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#11.マゾ狩り旅in海!

挿絵(By みてみん)

マゾ狩り旅in summer



マゾ狩りは本来、場所に縛られるような活動では無い。

更に黒木綾の教えにより、全ての男性はマゾになる可能性がある。

つまり、マゾ狩りはどんな場所でも可能な稼ぎ方なのだ。


これを元にした考え方で、リナと玲奈は旅をしながらマゾ狩りをし、

楽しみながら暮らす生活を考えた。

そしてまだ出会ったばかりのマゾ狩りの先輩の杏と凛を呼び出し、

四人でマゾ狩り旅を行う事にした。


リナが言う。


「とりま、あんま計画とかは考えないで行けるとこまで行こっか。

 最初だし、もう無理ってなったらそこで帰って来る感じで。」


杏が感心した風に言った。


「お前達凄いな、よく考えたって言うか、これまでアタシ達が

 何故この街にしがみ付いてしまっていたのか・・・。」


凛がそれに対して意見を言う。


「まぁまぁ、良いじゃん、楽しそうなんだしさ。

 まずはやっぱ、旅と言えば海行きたいかなー。」


玲奈がそれに応える。


「あ、じゃあ水着買わないと・・・って、まぁそれは言質調達か。」


こうして四人は新幹線の切符を購入し、海のある場所へ旅する事にした。


凛が新幹線の中で発狂し始めた。


「しまったぁ~、お菓子買い忘れたよ~!!」


それを杏がたしなめる。


「いや、2時間と少しなんだから我慢・・・と言いたい所だけど、

 確かにちょっと何も無しだと厳しいな・・・。」


そこへ、玲奈が棒付きの丸いドロップキャンディーを取り出した。


「コレ、食べる?」


「わぁ!玲奈ちゃん、天才!!

 何でこんなの持ってるの!?旅の天才なの!?」


「あー、いつでも糖分接種出来るように常備してるの。」


「わ”ぁー、もう感謝感謝大感謝だよー!!

 向こう付いたら、お昼奢るね♪」


こうしてワイワイと新幹線移動を楽しんでいる間に、

あっと言う間に目的地最寄りの駅へと着いてしまった。


凛が玲奈に尋ねた。


「ここから在来線に乗るんだよね?

 お昼どこにする?」


「乗り換えの時に一旦駅に降りたら色々と食べる所あるし、

 そこから選ぼっか。」


凛は成人であり玲奈よりも年上なのだが、

何故か玲奈の方が大人っぽく見えてしまう。


その時、リナが改札の奥にある店を見つけた。


「あー!!

 激辛中華の店がある!!

 アタシ激辛大好きだから、あそこ行こーよ!!」


この提案に凛は賛成したが、玲奈と杏は反対した。


「いや、アタシ甘いのしか無理だから・・・激辛とか死ぬから。」


「私もちょっと、辛いのはその、食べれるけど翌日のその、

 お尻が、えっと・・・。」


「あ、でも甘いのも取り扱ってるみたいだよ?」


「まぁ、それなら・・・だけど夜はアタシに選ばせろよ?」


「とりあえず私は杏仁豆腐でも食べとくわ・・・。」


こうして四人は改札を出てすぐに駅構内にある激辛中華料理店に入った。


店内はそれほど混んでおらず、4人はゆったりと椅子に腰かける。

そして料理を注文して待っている間、ある男を見つけた。


それはやせ細った40代くらいの男で、激辛ラーメンを頼んでいた。

そして、自ら頼んだであろうのに泣きながら少しずつ食べていたのだ。


「うぇー、何アイツ。

 自分で頼んでおいて食べきれないとか情けなーい。」


「普通にカッコ悪いよね。

 あんなに泣かずに大人しくゆっくり食べるとか、

 どうしても無理なら残したら良いのに。」


ここで杏がある提案をした。


「なぁ、アイツ、アタシらでマゾ狩りしねぇ?

 あんな激辛食べて泣いてるのとか、絶対マゾじゃん。」


リナが応える。


「確かに、そうだね。

 あのオッサン、泣いてる情けない姿をアタシ達に見せたいのかな。」


この提案を受けて、凛がノリノリで男の方へと向かった。


「ねぇ、お兄さん。私達と勝負しません?

 お兄さんは途中まで食べかけてるし私達の方が不利だけど、

 もしお兄さんが勝ったらイイ事してあげますよ?

 負けたら1万円ちょうだい?」


男は涙目になりながらも4人を見て、無言で頷いた。


「やったぁ♪

 私達は4人全員が食べ終わったタイミング、

 お兄さんはソレ完食したら終わりね?」


「わかったよ。頑張って食べるから、もし僕が勝ったら

 好き放題させてくれるんだよね?」


「もちろんです。嘘はつきませんよ。

 あ、料理が届いたみたい。それじゃ、頑張ってね。」


こうして男と4人の早食い勝負が始まった。


しかし4人は特に急ぐでも無く、呑気にお喋りをしながら

食べ進めて行った。


一方で男は必死に食べようとするのだが、

焦って激辛料理を一気に喉に流し込むとむせてしまう。


「ゴホッ、ゴホッ、コレ・・・キツい・・・!!」


一方で4人は余裕で完食に向かう。

男はもはやあと1口ですら入らないくらい、

顔を真っ赤にしながら何とか無理にでも流し込もうとしている。


「ハイ、完食ー♪

 お兄さんはどうかな?」


見ると男は顔を真っ赤にしながら丼ぶりを口に当てながら

涙が枯れてしまい目が真っ赤になっていた。


「ありゃ、お兄さんまだ食べて無かったの~?

