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#34.断ち切られる悲しみの連鎖

挿絵(By みてみん)

満身創痍のりおんと泰斗と徹



ウイルスにより、中出ししないと感染を拡大し続けるマゾゾンビ達。

その解決に乗り出したりおんの男の娘仲間だったが、

好きでも無いマゾゾンビ達から一日二何度も中出しをされる事は

彼らの心身に強いストレスとダメージを蓄積した。


そしてこの浄化計画が1週間続けて行われた時、

男の娘仲間の春風時矢、大貝卓也、三月隆が壊れた。


彼らは突然発狂し、腸内にも裂傷が確認された。

半数が前線を離脱してしまった事で、残る三人にも深い傷を与えた。


りおんは自らを責めていた。


「ボクのせいだ・・・ボクが皆を誘ってしまったから・・・。

 いくら納得してくれてると言っても、やっぱり誘った事がそもそも

 間違っていたんだよね・・・。」


それを慰める垣内泰斗も既にかなり限界が近づいていた。


「りおん!ここまで来て弱ったらダメだよ。

 三人がこれまで頑張って来た努力を、残った三人でやり切らないと。」


田井中徹はとっくに心も体も壊れていたが、精神力だけでここに居た。


「りおん・・・ダメよ、最後まで・・・命ある限りは・・・」


りおんはハッとして徹の後ろに回り込み、パンティをズラして

尻の穴を強引に広げて確認した。


「・・・徹!!コレ・・・もう使えないじゃん・・・」


「ふふ、最後の最後まで諦めないよ、ボク・・・あ、私は。

 りおんの目的が達成されるまではこの身体、使い切るんだぁ。」


既に徹の目は虚ろで、いつ気絶してもおかしくなかった。


「ごめん・・・!!もう、二人にはこれ以上続けさせられないよ!」


しかし泰斗と徹は笑顔で答えた。


「さ、りおん。もう少しなんでしょ。行きましょう。

 この惨状を止められるのはボク達だけ。

 男の娘の根性、底力を見せてやろうよ。」


りおんは涙を拭い、最後のマゾゾンビ狩りへと向かった。

三人の犠牲を無駄にしない為に、そしてマゾ狩り女子仲間の為に。


今件でマゾ狩り女子会の総指揮を務める綾から全員へ連絡が届く。


『マゾゾンビ全数浄化完了、お疲れ様!』


全員の心に安堵の火が灯った。


リナがスマホを抱きしめて感動に涙を流して震える。


「やった・・・やっと、報われたんだね、りおん達。」


この知らせを受けて、りおんはその場で倒れ込んだ。

泰斗と徹は立ったまま意識を失ってしまった。


その後、三人はマゾ狩り女子会が救急車を呼び、病院へと連れて行かれた。


~病院にて~


「ん・・・う・・・ココ・・・は?」


りおんがベッドから起き出した時、

側にはマゾ狩り女子会のメンバー達が居た。

リナが声を掛ける。


「あら、おはよう。りおん、本当によく頑張ったわね。」


「ん・・・でも三人が犠牲に、それに泰斗と徹も最後までボクと

 一緒に・・・あ、二人は!?」


「安心して。命に別状は無いみたいよ。

 ただ、精神的なものがどうかまではわからないわ。

 だから、貴方の身体が大丈夫だと診断されたら、

 すぐにでも会いに行ってあげて。」


「今すぐにでも行きたいくらいだよ・・・痛っ!」


「やっぱりね、お尻に裂傷があるって言われていたわ。

 本当に、身体を酷使したのよね。ありがとうね、りおん。」


「ボク・・・皆を守れなかった!!

