ別に将来に特別な目標とかも持って無いし、

 玲奈とならずっと仲良くやって行けそうな気がするんだけどな。

 もちろん、ケンカとかもたくさんすると思うけどさ。」


「私は…その、別に嫌じゃないって言うか…。

 だけど本当にリナがそれで後悔しないのか、

 そもそも私なんかで良いのか凄く自信が無いよ。」


「えー、アタシが良いって言ってるから良いんじゃん?

 何で自信無くす必要があるのよ、堂々としててよ。

 それとも、何か証が欲しいのかしら?」


「ちょ、証って何よ(焦)

 口づけとか、ペンダントとか?

 それとも…目玉交換とか?」


「ちょ、玲奈最後どんだけ怖い妄想してるの(笑)

 ん~、そうだな…お互いの貞操帯の鍵を持ち合うって言うのは?」


「えぇ!?

 って、貞操帯なんて付けるの!?

 おしっことかした後、大変じゃない?」


「アハハ(笑)

 大丈夫だよ、ちゃんとそこの穴は開いてるから。

 あ~でも、いっそびちゃびちゃになっちゃうヤツやる?」


「え、何でわざわざそんなリスキーなモノを付けるのよ。

 ただの貞操帯でさえかなり抵抗があるのに…。」


「だって、アタシ達の生活の中で関わるのってどうせマゾじゃん?

 だったらアイツら、股間が臭くても喜ぶじゃん。」


「だけど、街を歩いてる時に臭ったりしたら嫌だな…」


「そういうドキドキも楽しめば?

 玲奈の最愛の人がそれが良いって言ってるのに、何か断る理由ある?」


「ちょ、アンタね、最愛とかそういう...」


その時、リナが玲奈の唇を噛んだ。


「…痛ッ!何するのよ、怪我したら食べ物美味しく食べれないじゃん」


「んー、つべこべ言わないでさ、サッサとアタシと契約しよ?

 どうせもう覚悟決まってるんでしょ?」


「…あ”-もう、わかったわよ。やれば良いんでしょ、やれば!

 本当、とんでもないパートナーを持ったわよ、私は。

 だけど…ちょっと嬉しいかもね、これだけ好きでいてくれて。」


「ふふ、そういうのはツンデレ風にじゃなくて、

 もっと全力で示して欲しいんだけどなぁ~。

 まぁ良いや、コレネットで買った貞操帯ね。

 マジで予備の鍵とか無いから、お互いに隠しとこ。」


「うわぁ、本当に付けるんだね…先に最後のトイレ行って良い?」


「ダメに決まってんじゃん。

 ここから先、トイレ行く時は貞操帯を汚しながらだよ。

 お風呂の時とか一応それなりに洗えるしさ、

 まぁこの歪な生活を楽しもうよ。もちろん、同意の上で外せるんだし。」


「あーもう、リナが一人でしたくなってもイジワルして外さないからね。

 ものすごーく私にお願いしないと、カリカリさせてあげないんだから。」


「ふふ、玲奈のそういう何気にノリノリになっちゃう所好き☆」


「ハイハイ。それじゃあ今夜のマゾ狩り行くわよ。」


こうして二人は不自由な下半身の状態をあえて作り、マゾ狩りに向かった。

マゾ達はそんな彼女達の少し蒸れた股間から放たれるものを

ありがたそうに飲むのだった。


ある時、マゾから申し出があった。


『あの、私めを飼って頂けませんか?

 もちろん、お金は払います。ペットにして下さい!』


しかし、それをリナ達は軽くあしらう。


「あー、ごめんね。好きな人と一緒に暮らしてるからダメなんだ。」


そう言って、マゾにおしっこをぶっかける。

すると最底辺を自覚したマゾは興奮し始める。


そうしてマゾ狩りを終えた二人は自宅へと帰る。

既に二人は欲求不満になっている。


「リナ…その、コレ、外してよ。」


「ふふ、可愛いね、玲奈。と余裕ぶりたい所だけど…

 正直今日もマゾをイジめてる時にゾクゾク来てさ、

 早く弄りたくてたまらなくなっちゃった。

 ねぇ、玲奈。コレ、外して?♡」


「あ”-もう、焦らしてる余裕も無いわね、外すから早く二人で

 ここ、擦り合わせましょう。」


そう言ってお互いの貞操帯の鍵を外すと、二人は股間を擦り付け合う。


「あ”ぁっ…、コレ、ヤバい…我慢した分…良過ぎる…!!」


「ちょ、コレ、すぐイきそうなんだけど…嘘でしょ、こんな良いの?」


二人は取り乱しながら、あっという間に果ててしまう。

お互いに貞操帯の中で蒸れた股間から潮を噴き、凄い匂いだ。


「私達、臭くない?」


「え、でも今それを気にする人いないよ?(笑)

 むしろ二人のエッチな蒸れた匂いが充満して、

 コレ最高じゃない?」


「恥ずかしいわよ、バカ。

 だけど嫌いじゃない…これ、確かに嗅いでたくなるわね。」


玲奈は徐々にリナのペースに引き込まれ、この生活に順応した。

リナの思惑が見事に功を奏し、二人は毎夜、淫靡な宴を催した。


「ちょ、リナ…コレ、止められなくなりそうでヤバいんだけど!」


「イイじゃん、むしろ止められなくなっちゃってよ。

 アタシにドンドン依存して?」


「本気で戻れなくなりそうで怖いのよ。

 …だけど、アンタになら良いって思っちゃう自分もいるの。」


「今更まだ迷ったり恥ずかしがったりしてるの?

