#25.エリカ大活躍!
においを武器に頑張るエリカ
一つ屋根の下でマゾ狩り女子会6人が暮らす新生活を迎えて二日目、
下着泥棒が現れた事で新生活の喜びは一旦途切れた。
しかしその犯人の美土路技エリカとの和解により、
新生活から2日経ってようやく、6人はマゾ狩りを始めた。
これからは共同生活による家賃の折半で今までよりも落ち着いて暮らせる。
その為、一日にマゾ狩りをするのは二組にする事にした。
そうする事で彼女達は3日に1日は休みになる。
更には週に一回は全員で休みの日とする事にし、生活のリズムが出来た。
初日はリナと玲奈チームとネオン・りおんチームがマゾ狩りに出掛けた。
「さーて、久々のマゾ狩りだね。
良いマゾ捕まるかなー。」
共同生活の開始により心にも余裕が出来たリナ。
もしマゾが捕まらなくても、最悪寝る場所はある。
しかもそれは大好きな玲奈と一緒に眠る事が出来る場所だ。
彼女達は本当にこれまでよりも随分と楽な精神状態になった。
リナが適当なマゾに声を掛ける。
「お兄さ~ん、アタシ達と遊ばない?
色々とイジめてあげるよ?」
するとそのマゾはある提案をして来た。
「え、マジ?だけどさー、俺って匂いフェチなんだよね。
キミ達、どれくらい臭いの?
俺、結構臭く無いと満足出来なくてさ。」
リナはマゾに脇を嗅がせたが、全然足りないようだった。
「え、何コレは。キミ、毎日ちゃんと脇洗ってるだろ。
そんなんじゃダメだよ、もっとシッカリと濃い匂いする子が良い。
せっかくお金出すなら、妥協したくないんだよね。」
これまでもこのようなワガママなマゾと言うのは確かに存在した。
そしてその度に残念ながら交渉は決裂していた。
しかし、今回リナ達には最終兵器があった。
「オッケー、お兄さんちょっと待ってね。
多分、お兄さんにも気に入って貰える子がいるから。」
そう言ってリナはエリカに連絡を取った。
「10分くらいで来るって。
お兄さん、驚かないでよ?凄いんだからね、今から来る子。」
そして10分程した後にエリカが到着した。
「こ、こんばんわ・・・・」と、エリカはこのような夜の街が初めてで
初々しい反応を見せる。」
「えー、こんな子が凄いの?
だって全然今近くにいて匂って来ないけど?」
「まぁまぁ、それじゃあ試しに、脇を嗅いでみてよ。」
マゾはエリカの脇に鼻を近付けて、スゥーっと息を吸い込む。
「えん!!!!!!!!!!!」
マゾは盛大なくしゃみを放ってしまう。
「え、何この子、ヤバくね?
例えるなら災害級の臭さだよ、え、何国の秘密兵器なの?」
「ふふ、気に入って貰えたようね。
この子、夜の街は初めてだし、そもそもその気も無いから
アタシが一緒にいる事が条件だけど・・・いくら出せる?」
「3万・・・いや、5万出そう。どうだい?」
「OK、それじゃあスカートの中を存分に嗅いで良いわよ。」
街には潜在的に臭いフェチのマゾが数多く居た。
そしてエリカの存在はそんなマゾ達にとって福音だった。
彼女のスカートの中で繰り広げられる、冗談にはならない臭い。
普通ならやり過ぎだと感じられる単なる腐臭。
しかし、刺激が強ければ良強いほどに良いというマゾ達にとっては
妥協の無い臭さを提供してくれる上に見た目も可愛いエリカは
いくら出してでも嗅ぎ続けていたい存在だった。
この夜はエリカのお陰で15万を稼ぐ事が出来た。
「ヤバいわね・・・エリカの売上が半端無いわ・・・。
ハイ、半分の7万5千円がアンタの取り分よ。」
エリカはこれを受け取り、手が震えた。
「え、え、ただ匂いを嗅がせただけでこんな、良いんですか?