 ボクがもっと頑張れば、皆の負担を減らせたのに・・・。

 もっと、もっとボクがマゾゾンビを相手すれば!!」


そこへ、綾がやって来た。


「自分を責めちゃダメよ、りおん。

 あの二人も、そしておそらくは最初に犠牲になった三人も

 きっとそう言うと思うわ。とにかく今は心身を休めて。」


玲奈がりおんの痛々しい姿を見て言葉を発する。


「本当に・・・りおん君達が居なかったら今回の件は

 どうする事も出来なかったわ。

 マゾゾンビウイルス・・・もしまだ大元が持っているとしたら

 絶対に奪って使わせてはならないわ。」


そこへ、泰斗と徹の所へ行っていた杏達がやって来た。


「よぅ。とりあえず泰斗の方は、身体の傷が結構だが

 心の方は何とか無事みたいだ。全治1週間だってよ。」


それを聞き、りおんが少しホッとした。


「泰斗・・・あの小っちゃい身体で本当によく頑張ってくれた。」


徹の方へ見舞っていたネオンは、やや俯いた。


「徹君はね・・・、ちょっと・・・疲れちゃったみたいね。」


「え、・・・ネオン、どういう事?徹は、徹は無事なの!?」


「えぇ、もちろん息はしているし、怪我はあるけど命は無事よ。

 ただ、心がちょっと・・・疲れちゃったみたいで・・・。」


「え、それってどういう事?何も喋らないとか?」


「・・・・。」


ネオンは答える事をためらった。

真実は、むしろその逆。喋り過ぎるのだ。

しかしそれは他者とのコミュニケーションの会話では無い。

ただ、独り言を繰り返す。


「私はゴミ、私はゴミ、私はゴミ、私はゴミ、私はゴミ、私はゴミ・・・」


コレを呪文のように延々と繰り返しているのだ。

この状況をネオンは、りおんに上手く伝える事が出来なかった。


「りおん・・・体が治ったら・・・お見舞い、覚悟してね。

 彼、きっといつか戻ると思うけど・・・今は・・・。」


「ね、ネオン・・・そんな事言われたらボク、悔しいよ・・・。

 今すぐに身体を押してでも這ってでも行きたいよ!!」


りおんは徹の身に起こった何事かを案じ、涙した。

しかし今はただ安静に、それだけを守り、彼は悔し涙を零した。


やがて、彼らの病室にそれぞれマゾ達が見舞いの品を持って来た。

彼らはりおん達男の娘を慰みものにしたマゾゾンビ達だ。

しかし、彼らだってウイルスの効果で仕方が無かったのだ。

りおん始め、マゾ狩り女子会のメンバーは責めたりはしなかった。


「本当に、大変でしたね・・・。

 ある意味で、あなた達も被害者です。」


「いんやぁ~、本当にごめんよぉ・・・。

 男の子のお尻に俺らの臭い棒入れたらそりゃ、

 ボロボロになるわな~、本当にごめんなぁ~。」


正確には尻の穴だけでは無かった。

バックで激しく突く際に手を脱臼させたり、髪を引っ張ったり。

かなり乱暴に襲ったマゾゾンビ達も居た。しかしそれは仕方ない。


リナが言う。


「さぁ、アタシ達は黒幕のアイツを探さなきゃ。

 そして今度こそ、アイツを牢屋にブチ込むのよ。

 もう、アイツの悪だくみに踊らされるのはまっぴらごめんよ。」


そしてマゾ狩り女子達は気持ちを新たにし、黒幕の男を探しに行く。

アテが無いわけでは無かった。


臭いフェチ専門店舗風俗店、そのケツ持ちをしていた暴力団。

その事務所は一般的にも知られていた。

その多くは余罪があり、前回大量に逮捕された。

しかし、今回の事件や前回のチンポリン事件を裏で糸を引いていたのは

その残党の男だ(チ〇ボからも糸が引いていたかは定かでは無い)。


リナは決意を新たに宣言した。


「全てを終わらせましょう。

 もう、誰も悲しまなくても良いように。

 マゾもマゾ狩り女子も男の娘も、皆が平和に暮らせるように。」


リナ達はロンググローブや手袋、手に何かしらをはめていた。

りおんが気付き、質問する。


「それ、何?皆で何か土を掘ったりするの?

