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 2月。五輪を1か月後に控えた今日、俺たちは四大陸選手権に出場するために長崎に来ていた。

 四大陸選手権は、欧州選手権と並ぶ国際大会で、オリンピック前最後の試合だ。

 通常、100年を超える歴史かある欧州選手権のタイトルが、ヨーロッパの選手にとってそれなりに価値があるものなのに対して、俺たちにとってこの四大陸選手権のタイトルはさほど重要ではない。例年なら世界選手権への通過点、程度の認識だろう。

 しかし、今年はちょっと訳が違う。バンクーバー五輪で、金メダルを争うような選手の殆どはこの四大陸に出てくる。この舞台で、五輪に近い戦いが繰り広げられると言っていいだろう。

 そしてその結果は五輪の採点に影響を及ぼしかねない。この四大陸選手権で勝利し、五輪の金メダルに値するのは自分だと、ジャッジたちにアピールしなければいけないのだ。

 実際――今日の戦いは熾烈だった。

 まずは、カナダのアーロン・アダムスが3つのジャンプ全てで加点を貰いトップに。

 だが、続く元世界王者、アメリカのケビン・ブラックが世界歴代6位の高得点をあげてトップに立った。

 そして、第4グループのトップバッター、白河がそれを上書きする。ジャンプはもちろん全て成功、それだけでなくスピン・ステップでもGOEを稼ぐ。なんとステップでは初めて自身初レベル4を獲得。なんと89点という高得点を叩きだした。これは世界歴代4位の得点だ。

 昨年まで国際的にはパッとしない選手だった白河が、今年になって試合のたびにどんどんジャッジたちの評価を上げている。

 いや……俺には関係ない。俺は自分の演技をするだけ。敵は自分ただ一人だ。白河は関係ない。


【15番、高橋勝也さん。クリスタルパレス】



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