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教育機関訪問8

「さて、皆さん、お集まりいただいてありがとうございます。これより皆さんを移民局へお連れ致します。ご質問がある方はいらっしゃいますか?」


先に面談を行った五人を校長室に集め、単刀直入に決定事項を伝える。


「ふむ、それは私共を転生者として見ている、ということだな」


一番最初に口を開いたのはカティア・マクドナルド。

偉そうな口ぶりは、この場面においても揺るがない。

ので、魔力をちょっと開放して目を光らせてみる。


「ぎゃーーーー!」

「わーーーーん!」


カティアだけじゃなく、フランツ・ハイデルベルグにもトラウマがあるようだ。

……よし、このまま続けよう。


「……なんで?」

「そうそう、なんでー?」


エル&アールの双子が質問してくる。

いや、それはお前らが転生者だと踏んでいるからに決まっているだろうが。

分かり切ったことに質問してくるっていうのは、一体なんなんでしょうかね?


「あの、先輩方が思われているように、納得出来ないというか……」

「ふむ……納得、ですか……。さっきの面談を行った結果、私たちがそう判断した、ということです」

「あ……はい……」

「そうねぇ、あなた達が納得できるか、というのは重要ね。ただ……私たちには関係がないのよね」


不敵な笑みを浮かべながら、先輩が口を開く。


「才能を発揮するための土壌を作る。転生者であろうと何であろうと、というのが国の意向よ。転生者であれば私たちのお仕事。ただの天才というのなら、しかるべき機関へ行くことになるでしょう。故に、遅かれ早かれあなた達は国から目をつけられた。それが私だったというだけのことよ。さ、とにかく行きましょう。こちらも公務員なので、残業をすると世間の目が厳しいの」


挑発的な物言い、これは何か狙いがあるのだろうか?

それとも、威厳や畏怖を主張するため?

その程度でこいつらが言う事を聞くとは思えない。

すると、十数枚の写真をパラパラと手から落とす。


「さて、この写真は何でしょう?」


その写真は、五人それぞれの日常を切り取ったものだった。

しかし、報告書のファイルに挟まっていたものとは、どれも違うものだった。


「そう、あなた達の写真、だけど、共通して写っている人が居るわね。50点の子、それがあなた達の指導者ね。今、その子には他の局員が確保を行っているわ。というわけで、大人しく着いてきてね」


あ、先輩、もしかして……いや、もしかしなくても最初からそのつもりだった?

そもそも、怪しいと思って、報告書を作らせるということは、調査をしているに決まっている。

そして、確信を得た。

じゃあ、私を連れてきた理由は何か?

――――――試験対策、か。

一気に五人の転生者を確保できる、経験できることなんて、そうそうあることではない。


「……くっそぉぉぉおおおおお!!」


おとなしい印象だったエルが途端に大きな声を出しながら、魔力解放している。

お? どういうこと?


「突破して! ボスを救出! いや、合流する!」


ボス? ああ、あの写真の50点の子か。

さらに揃いも揃って魔力解放状態になってるなー。

しかも、救出を合流に言い直したってことは、ボスとやらも確保を逃れるくらいの実力がある、と。


ただまぁ、遅いんだよね。

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