 私達4人だし実質的に一番遅い子との勝負だったのに、

 先に食べていたお兄さんが負けちゃうとか・・・

 しかも顔がタコみたいに真っ赤だし・・・情けないね。」


男は枯れた涙さえ忘れてワンワンと喚き始めた。

凛が面倒くさそうに言う。


「あの、泣くのは勝手だけどお店の人に迷惑だと思わないの?

 とりあえず負けたんだから、ホラ。一万円は?」


「う”う”・・・はい、一万円です。

 こんな、こんなの・・・・ぐやじぃ・・・!!」


男の目からはまた再び大粒の涙が零れ始めた。


「んー、さすがにちょっとかわいそうだし、サービスしてあげよっか。

 少しだけ辛さがマシになるスパイス入れてあげる。」


そう言うと、凛は男の丼に向けて涎を垂らした。


「ホラ、コレで美味しく食べられるでしょ?」


更にそこにリナと玲奈と杏達も便乗する。


「わ、お兄さん良かったね♪

 美少女達の涎が入ってまろやかになった激辛ラーメンとか、

 全部飲み干したくなるよね?

 ホラ、もう勝負は付いたけど、ソレ全部飲み干して?

 ホラ、ガーンバレ、ガーンバレ!!」


凛は手を叩きながら男を応援した。

男は美少女達の涎が入っていると思うと飲まずにはいられなかった。

先程までは麺を全て食べ終えれば終わろうと思っていたが、

これによりスープ完飲を目指す事になった。


しかし、麺でさえ満足に食べきれなかった男には

スープの完飲は非常に苦しい行為だった。


男が丼を持ち上げてスープを一気に吸った。

ズズズッと景気の良い音が店内に響いた。


そしてある程度の量を飲み切り丼を一旦テーブルに置いた途端、

男の口の中から大量に先ほどまで食べたものが吐き出された。


「おげぇぇぇぇぇっぇぇーーーーーー!!!!!!」


男は苦しそうに最も間抜けな顔を4人に曝してしまった。


その後、あまりの衝撃に床にゴロンと仰向けに倒れ込んだ。


「え、何アレ弱過ぎない?

 スープ完飲は当たり前なのに、何の為にこの店に来たの?」


4人から罵倒されながらも涎を少しは体内に取り入れられたかも知れない。

そんな淡く虚しい希望を胸に抱きながら、男は気絶してしまった。


凛が勝ち誇るように店を出た所で他の3人に自慢している。


「やったー、頭の悪いマゾのお兄さん・・・おじさんから刈り取ったヨ♪

 コレをランチ代と在来線の電車賃に使おうね。

 いや~、それにしても見栄を張りたがるマゾって哀れだよね。」


男は店内で店のスタッフ達から怒鳴られ、自ら床に吐き出したものを処理

させられた上、迷惑料として皿洗いの仕事を2時間ほどさせられた。


勝ち誇るように笑いながら4人は在来線に乗り込んだ。

そうして電車に揺られる事30分、遂に海が見えて来た。


凛が叫ぶ。


「やったぁー、海だぁ~!!!!」


目の前には広いビーチが広がり、波の音が響く。

4人はまず、海の家でレンタル水着を借りる。


その際に杏が交渉を始めた。


「ねぇ、お兄さん。この水着さ、アタシ達が着るワケだけど、

 要するに裸の上に直接着るワケじゃん?

 タダにしてくれないかな。匂いとか嗅いでも怒らないからさ。」


杏の提案に何と海の家の主人は快諾した。

4人はこうして水着、またそれに付随した浮き輪等を手に入れた。


砂浜のビーチに出ると、4人はすぐに海の中へと入った。


「ヤバ、超気持ち良い!!」


「冷たーい!!ずっとこの中に居たい!!」


「クラゲには気を付けましょうね。」


「あ”-、海に浮かびながら酒飲みてぇー!!」


ここからはそれぞれが自由に海を楽しんだ。

ビーチバレーをしたり砂の城を作ったり、

ゴーグルを着けて海の中を覗いたり、ただ浮かんだり。


そうしている間に日は暮れて行き、4人は予約していたホテルへ向かった。


「わぁ、ココかぁ。

 結構大きいねぇ~、しかも夜は花火セット用意してたよね?」


「フフ、凛はしゃぎまくりだな。

 アタシは夕食の海の幸が楽しみだなぁ。」


「やっぱり旅は良いものだけど、醍醐味はこのホテルに泊まる時。

 この高揚感は中々にやめられないわよね。」


「さて、マッサージでも頼もうかなぁ~。

 だけどどうせ頼むなら、マゾにマッサージして貰って

 料金は踏み倒したいけどね。」


4人は思い思いの時間を過ごした。

そうする中で彼女達は気付いた。

それは、たとえ旅行先とは言え男はいるものだ。

しかも泊っているから部屋もある。


こうなるともう、今夜もマゾ狩りを行う事とした。

しかも4人で来ているワケだから、集団を狙ったのだ。

すると、同じホテルに泊まっている4人の男達を見つけた。


(わ、何だか弱そうな男達、絶対マゾだわ・・・)


こうして4人は男達を逆ナンパしてみた。

女性に耐性が無いであろう男達はアッサリと乗ってしまう。


「それじゃあ、旅行先の解放感ボーナスを加算して、

一人あたり3万だけどどうかしら」


それを聞いて男達は悔しい顔をしながらも、

もう既に期待してしまった体を持て余す事は嫌だと、

それを受け入れてしまう。


「ハイ、ありがとうございまーすv

 それではアンタ達が泊ってるどうせランク低い部屋に遊びに行くから、

 そこで散々イジめてあげるからね、お楽しみにー♪」


こうして4人はマゾ狩り旅行の中で初の試み、4人同室責めを始めた。

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