 それとも何か日焼け止めとか?」


「ふふ、コレはね。

 黒幕の男の重要な情報が負けオスのチャンネルで調べられてね。

 何と黒幕の男、女の子の手袋の匂いが弱点なんだって。」


「えぇ!?どういう事!?」


「ホラ、いくら可愛い女の子だからって、色んなモノを触るし、

 手袋なんてしていたらそれなりに蒸れたりするでしょ?

 もちろん脇や股間はかなり濃い匂いがするけれど、

 手は意外と盲点みたいでね。生活の中で自然に汚れる部分、

 しかも手は器用だから、鼻というか顔を塞いだりも出来るでしょ。」


「なるほど、あの男もマゾオスだったんだね。

 上手く・・・倒せると良いね。」


「えぇ、りおん達の頑張りに報いられるよう、

 アタシ達も頑張って来るからね。」


そしてリナ達は病院を後にした。

彼女達が向かうのは、黒幕の男だけになったであろう暴力団事務所。

単なる手袋の匂いフェチの男が一人だけで居るのならあまり心配は無い

かも知れないが、もしかしたら新たな仲間や別の関連の組を呼び

再び勢力を回復させうようとしている可能性もある。


慎重には慎重を期しながら、リナ達は事務所へと近づいた。

ネオンが透過スコープという怪しい通販商品で建物の中を覗いた。

コレは某国で製造している軍事兵器の流用品のお古であり、

それでも建物の中に何人の人がいるかが判る。

どうやら、男一人のようだ。


リナは勝利を確信した。


「ピンポーン」


いくら暴力団事務所とは言え、郵便物は届く。

その為、インターホンを普通に鳴らす事は何ら問題無い。

暫くすると、男が出て来た。


囮のAmazonボックスを少し玄関から離れた所に置き配した。


「チッ、新人か?置く場所が遠いっての!

 しかし、何だろうな、組長が頼んだチャカ(拳銃)か?」


男が玄関から出て来て、荷物を拾い上げようとした。

その瞬間、玄関の影に隠れていたリナ達が一斉に男を確保する。

そして、リナを始めた数人が男の口元や鼻に手袋を付ける。


「む、むぐぅ!?ふぁれふぁ?(誰だ?)」


「ふふ、隙を見せたわね。さぁ、女の子の甘い匂いを吸い込んだ

 くっさい手袋の匂いを嗅ぎなさい。アンタ、コレが好きなんでしょ?」


男は『くっさい手袋』の単語に強く反応した。

早速、チ〇ボは怒張MAXだった。

先端からは先走った漏れ汁が情けない。


「さぁ、存分に嗅ぎなさい。おかわりもあるわよ。

 今日はアンタの為に、ホラ。マゾ狩り女子会の皆が

 手袋をはめて来たの。嗅ぎ切りなさい。

 そして幸せの中で窒息して、出来ればそのまま息を戻さず

 夢の世界に沈みなさい。」


まるでクロロホルムを嗅がされたように、手袋の匂いで男は

恍惚のままに気絶してしまった。

その顔は至上の喜びの表情をしており、最期にこの世の全てを味わった。

当然、下半身は射〇精していた。


「あーあ、コイツにこんな幸せな最期、勿体ないなぁ。」


しかし、コレでようやく報復の連鎖は断ち切られた。

これまでの採算に渡るマゾ狩り女子会に対する嫌がらせ、

そしてマゾ達の平穏を脅かす全ての邪魔。

それらが全てこの手袋匂い嗅がせにより終わらせられた。


リナは男の意識が無くなったのを気絶した後、

自らの手袋の匂いを嗅いでみた。


「・・・く、くっさぁーーーーー!!!!!!」


リナは自らの手汗が蒸れた匂いの臭さに衝撃を受けたのだった。

男は幸せな表情のまま果てていた。

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