 まぁ、正直恥ずかしがってくれた方が燃えるんだけどね、ふふ。」


こうして二人は互いに依存を深めながら、マゾ狩りで生計を立てた。


数か月後、玲奈は形で二人の絆を示したくなった。


「ねぇ、そろそろ、アレやらない?

 自己満足かも知れないけれどさ、やっぱり証として

 アレやっちゃいたいな~って。」


「あ~、レズウェディングね。

 だけどさ、アタシらって純白って感じでも無くない?」


「え、まぁ別に純白とかにはこだわらないかな。

 とりあえず、皆呼んでさ、形にしたいなって。」


「OK、ただしブラックウェディングね?」


「え”、黒いウェディングドレスってさすがに不吉じゃない?」


「あー、玲奈知らないんだ、意外。まぁ普通知らないか。

 黒いウェディングドレスの方が歴史は古いんだよ。

 ちなみに白は『アナタの色に染まります』だけどさ、

 黒はなんだと思う?」


「えー何だろう…絶対染まりません、みたいな?」


「そんなワケないじゃん(笑)

 黒はね『アナタ以外には染まりません』って意味だよ。」


「何それ、めっちゃエモいじゃん。」


「でしょー。ってワケで、ブラックウェディングね、決定!」


こうして二人はスケジュールを整えて、全員が出席出来る日程に

ブラックウェディングを決行した。


~式当日~


「え~っと皆、、あ、いや、皆様。

 本日はお集まり頂きましてありがとうございます。」


リナが慣れないながらも進行を自ら務めた。

玲奈が続ける。


「本日、私達は二人の愛が真実であると誓います。」


綾が牧師役を引き受けて、二人の証人となる。


『えー、それでは、誓いのキス?で良いの?コレ。』


「もー綾ちゃん、そういうムード壊すような言い方止めてよ~。

 キスに決まってるじゃん。定番でしょ~。」


『ごめんごめん。アンタ達、定番好きっぽくて定番外すからさ。』


「ハイ、玲奈、ちゅーして?」


「え、ちょ、何か改めてそう言われると心の準備が…」


しかし、玲奈がそう言って迷っている所にリナがキスをした。


~Kiss~


「…\\\

 もう!いきなりなんだから!

 でも、コレで皆の前で誓えたんだよね。」


祝福の鐘役のマゾが自らの股間にぶら下げた鐘を鳴らす。


【チーン!リンゴーン・リンゴーン】


するとどこからともなくマゾの聖歌隊が現れて、歌を歌い始める。


【Happy Wedding for ladies】


今日と言う日に貴女達 誓いの言葉を交わすけれど

本当はずっとそこにあったの 愛と言う小さな灯が


眠る時も迷う時も 二人の愛で切り抜けて

貴女の道と貴女の輝き 二つの奇跡で照らしてね


素敵な日に 特別な愛を 何でもない空の下

素敵な言葉を 特別な夢を 何でもない今日と言う日に


~聖歌隊脱走~


歌い終わると、聖歌隊のマゾ達は逃げるように散って行った。

リナがツッコんだ。


「何だったの、アレ…。

 逃げるくらいなら別にやらなくても良かったのに…。」


玲奈がクスクスと笑った。


「まぁ、良いじゃないの。

 マゾ達なりに私達への祝福なんでしょ。

 それじゃ、今時ハネムーンなんて行っちゃおうか。」


ここで、マゾ狩り女子達は『えっ』と驚いた。

玲奈が言う。


「ごめんね、実は隠してたんだけど私達、地図に載っていない

 『マゾの国』でハネムーンして来るんだぁ。」


これにはさすがにザワつくマゾ狩り女子達。

しかしそこにリナが助け船を出す。


「大丈夫だよ、ちゃんと参加者全員分のチケットを用意してるから。

 何かね、無人島買い取ってマゾ達が理想郷を作ったんだって。」


「そこで二人で、女王として君臨しようかなって思って。」


綾がそれに応える。


「なるほどね、貴女達らしい最高の門出だわ。

 それじゃあこのまま、ハネムーン旅行、皆で行きましょうか。」


こうして、リナと玲奈のブラックウェディングから続く、

マゾの国へのハネムーン旅行が始まったのだった。



挿絵(By みてみん)

ブラックウェディング

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