#55.荒井イブと早乙女沙織の圧倒
荒井イブと西郷メス盛
次世代マゾ狩りとして磯川彩名と共にペアを組んでいた荒井イブ。
彼女は成人してから数年経っており、綾の次に年長者だ。
タイトなラテックス素材の衣装に身を包み、大変セクシーでフェチ的だ。
しかしもちろん通気性は非常に悪い為、脱ぐ時にはとても蒸れている。
そして彼女は相手を瞬時にイかせる特殊能力を持っている。
イブは環状13駅のうち、鬼無駅にいた。
反マゾ団体メンバーを探したが、すぐに見つかった。
禿げあがった頭頂にメガネをかけセーラー服を着た中年男性。
どう見ても異様なその姿は、圧倒的な異質感を放っている。
「アンタだよね?反マゾのメンバー」
『キャッ、バレちゃったわね。…ふぅん、蒸れ匂い系?
ワシ様にはそんなの効かないよ?残念だったわね。』
一人称と言い、語尾と言い、体躯に似合わぬ違和感がある男だ。
男は自らを『西郷メス盛』と名乗った。
『反マゾは現代の維新じゃけぇ、ワシ様もこの国の夜明けを見たいぜよ。』
「何だかキャラがブレブレね…。
反マゾになった経緯は聞かないであげるけど、そんなにマゾが憎いの?」
『マゾはな、…新たな時代には必要ないのよ。
この国はこれから強い兵士と豊かな国土を築く。
その上であんなナヨナヨしたヤツら、必要無い!』
「そんな恰好してるオッサンに言われるとマゾ達が可哀そうだわね。
まぁ良いわ、アタシそこそこ体術も出来るから、先攻取らせて貰うわね」
そう言うとイブはメス盛の喉元を目掛けてキックを繰り出した。
『ガハッ、貴様お主、やるな!?
ただの蒸れ蒸れ臭い女子じゃないな!?』
「何よ、その呼び方…。
まぁ、アンタあまり動け無さそうだもんね。
このまま蹴り飛ばして、駅のホームに落としてやろうかしら。」
イブは余裕のままでメス盛にキックを繰り出し続けた。
メス盛の制服が徐々に破れて行く。
『イヤァン!!
アンタ、乙女の純情をこんなにビリビリにして...もう許せないんだから』
するとメス盛は何やら呪術のような動きをして召喚魔法陣を描いた。
「何を…しているの?」
『ワシ様ね、魔法少女なの!
だからね、ハイブリッドマゾを召喚するんだぁ♪』
「ハイブリッド…マゾ?」
するとその魔法陣から突然、数体のマゾ達が現れた。
『ウフフ。コイツらはバッタをハイブリッドしたマゾだョ♪
跳躍力が凄いから、逃げる事は出来ないョ?』
マゾ達はワラワラとイブの周囲に集まり、その汗を嗅いでいる。
「ちょ、やめなさいよ…!!
タダで嗅がせてあげる程安い匂いじゃないわよ!!」
イブは何とかマゾ達を振りほどき、走ってホームの端に逃げた。
しかし、マゾ達は物凄い跳躍力で一瞬で飛んで来た。
「何!?バッタとのハイブリッドって、本当なの!?」
ゆっくりと遅れてメス盛が歩いて来る。
『フフ、だから言ったでしょう。
残念ながらもう逃げられないよ。バッタの跳躍力は凄いんだ。』
「あーもう、うっとうしいわね...。
ってか、アレ?よく考えたら別に嗅がせても問題無いんじゃ...。
むしろ自分達から近付いて来るんだし、一網打尽のチャンスよね。」
イブは身体を大の字に広げて、マゾ達を受け入れる姿勢を示した。
すぐにそれに飛びつくマゾ達。
しかしそこでイブはマゾを捕まえた。
「つーかまえた!!
さぁ、アタシの筋力に押しつぶされて平気かしら?」
そう言うとイブは全身の筋力を使い、マゾを締め上げた。
━ミチミチィ…━
マゾの骨や肉が軋む音がする。
そのあまりの圧迫具合に呼吸困難に陥ったマゾは、果てた。
更にイブはそれをマゾの数の回数分だけ繰り返した。
「フゥー暑かったぁ、汗だくよ…。
それで、アンタ…これでもまだアタシとヤるつもりかしら?」
イブの異常な筋肉量を見て、メス盛は既に負けモードに入っていた。
『ヒ、ヒィィ!!
負けました負けました。この国の夜明けとかどうでも良いです。
可愛いままのワシ様を許してくんしゃい!!』
イブはフゥッと息を吐き、勝利に安堵した。
一見するとメス盛がただ弱いだけのように思える光景だ。
しかし、イブは他のチームの主導的な立場である方の者達、
杏やネオンやリナ達に比べると頭一つ抜け出た強さを持っている。
それは彼女の年齢的な経験の部分も少しは関係しているが、
それよりも何よりその戦闘センスや容赦の無いドSさにある。
更には視覚的なエロティックさや蒸れた匂いやラテックスの質感、
あらゆる部分が男達を狂わせるに十分だった。
そんなイブと当たった事はメス盛からすれば単なる不運でしか無い。
「さて、他の皆はちゃんと勝てているかしら。
とりあえずアタシは勝つべき勝負には勝ったんだから、
少し休憩しようかしら。この衣装、本当に蒸れるのよね。」
こうしてまた、マゾ狩り女子陣営の白星が一つ増えたのだった。
~【早乙女沙織とマゾ嫌いの竜】~
早乙女沙織とマゾ嫌いの竜
リナの妹、早乙女沙織はマゾ狩り女子仲間への加入が最も遅く、
そもそもマゾ狩りの経験もほぼ無いと言って良い。
更には積極的にマゾを狩るような性格でも無い為、彼女一人で
反マゾ団体メンバーと対峙する事は非常にリスクがあった。
単なる数合わせ、そのように見られる向きもあった。
しかし、沙織にはとんでも無い秘密があった。
彼女は二面性があり、ある閾値を超えるともう一つの人格が現れるのだ。
沙織は環状13駅のうち、褒羽駅にいた。
そこには気合の入った暴走族風の男、マゾ嫌いの竜がいた。
『オラオラオラオラー!!