まさか臭さがこんなに人の役に立つだなんて・・・ビックリですわ。」
「まぁ、アンタがそもそも可愛いからってのも大きいわよ。
それにしても本当にビックリよね・・・。
生活、あの長屋から移り住めるんじゃない?」
「あーでも、どうせなら新しいゴス服買いたいし、
あとは貯金しときます。私、あまりお金使わないので。」
堅実で、喋り方はどこかお嬢様風。
強い個性と匂いを持ったエリカの存在は、
共同生活を始めた6人にとって強い武器を手に入れた感覚だった。
当のエリカ自身も一人でこのような活動を行う事にはリスクもあり、
6人が付いてくれる事も安心材料だった。
互いにwin-winな関係の中で、エリカの需要は確実に上がって行った。
~2週間後~
リナがエリカに少し謝っていた。
「何か、ごめんね・・・。
アタシらは3日に一回と週に1日休んでるのに、
アンタには週一の休み以外は全部お願いしちゃって。」
「アハハ・・・嗅がれ過ぎて匂いが無くなっちゃうかと思ってたけど、
恥ずかしくなるとむしろ匂いがキツくなっちゃうって新しい発見です。」
エリカのここ2週間での稼ぎは80万近くなり、
さすがにエリカ自身もこの収入には戸惑っていた。
「私、日雇いバイトで過ごしていたんですが、
もう何だか戻れ無さそうで、この生活に割り切っちゃおうかな・・・。」
エリカの活躍があまりに圧倒的過ぎて、
6人はマゾ達の匂いフェチについて考えを改める事とした。
リナが言う。
「ちょっと、匂いフェチ達って本当に強い匂いが好きなのね。」
杏がそれに応える。
「まぁ、刺激が強い程良いってのはわからなくは無いんだが、
それにしてもすげぇな。大人気過ぎじゃん。」
凛が少し不満を漏らす。
「ってか、私達ってあんまり必要無くない?
エリカちゃんの専属ブローカーみたいな感じで、
最近は何だかまともにマゾ狩りが出来ていないような・・・。」
ここで、りおんがある提案をした。
「あのさ、男の娘のボクがこんな事言っちゃうと皆から警戒されそうで
だけど事実だから言うけどさ、マゾ狩りを終えて帰って来た時の皆、
汗だくで結構匂いが凄いけどさ、その、その匂いを嗅ぐとさ・・・」
それを受けて、リナがりおんをからかうように言う。
「勃っちゃう?」
「う”ぅ・・・ハイ。本能的に反応しちゃうよ・・・ごめんね。」
「アハハ(笑)りおん、可愛いじゃん。
そっかぁー、じゃあやっぱりアタシ達、風呂キャンしたりとか、
基本的にはちょっと臭くしてる方が良い感じ?」
「もちろん、全マゾがそうってワケじゃないと思うけど、
人間の本能に訴えかけるものだと思うから、
あまり清潔にし過ぎない事は大切かも。
匂いって元々、
フェロモンを振り撒く為って説もあるくらいだしさ。」
玲奈がそれに応える。
「それは説って言うより事実よね。
自分で痒くなったり自己嫌悪に陥るくらいで無ければ
必要以上に清潔にする必要は無いのかもね?
それでも皆、エリカには勝てないとおもうけどさ。」
こうして6人は今後、匂いも一つの武器として認識した上で
エリカに頼り切らないマゾ狩りを行って行く事とした。
そして、そう決断してから初めてのマゾ狩りの日。
リナは、あえて胸の間に溜まる汗を1日放置していた。
「お兄さん~、胸の間に溜まった汗とか嗅ぎたくない?
結構臭いよ?むわぁ~って。」
マゾの目が血走っていた。
路地裏に連れ込み、やや乱暴に胸の間に顔を埋めさせる。
マゾの股間がすぐに固くなるのがわかった。
(ヤッバ、効果てきめん過ぎるじゃん・・・。
こんなのただ臭いだけだと思ってたけど、案外使える。
いや、使えるってか今後コレにした方が楽くね?
