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私が勇者だったって絶対バレちゃいけないんですけど  作者: zingibercolor
1章

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クラレンドと『千と千尋』

 千春氏はに本当に助けられている。彼女と居ると、安心して落ち着く。それを年末の休みにサマセットの家で仲間たちに話すと、皆同意してくれた。

 フィーユが笑いながら言う。


「なんだかんだでティーも懐いたし」


 人見知りを気にしているティースタは「猫みたいに言わないでよ」とすねた。

 サーボも言う。


「千春さん、すごく落ち着いてるし、やさしいよな」

「そうだな。檜山氏もよくやってくれるが、彼は日本を第一に考えているから……千春氏は、われわれのことを一番に考えてくれている」

「うんうん」


 千春氏がいれば、セン探し以外は安心できると思う。セン探し以外は。

 私は思い返した。檜山氏から『セン』は偽名の可能性が高いと聞いたことを。

 彼は私と二人だけの席で説明してくれた。


「センという名前は、日本ではあまりありません。それに、彼は名字も名乗らなかったのでしょう?」

「確かに、名字を聞いたことはない」

「……日本の有名な映画に「千と千尋の神隠し」というのがありまして」

「セン? 映画?」

「千尋という少女が主人公なのですが、彼女は呪いにより千尋という名前を奪われて、千という名前にされてしまうのです」


 檜山氏は、ホワイトボードに『千尋』と『千』と書き、同じ字の千だが読みが違うことを説明してくれた。そして言った。


「名乗れない、名前を奪われている、そんな人が名前を聞かれた時、この映画を思い浮かべてもおかしくないと思います」

「では、センは偽名……」

「その可能性を考えるべきです。ナグリ関連の人間は散々洗いましたが、センという名前の人間はついぞ出てきませんでしたし」


 そんな……。

 セン……私たちに名乗ったのは、本当の名前ではなかったのか?

 なぜ名乗れなかったのだ? 理由があるのか? 私は……あなたの本当の名前を知りたい。

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