お前がマゾ狩り女子カァ!?
若いからって容赦しねぇぞ、コラァ!!』
沙織は竜を見て、瞬時に怯えて防御態勢を取った。
『おっ、本能的に強いオスにはガードするんだな。
まぁ心配すんなよ、命までは取りはしねぇさ。
ただ、マゾみてぇな男の成り損ない共を保護するなら
オレらの敵だからよぉ、心折らせてもらうわ。』
そう言うと竜は沙織の腕を取り、その爪に触れた。
『この爪一枚、剥がす事で許してやろうか、なぁオイ。』
「や、やめて下さい!!
話し合いで...解決しませんか?」
『あ”ぉあぁ!?
オラァ、ふざけてんじゃねぇぞ、俺は女だろうが容赦しねぇ。
だってお前らはオレらの敵だからよぉ。
それとも、マゾ達を保護するのは止めるか?』
「ふぇぇ、お姉ちゃん達がやってる事だから、
私には何の決める権利も力も無いよぉ~...。」
『ハァ~、そうやっていつまでも被害者ヅラしてろよ。
お前だってマゾ狩り女子に名を連ねてるんだろ?
だったら、もう少しプライドってモンを見せてみろや、オラァ!』
そう言うと竜は沙織の爪をグッと掴み、そのまま剥がそうと力を入れる。
「痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!!!!」
『オラ、一気に行くぞ歯ァ喰いしばれゴルァ!!!!』
━ベキィ!!━
激しくモノが壊れる音がした。
それは常が強い衝撃で割られた音。
沙織は果たして、無事なのだろうか。
・・・・。
・・・・。
・・・・。
竜の靴の上には、沙織の靴が乗せられていた。
そして竜の靴下から僅かに血が滲んだ。
「止めてって言ったら止めなさいよ。
アンタ、人間の言葉理解出来て無いの?
猿だったら、調教してやらないとね?」
沙織の目の色が変わっていた。
そして竜の足は沙織に踏まれており、あまりに強い力の為、
足の爪が割られてしまったのだった。
『痛ぇ…いでぇよぉぉぉぉ!!!!!!!!
爪、割れちまったじゃねぇかよ”ぉぉぉぉ!!!!』
竜は足を手で覆い、守るような姿勢を取った。
しかしそんな事をしても痛みが引くワケでは無かった。
「次は、手の方の爪行っとこうか?
全部の爪を割られて剥がされて初めて、相手の痛みもわかる?」
『グ、弱そうな女だったのに、何でこんな...!!
だけど負けるワケにはいかねぇ!
次、行かせてもらうぜぇ!!!!』
竜は足の爪を自らバキィ!と割り、それを武器に使った。
鋭く尖った固い爪。それで沙織の頬を切った。
『オラァ!!
その綺麗な肌に傷を付けられたら戦意喪失するだろ?
女の顔は傷一つ付けられたくらいで心の傷が深いよな?』
「・・・・。
バッカじゃないの?お前。
実戦ではこの程度、かすり傷でしょ。
そんなに本気でやり合いたいんなら、後悔しないでよ?」
沙織は冷たい目のまま、ユラァと身体を脱力させた。
そして次の瞬間、竜の身体に飛び掛かった。
━!?━
沙織は竜にコブラツイストを決めていた。
『痛でででで!!
くそぅ、何なんだよこの女、何でこんなに強いんだよ!!』
「アンタ、女にも容赦しないって言ったよね?
見下げた根性だね、とりあえずプライドの無い男みたいだから、
マゾにしてあげようか。公衆の面前で股間露出しなさい。」
そう言うと沙織は竜のズボンを下げ、パンツを手でブチッと千切った。
『ゲッ!!
やめてくれよ、こんな事されたらオレ・・・もうこの街にいられねぇ!』
あっという間に全裸にされた竜は無き初めてしまった。
『ヒッ、くそ・・・こんなのでマゾになるワケねー!!』
「ふぅん、これでも?」
沙織はその場にドカッと座り込み、
足先でチョンチョンと竜の股間の玉を弄んだ。
竜はその瞬間、身体の奥底から得体の知れない快感が湧き上がった。
『え、何だよこの快感…ヤベぇ、このままじゃオレ…』
そして沙織は次の瞬間、足で思い切り玉を蹴り上げた。
「この、ゴミ!!
もういらないなら、女の子になっちゃうかい!?」
強い蹴りと冷たい言葉責め。
更には可愛い女の子に負けたと言う事実から、
竜はマゾに成り下がってしまった。
『う”ぅ...勝てない…。
オレ、マゾになります。だから、だから…
どうか、イジめて下さい!!』
そう言うと竜は両手を後ろに隠して全裸のままで、
反立ちしながら沙織を涙目で見つめた。
「…あっそ。そこら辺にいる女の人達に虐めてもらえば?
悪いけど私、忙しいから。じゃあね。」
そう言うと沙織は冷たく去って行ってしまった。
後に残された竜は駅のホームにいた女性達に声を掛けたが、
ただ気持ち悪がられるばかりでやがては駅員に通報されて逮捕された。
沙織はそれを遠くから見ながら、勝利を確信したのだった。




