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予約投稿に間に合わなくてちょっと遅れましたすみません
ビアンカさまに手ほどきを受けるという貴族の女性なら大半が羨むであろう時間を過ごしましたが、ただまあ、高位貴族の考え方ってものであって……。
これが低位貴族はまた別なのが面倒臭いっていうか……そこら辺で落とし所が変わったりするから難しいよね、なんて話もして参りました!
なにがって?
陛下は私に貴族の社交を学ばせてくれたわけですが、マール侯爵家の茶会で学んだことは大してなかったっていうね……。
いやうん、学べないってことを学ばされたのかもしれません。
ああいう感じに勘違いした貴族になるんじゃないよという生きた教訓だったのかも?
だって家臣とかミスルトゥ家にはいませんしね。
あの辺の機微については私よりもアルダールの方が詳しいことでしょう。
あんまりいい印象はないですけど!
(だとしても、国王陛下の性格が悪いってことになりそうだけど)
口が裂けても表じゃ言えませんね!!
人を使うこと自体は侍女の方でも経験は積んでいるので、まあざっくり好意的に考えれば雰囲気を学んでおけってことだとは思うんですが……いずれは高位貴族を目指せ的な?
まああくまで陛下にとって大事なのはプリメラさま『だけ』なので、私やアルダールがバウム家よりも上の立場になることはないと思います。
バウム家の盾となるほど育てとは流石に言わないでしょう。
というか言われたからって『はい、わかりました』でどうにかなると思えませんけれどね!
護国の家を守る為に陞爵していけって言われるのはちょっと……ねえ?
「なかなか難しいと思わない~?」
思わず我が家のお馬さんに話しかけながらニンジンを与えてしまいました。
はぁ……癒やされる。
これぞアニマルセラピーですね!
「本当にやっていけるのかしら……いえ、やらないといけないのだけど」
あなたに美味しいニンジンを買えるように頑張るからねーと口ずさみながら言うと、まるで理解しているかのように私に鼻頭をすり寄せてくる馬が……可愛い……。
陛下に言われてやっている部分は、きっと後々必要になるのでしょう。
本当に必要となるかどうかはともかく、考え方を知っておくだけでも役に立つ……的な。
侍女としての立場ではよくお見かけする構図だと思いますし、そこの家の中や派閥関係で気にすべきこと……ってやつだとは思いましたからね!
それにアルダールに共有したことで、彼もまた同じように陛下が……って苦笑していたことを考えると、今後私たちがどこまであの方に利用されるのかなって思うと気が重い。
プリメラさまを守る為に、陛下はいったいどのくらいの策を練っておられるのか……これで仕事もちゃんとしてるってんだから本当にすごいけど尊敬し切れない最大の上司だわ……と私としては思っております。
尊敬! そう、尊敬ですよ!!
「そういえばユリア主催でお茶会は開かないのかい」
「え?」
「いや、婚約者として正式に……だけど嫌ならやらなくていい。多少行動を起こすことで陛下も関与の度合いを減らしてくれるかなと思ってのことなんだ。私はほら、近衛騎士として十二分に仕えていればそれでいいけど、君は色々複雑だからね」
「……そうね」
「でもだからって無理にお茶会を開いてほしいとかではないんだ。ユリアは忙しいし……それになんと言っても結婚式の準備で、ユリアが普通以上に遅い時間まで頑張るようになったのは心配だから」
「……そうね」
アルダールの気遣いが優しくて、ついつい私は彼に甘えるように寄り添ってしまいました。
空気の流れに従ったまでですよ!
いや空気の流れすごいな、幸せだな!!
まあアルダールの意見は一理あります。
忙しくはありますが、全く時間を捻出できないというわけでもありませんからね。
とはいえお茶会を開くとしたら、まずは身近な人だけだな……そう私は思うのでした。
どこで誰がどう見て判断するかはわかりませんがね!




