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メッタボンのリストは悔しいですが、相変わらず美味しそうでしたね……。
くっ、順に全部味見したい……。
「いかがでしょうか、プリメラさま。メッタボンがお気に召したものから試作を作ると申しておりますが……」
「うーん、うーん、うーん……!!」
私も見て悩むだろうなあと思ったくらいですので、プリメラさまは案の定迷っておられましたね。
さすがに全部を試作……というわけにもいかないのでリストを見て考える、というものなのですが……例えば四、五人の令嬢を招いたとしてもケーキはツーホールあれば十分。
それ以外にクッキーやマカロン、あるいは琥珀糖や果物があるだけでもいいのです。
(最初から十数人招くような大きな茶会でなくていい、とビアンカさまも言ってたし……何だったらケーキはワンホールでいいのよね、きっと)
プリメラさまとしてもこれといってお招きしたい令嬢がいるわけではないらしく、高位貴族のご令嬢たちで年齢の近しい方々から順に……というお考えのようです。
なのでどうせなら可愛らしいものがいいよね? と小首を傾げるそのお姿……。
(控えめに言ってもやっぱり天使……)
すっかり大人びて少女としても美少女通り越して……天使、いや大天使……それは昔からか。
もう説明が出来ない、この世界で一番の美少女なんですけども。
「どうしよう果物のタルト美味しそうなんだけどそうしたら果物置けないよね?」
「そんなことはございません」
「マシュマロも捨てがたいよね? でもマカロン……可愛い形のクッキー……周りから決めるべきなの? ケーキを決めてから周りを決めるべきなの? ああん、難しいよう!」
「でしたら、お茶から決めてはいかがでしょうか」
メッタボンのお菓子がどれも美味しそうなのは事実ですからね!
選べないのであればいっそお茶から選べば良いのです。
フルーツティーにするかストレートにするかミルクにするか……それだけでも合うお菓子が選べるというもの。
我らが有能なるメッタボンはそれらに対応できるだけの豊富なメニュー一覧をくれたわけですから!
まあそのせいで悩んでいるとも言えるんですけど!!
「そ、そうよね! お茶から選べばいいんだわ! ユリア、お茶一覧をちょうだい」
「はい、かしこまりました。……こちらに」
「うん……うーん。えー! お茶も悩むよう!!」
「……ではお茶会のテーマを決めるのはいかがですか?」
「テーマ……うぅん、おばあさまも王妃さまも、こういうのずっとやってたんだね……プリメラ知らなかったなあ……」
あれもこれも素敵に見える、と呟くプリメラさまの可愛いこと!
紅茶を選んでもらえれば、こちらとしても提示できる食器の種類が出るので――そう、フレーバーだったらグラスの方がいいとか色々ありますからね? まあ、そうやって選べる幸せ、そして悩みが尽きないのです。
そういう意味では私の茶会などかなり限られている内容でしたのでね、悩みもまだ少ないと申しますか……でも、プリメラさまの場合はそうもいきませんから。
私的なお茶会とはいえ、王女が開くものですからね。
しかもお相手が高位貴族のご令嬢たちともなれば、やはり気は抜けないものなのです。
(まあそれで良いお友だちができたらいいのだけれど)
今度は期待したいところです。
たしか記憶によると公爵家……宰相閣下とビアンカ様のところ以外で、当主のお孫さんがプリメラさまと同じ年頃なんですよね。
一つ上だったり下だったりと若干ズレはありますが、十分でしょう。
(体が弱くてあまり表舞台には出てこないって話ですけど、まあまだデビューには誤差として十分余裕があるし)
プリメラさまは大天使だからきっと上手にお友だちになれるはずです!




