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#33.マゾゾンビウイルス

~あらすじ(裏筋)~


ようやく街にマゾが戻り、一般の女達はマゾ狩りを諦めていた。

マゾ狩り女子会にとっては理想的な元通りの景色になったのだが、

彼女達の目の前のマゾが突然襲い掛かって来た。


するとリナにYoutuberの負けオスから連絡がかかって来た。


「チンポリンに反応するウイルスがばら撒かれました!

 それに感染すると女性を襲う暴漢になります!」


一難去ってまた一難、マゾとマゾ狩り女子会に平穏は来るのだろうか。


~ここから本編キリトリセン


リナがマゾ狩り女子会メンバーに声を掛ける。


「皆、一旦逃げよう!!

 この人多分、マゾゾンビウイルスに罹ってる!

 感染したら女の子を襲う暴漢になるんだって!!」


こうしてマゾ狩り女子会のメンバー達は一旦自宅へと帰る事にした。


「ハァ・・・まさか、街が元に戻った途端にこんな事になるなんて。」


「稼げないじゃんー・・・って、それどころじゃないか。」


「さぁ、パンデミックになっちゃうよ?

 どうしよう、コレ結構ヤバいんじゃない?」


マゾ狩り女子会メンバー達は途方に暮れた。

ウイルスをバラ撒いたのは一体誰なのか、効果はいつまで続くのか。

何が目的なのか、そしてワクチンは存在するのか。


「とりあえず、今は情報が欲しいよね。

 だけど負けオスだってマゾオスだし、感染しないとも限らない。

 って言うか・・・りおん君も生物学的にはオスだよね?」


言われて、りおんが涙目で皆を見る。


「え、やっぱりボク・・・皆と一緒にいると迷惑かな?

 ごめんね、ごめんね、こんな身体で・・・。」


その姿は下手な女性よりも可愛く、メンバー達は彼を許す事にした。


「って言うかもう、りおん君になら襲われても良いって言うか、

 逆に襲って来たら返り討ちにして悔しい思いさせちゃいたいなv」


「もうっ、ボクがもし感染したら・・・隔離してね。

 皆の事、迷惑かけたくはないからさ。」


こうしてメンバー達はしばらく自宅に籠城しながら、情報収集をした。

すると、この地域がウイルスの発生源であるかのような文言が見られた。


「って事は、犯人は近くにいるって事・・・あ、アイツかも。」


犯人候補として挙がったのは、

匂いフェチ専門風俗店のけつもちである暴力団の残党であった。


「そんな、チンポリンの件もアイツだったけど、

 まだアタシらを恨んでるんだ・・・やり過ぎでしょ、どう見ても。」


マゾ狩り女子会は彼と最終決着を付けなければいけないと感じた。

そして、調べるうちに恐ろしい話が挙がっていた。


「何々、中出しをしたらゾンビ化が回復した・・・って、えぇ!?」


何と、マゾゾンビは究極の性行為の目的を達して初めて、

マゾゾンビ化を免れると言うのだ。


「と言う事は、それまでは一度感染するとずっとマゾゾンビ!?

 じゃあ、捕まえたら個別に隔離しておくしか無いじゃない。

 一体どれだけのスペースが必要になるのかしら。

 そしてそこにかかる人員もとんでも無いわよ。」


マゾゾンビ問題は恐ろしい情報だけが得られ、

その解決への糸口は見つからなかった。


TVを点けると、街ではマゾゾンビ達が人々に襲い掛かっていた。

更に、まさにゾンビの名の通り武器の類が効かない。

その為、警察や自衛隊が動員されたものの打つ手が無かった。


確保の後に隔離という手が最も有効に思われたが、

そもそも元々一般人であった事と自意識の残り具合がわからない為、

人権の観点から確保と隔離には反対の声も挙がった。


「めちゃくちゃ厄介じゃん・・・。

 こんなの、どうしようも無くない?」


そこに、りおんが恐る恐る声を挙げた。


「あの・・・もしかしてだけど、ボクと男の娘仲間達なら、

 何とか出来るかも知れない・・・だけど、それって物凄く

 恥ずかしいって言うかリスクって言うか・・・その・・・」


杏がりおんの煮え切らない態度にイラついて怒鳴りつける。


「え、どういう事!?

 自分から発言しておいて、ちゃんと言ってよ!!」


「あ、ごめん・・・。

 えっとね・・・マゾゾンビ達って中出ししたら元に戻るんでしょ?

 ボク達男の娘なら、中出しされても大丈夫って言うか・・・。」


それを聞き、綾がりおんを心配する。


「りおん、アナタ本当にそれで良いの?