マゾって本当に匂いとか好きなんだな。」
その後、他の5人もこうした手法を用いてマゾを狩り続けた。
そして彼女達の部屋は徐々に臭くなって行った。
「ちょっと、誰よー、何かめちゃ蒸れた匂いがするんだけどー」
「え、だって今夜マゾ狩り行くし、蒸れさせときたいじゃん。」
「あ”-、すっげーメスくせー」
次に6人はこの蒸れた匂いが充満する自分達の部屋にマゾを
連れて来ようとしたが、さすがに住所がバレるのはマズいとして、
この空間の匂いは自分達が生きて行く上で必要な匂いと割り切った。
りおんは常に女子達の匂いに股間をビンビンにさせており、
リナと玲奈、杏と凛は互いの匂いが好きだった。
そしてネオンも、部屋に充満する匂いにより興奮したりおんの匂いが
少しオス臭さが感じられる事から好きであった。
こうして新たなマゾ狩りの方針を得た6人の活動は安定した。
そうする中で、徐々に6人はエリカの匂いに慣れ、と言うか、
エリカの匂いが欲しくすらなって来た。
誰ともなく、自分達のマンションにエリカを呼び出した。
玲奈が言った。
「エリカちゃん、ええと、ちょっとベッドで匂いを嗅がせて貰って良い?」
「え、ええと、良いですけど、何でマゾさんじゃなくて玲奈さんが?
私の匂い、女同士だと臭いでしょう?」
「えぇ、私も自分でおかしな事を言ってる自覚あるわ。
だけどね、何て言うのかな・・・こう、とても恥ずかしい例えだけど、
おヘソのゴマを取ったり、親指の爪に挟まった靴下のゴミを嗅いだら
とても臭いのだけど、その・・・つい書いじゃうって言うか・・・
臭さって、何故だか変にクセになっちゃうのよ。」
「あ、ハハ・・・。
何だかでも、こう改めて嗅がれちゃうと恥ずかしいですわね。
玲奈さん・・・もしかして少し興奮してる?」
「う”・・・・多分アレよ、生理前は少し性欲が高まって、
そういう時に頭おかしくなってるだけよ。
だから、普段はこんな事忘れていて。
本当、わざわざ自分から臭いモノを嗅ぎに行くの、
頭おかしいわ・・・。」
「ふふ・・・でも私、必要とされて嬉しいな。
それに、最初は皆さんの下着を盗んだりしたのに。
聞いた所によると、ネオンさんとかも最初は殺されかけて
それでも今仲良しの仲間なんですよね?
どうして、そうやって人を許せるんですか?」
━突然の質問。そしてそれは、玲奈自身が考えた事も無い問いだった。
確かに、自分はこれまで許して来た。
もちろん、許されても来た。
そうした中で今の暮らしがあるのだとしたら、
幸せの秘訣とは”許し”では無いのか。
そんな考えが、玲奈の中から生まれた。
「・・・そっか、他人を許して自分も許す。
きっと綾ちゃんは最初からそれが出来ていたんだ。
だから、私達みたいに集団にならなくても一人で、
強く生きて来れたんだ・・・。」
しかしそんな気付きの大切な時間を過ごしていた玲奈の元に、
チャイムが鳴った。
出るとそこにはある女性が怒っていた。
「あのさぁ、こちとら匂いフェチ向けの店舗型風俗やってるんだけど、
アンタらのお陰で売上ガタ落ちなんだよね。
どーする、エンコ(指詰め)する?言っとくけど、アタシらの店、
裏にはヤバい人達いっぱい居るからね?」
マゾ狩り女子会最大のピンチがやって来てしまった。6人は果たして、
このピンチを乗り切る事が出来るのだろうか。




