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こちら異世界移民局!~転生・転移チートを許さない世界の物語〜  作者: ひろほ
第七章 セレブの意味とは何でしょう?
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タワー攻防戦2

「そうか、分かった。情報ありがとうね、何か有ったら言ってくれ、防衛にこっちは回るみたいだからさ」


アレックスが公安と連絡している。

三人組から得た情報を確認を取ってもらったところだ。


「これが陽動とかの可能性ってあるかしらね?」


難しそうな顔をして、マリさんがポツリと呟く。


「どうだろう、奴らの情報通りに二発見つかったよ。これが陽動だっていうのなら、ちょっと手間とコストがかかり過ぎている気もするけどね」


連絡を終えたアレックスが話に加わった。


「残りの二発で仕留める自信があるって事かもしれないけどね」

「もし、マリさんの言う通り、陽動なら二発も場所を外部に漏らしていた事になりますもんね」

「ええ、杞憂だと良いのだけれど、外注業者に機密を漏らすなんて、一般企業でもやらない事でしょ?」


確かに、普通の人間ですら気にしている事を、秘密裏に動く連中がやらかすだろうか。


「その線も考えないといけませんか……反対に、漏れてしまった、漏らしてしまったという事であれば、ちょっとお間抜けな気もしますよね」

「まぁ、元同業から言わせてもらうと、だ。情報をリークするっていうのは、予想外も予想外の行動なんだよね」

「それを聞くと、そういうイレギュラーが起こったのか、三人がそもそも情報を漏らせと言われたのか、悩むところですね、むしろ」


【急募】心を読める能力持ち、といったところだろうか。


「疑心暗鬼になってしまうのは仕方がないけど、何だか気になるのよね」

「ただ、お嬢様、どちらにしても飛んできた物を迎撃するのに変更は無いんだ。気にせず気にせず」

「うーん……もう、そのテロ組織とやらをぶっ潰すんじゃダメかしら?」


相変わらず、とんでもない事を言いやがりますねー。


「場所さえ分かっていたら出来そうですけどね」

「ただそうなると、どうせ侵略行為だなんだと言われてしまうしねぇ……一人で戦争って訳にもいかないし」

「おやおや、大分物騒な話だね。元・公安の身としては、お隣の国なんてぶっ潰してくれた方が有難いんだけどね」

「ふふ、私は別にお隣とは言ってないけどね」

「おっと、失言だったかな」


これ、誰か聞いてたりしないよね?

マジで火種になりかねない。


「こっちの軍、警察も、なかなか馬鹿に出来るものではないですから、私達の出番が無い事を祈りましょう」


とりあえず、話題を元に戻しておかなくてならないと、無理やりかもしれないが、話し出す。


「こりゃ、お嬢様に良い所を見せるために、ハッパを掛けなくてはならないね」

「そっか、何も私が全部解決しなくても良いのよね、そもそも」

「そうですそうです。マリさんはあくまでも、ゲストのお手伝いさんみたいなものですから! 私達は、彼らが足りないところを補えるなら補う、くらいで良いんですよ!」


と、マリさんに言いながらも、私は自分にも言い聞かせていた。

不安や心配は尽きない。

だから、少しでも楽観的になりたかった。

ただ、あっけらかんと忘れられる程、私の頭はポンコツではない。

意識的に反らしている逃避行動と言っていい。


「じゃ、お手並みを拝見しようかしらね」


そんな私の気持ちを知ってか、明るく微笑んでくれるのであった。

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