 それってかなり・・・心をすり減らすんじゃない?」


「だけど、ボクが役に立てるチャンスなんです。

 ボクなんて中途半端な存在だから、皆の役に立つには

 こういう時に頑張らなきゃって・・・。」


玲奈がりおんの覚悟に胸を打たれる。


「りおん君・・・だけど今はそれしか無いのかも・・・。

 どうせやるのなら早いうちに始めた方が、マゾゾンビ達が

 まだそんなに多くない段階でケリを付けられるかも。」


「そうだね、・・・それじゃ、男の娘界隈の皆に声掛けて来るね。」


そう言ってりおんは出かけて行った。

確かに男の娘への中出しであれば妊娠の恐れは無い。

しかし彼らは不特定多数のマゾ達の性処理のためにそれを行う。

それはとても大きな精神的苦痛を伴うであろう事が予想された。


~りおん in 夜の街~


「あ、皆、ヤッホー。今日はいきなり呼び出してごめんね。」



挿絵(By みてみん)画像

りおんと男の娘界隈の仲間達



りおんの呼び掛けに快く応じた男の娘仲間達。

彼らに対してりおんは、あまりに残酷な協力を要請する。


「あのさ、実は今、マゾゾンビウイルスって言うのが街にばら撒かれてて。

 それで、ゾンビ化を止める方法はマゾ達が中出しをする事なんだよね。」


ウェーブのかかった金髪に英国風の制服を着た春風時矢が反応する。


「あ、ニュースで見たよ。って言うか今、街はそれで大変だよね。」


「そうなんだ。それで、そのマゾ達を相手にしてマゾ潰し、いや

 マゾ狩りって言うのをやってお金を稼いでいたんだけどさ。」


ピンクの外はねショートカットに猫耳を付けた大貝卓也が続ける。


「仕方無いよね、だってボクらって特殊な立ち位置だしさ。

 人並みの仕事とか稼ぎ方からはどうしても外れちゃう。

 それは受け入れなきゃいけない事だけど、大変だよね。」


「うん、ありがとう、卓也。それでね、今回そんなマゾ達が被害に遭って

 街の人達にも凄く迷惑をかけてる。警察や自衛隊も対処しようが無い。

 それでさ・・・ボク達で、その、あの・・・。」


クリーム色のストレートロングウイッグを被った三月隆が察して答える。


「私達で彼らの中出しに対応しよう、と言う事ですか?」


「う、・・・うん。いや、こんなのもちろん嫌だと思うからさ、

 全然断ってくれて良いし、それにボクの事ももう、

 気持ち悪いなら切ってくれて良いんだ。

 ただ、最後に皆には伝えておきたかったんだ。

 ボク、今回の件で心が壊れちゃうかも知れないからさ・・・。」


パステル系のミックスカラーの髪色と合わせた服の色、ツインテール。

仲間内で最も幼い印象の垣内泰斗がその言葉を拾い上げる。


「あのさ、今までだってボク達、支え合って来たじゃん?

 まだまだ社会も世間も偏見と誤解と好奇の目ばかり。

 そんな辛い経験を一緒に乗り越えて来たボク達が、

 今更りおんの事を助けない理由あると思う?」


「泰斗・・・でも、好きでも無いマゾ達に中出しさせるんだよ?

 しかも一日に何人も、そして何日間も・・・。

 そんなの、皆の心が壊れちゃう・・・。」


クヨクヨするりおんを、サブリーダー格の田井中徹が支える。


「りおん。壊れるのは心じゃ無いわ。私達のお尻よ。

 でも良いの。りおんが困っている時は皆で助ける。

 これまでだってそうして来たじゃない。

 大丈夫よ、辛い事は分け合えば少しずつになるの。

 皆で今回も乗り越えて行きましょう?」


「徹・・・皆、本当に、本当に良いの?」


りおんは大粒の涙を目に浮かべながら全員に確認した。

それぞれの答えは変わらないようだった。


「皆・・・ありがとう。大好きだよ。

 同じ『痛み』を分かち合う者同士、最後まで一緒にいようね。」


こうして、りおんの男の娘仲間達の協力により、手分けして

マゾゾンビ化したマゾ達のマゾ化を解く為に疑似中出し作戦が

決行されようとしていた。


そこへマゾ狩り女子会のメンバー達が合流した。


「りおん!

 その娘達、皆一緒に協力してくれるの・・・?

 何て良い子達なのよ、最高の仲間ね・・・!!」


ここでマゾ狩り女子会のメンバーの役割はマゾゾンビを探し出し、

それを実働部隊としての男の娘達に伝える事。

こうして、前代未聞かつ無慈悲な男の娘特攻作戦が始まった。


街中にマゾ狩り女子会のメンバー達が散り散りになり、捜査を開始した。


まず、リナがマゾゾンビを見つけた。


「りおん、マゾゾンビを見つけたわ!!

 隣町の駅前にいるから、GPS地図を送るわね!」


そして現場に到着したりおんは、マゾに向けて挑発を始めた。


「うふ、マゾのお兄さぁん☆

 ボクのお尻に中出ししたくない?

 キュッと締まるのに柔らかさもあってたまらないよ?

 一度知れば病みつきになっちゃうんだからぁ♡」


マゾゾンビは理性が働いておらず、一目散にりおんに襲い掛かった。


「やぁん♡もう、強引だなぁ、マゾさんは。

 さ、早く入れて?」


遠慮の無い動きでマゾゾンビはいきなりりおんの尻に挿入した。


「あ”んっ・・・結構、大きいね、お兄さんの・・・。」


気をやりそうになりながら、りおんは耐え抜く。

そしてマゾゾンビが激しく動き始めた。

一突き毎に意識が持って行かれそうになるのを、

かろうじて意地だけで耐え抜く。

側で見ているリナはマゾゾンビを引き剥がしたくなった。

それほどに挿れられる側に強い負担を強いる交尾だった。


「お”・・・お”ぉぉ!!」


遂にマゾゾンビが果てた。

すると先ほどまでの共謀さが失われ、正気を取り戻した。


「あ・・・れ?私は一体、何を?」


側には倒れたりおんと、悲しい目でマゾを見るリナが居た。


「サッサと行きなよ、別にアンタの事は責めないよ。

 ただ、悲しいだけだよ。」


リナがマゾに向けたのは憐れみの眼差しだった。

マゾはペコリと頭を下げて行ってしまった。


「一体、あとどれだけこんな辛い思いを繰り返すの?

 こんな事していたらこの娘達、壊れちゃうよ、心も体も。」


リナはそう心配したが、かろうじて意地で起き上がったりおんは

「続けて、・・・捜索して下さい・・・。」

と、次を求めた。

もやは瞳には使命感のみが宿っており、半分心は壊れかけていた。


こうして各地で男の娘達によるマゾゾンビ正常化が行われた。

そしてこれが数日行われた時、彼らの半数は心身が壊れてしまった。



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