表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
芯界  作者: カレーアイス
第五章 歪な二人
70/72

虚偽

「ハートとジャック――主人格はどっちだ」


「ッーー」


 ハートは急激に芯界を弱くし、消えようとしたが、俺の方が早かった。

 芯界を解除し、背景が、花火を見ていた山の上に戻る。


 ハートは困惑と苛立ちが混ざった声で、聞いた。


「どういうことですか!?」

「質問するのはこっちだ。主人格は……先に生まれたのはどっちだ」

「……最初にジャックが説明したハズです! ジャックの遊び心から生まれたのが私だって――」

「それ、嘘だろ」

「ッ――」


 ハートが絶句し、俺は疑問に確信を持つ。


「どうして!?」

「色々と違和感はあったけど、確信を持った要素は、服だ」


 お家デートをした時、ハートの服はダンボール二つ分ほどあった。

 しかし、服を持っていると言うのがまずおかしい。

 ハートは最初に会った時、ジャック用のブカブカな服を着ていた。

 いつジャックが起きてもいいようにするためだろうが、ならあのハート用の服はいつ着ていたのか。


「ジャックが生まれる前だ」

「――」

「他にも、魔法少女に使う時間が長すぎたり、ジャックの言動が――」

「そんなsmんぃwしdjxhbdwかおxkんsくぃwhdっb」


 俺が答えを言った時、ハートがバグった。

 全身がガクガクと震え、体が大きくなる。

 芯界再使用のために胸に手を置きながら、バックステップで距離をとった。

 そして、数秒後に立っていたのは――ジャックだった。


「ったく。折角円満に死なせてやろうとしたんに。余計なことに気づきおって」

「……俺にハートを殺させて、体を乗っ取るつもりだったのか」

「そういうことじゃ」


 彼女はボサボサな長髪をガリガリと掻き――睨みを効かせた。


「本筋とは違うが――自分のせいで恋人が死んだら、アイツも生きる気力を失うじゃろ」

「ッ!?」


 異様な殺気に気圧され、思考が麻痺する。

 瞬間、ジャックが俺の首に掴み掛かり――接触する寸前に、一刀の刀がその間を切り裂いた。


「主人様に何をするつもりだ」

「ジュズ……」

「ラギナ君!」


 シュヴァリィにイース、ラミリとルームメイトが集合し、俺の周りを囲う。


「お前ら――どっから出てきたんだ?」

「話は後です」

「チッ」


 5対1。

 圧倒的不利にも関わらず、ジャックは臆することなく、胸に手を――置けなかった。


「……ハートめ」


 中からハートが抵抗しているのか。

 その手はプルプルと震えながら宙空を彷徨う。


「仕方ねえ……おいラギナァ、明後日の決勝戦、先発で出てこい」

「……」

「そこで、殺してやる」


 それだけ吐き捨てて、山の奥へと退散していった。


「追います」

「いい」


 今攻撃すると、ハートまで傷つくことになる。

 少なくともジュズは過剰火力だ。


「一旦帰ろう。色々と整理したいことがある」


 っ今日は木曜だった気がする。


 色々難しい回だったので、疑問があったら質問して下さい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