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『白河、今日も抜群の安定感で素晴らしい演技を見せました』
『これは得点も期待できますね』
『さぁ、点数が出ます――なんと、248.34! 国内大会なので参考点ですが、パーソナルべストをはるかに超える点数です!』
『彼の演技は非の打ちどころがなかったですからね』
『これは最終滑走に大きなプレッシャーをかけた』
『これは後の選手はやりずらいですね』
『さぁ、いよいよ、ディフェンディングチャンピオン、高橋勝也の演技です。昨日はまさかの転倒。コンビネーションにもミスがあり3位に沈みました。逆転を賭けたフリーです』
『彼は大技を持っていますから。逆転は十分可能ですよ』
『始まります。曲は映画『グラディエーター』より。演技冒頭は、四回転+三回転のコンビネーション。これが決まれば逆転が見えてきます』
『他の選手は四回転をプログラムに入れてませんから、決まればフリーで6点以上の差をつけることができます』
『さぁ、挑みます――おや……』
『トリプルルッツ、トリプルトウループ』
『王者、四回転に挑みません!』
『今朝から一度も成功していないので、ここは確実に得点することを選んだのでしょう』
『王者、安全策を取りました!』
『しかし、少し動きが硬いように見えますね。彼らしさがないように思えます』
『残りのジャンプはどうでしょう』
『トリプルアクセル、ステップアウトです』
『アクセルで失敗』
『ここからが大事です。気持ちを切り替えていって欲しいですね』
『トリプルフリップ。これはなんとか決めました』
『やや着氷で詰まってしまいましたね。しかしなんとか堪えました』
『さてプログラムは演技後半に入ります。まずはは2回目のトリプルアクセル、あぁ』
『転倒です』
『なんということでしょう。チャンピオンが追い詰められました!』
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