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私が勇者だったって絶対バレちゃいけないんですけど  作者: zingibercolor
1章

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クラレンドとマリーゴールド

 年明け早々、我々にニュースが舞い込んだ。

 日本の首都、東京都のとある芝生広場にとんでもない光量が現れたらしい。そこにあったのは、基礎的な術式、魔力を光に変える術式と、短い髪の毛1本。その髪の毛こそが魔力の源だった。本人からから切り離された体一部に宿るのは魔力の残滓だけだが、それでもとんでもない魔力量ということだ。

 術式が書かれていたのは、マリーゴールドというオレンジの花を印刷した紙。指紋は検出されておらず、髪に毛根が付いていないので、DNAという個人特定ができる成分も検出できないとのこと。

 当然、センの関与が疑われた。

 そのニュースが我々に入ってきた時、千春氏がスマホでさっと調べて言った。


「マリーゴールドの花言葉は『勇者』『健康』ですね」

「それでは……センは無事なのか?」


 檜山氏が言った。


「無事は知らせたいけれど、名乗り出たくはないと言うことではないでしょうか。指紋もDNAも、隠す意図がなければ隠せませんから」


 サーボが拳を突き上げて喜んだ。


「やったじゃん! 生きてるよセンの兄貴! 元気出しなよクラレンド!」


 ティースタが眉をひそめた。


「でも、僕たちには会えないってこと?」


 フィーユは「なにか理由あるのかな……」とつぶやいた。

 私は言った。


「センは生きている、健康に。それは言えるだろう。けれど……我々と会うことはできない、と」


 センは健康で、ちょっとした仕掛けもできて。けれど、名乗り出たくはない……。

 私は少し安心したけれど、どうして名乗り出てくれないのか、どうして会ってくれないのかという気持ちは残ったままだった。

 私は、こんなにもあなたに会いたいのに……。

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