第21話 それってあなたの感想ですよね。
久しぶりやね。
「では、今日の授業を終わりにする。気をつけ、礼!」
「「ありがとうございました!」」
授業が終わると同時にチャイムも鳴った。
「信長さん! 今日は弁当ですか? それとも、学食ですか?」
授業が終わると同時に1人の男子生徒が信長に話しかけた。
名前は、ハエナだ。
このハエナという少年は、先日、信長たち(特に結衣やイリスが中心となって)助けた少年のことだ。
その日以来、ハエナは信長の友人的立ち位置のように、はたまた、信長を信頼しているような感じでいる。
実際には、あの日の信長は、ただお腹を壊していただけなのだが。
「え!? あー、うーん、どうしような。学食......にしようかな。」
と、信長は半分面倒くさそうに返事をした。
信長自身も、最初は喜んでいた。
だが、それにも飽きてきたようだ。
――だって我、あの時何もしてないし。
信長の返答を聞いたハエナは、タチワと共に信長を連れて学食へと向かった。
そんな様子を後ろから眺める結衣とイリス。
「なんか、うん。信長、ファイト。」
――――――――――
ターボン学園学食にて。
信長はクラスメイトと共に昼食をとっていた。
「あ、そういえば!」
そこで、タチワが何かを思い出したかのように話し始めた。
「信長さんは、部活とか決めたんですか?」
「ぶかつ......? あー、あれか。我は、そのようなモノに入るつもりはないぞ。」
「委員会も?」
「委員会とか面倒くさそうだからやるわけな無いだろ。」
「そっか〜」
と、タチワが呟く。
すると、その直後。もう1人の人物が同じようにそっか〜、と呟いた。
それと同時に、信長の頭の上に紙のようなものが置かれた。
「なんだ?」
信長は、頭の上に乗ったものを手に取る。
それは、『風紀委員』メンバー募集と、書かれた紙。
「君が、信長くんだね?」
そして、その声と共に、今度は重たいものが信長の頭の上に乗る。
信長は、目だけを上に向けると、信長を覗き込むようにして見ている女子生徒の顔があった。
髪は短く眼鏡をかけた黒髪の先輩。
そして、そのポジションにいるという事は、今、信長の上に乗っている重たいものとは、それは、即ち......?
――おっぱい!?
「そ、そ、そそうだ。我が織田信長だ。」
信長はなんとか冷静さを保ちながら返事をする。
「そうか、じゃあ早速ね......。」
「......?」
「織田信長くん。君をこの風紀委員へスカウトするよ。」
「......へ?」
信長の頭の上に次々と『?』が浮かんだ。
「風紀委員ってのは、この学園の風紀を正す委員会のことでね。」
「やめだ。」
信長は、説明を最後まで聞かずにキッパリと断った。
「へ、なんで!?」
「だって、我が風紀を正すとか無理だもん!」
信長は謎のドヤ顔。
「いや、なんでドヤ顔? それよりも!! 先日の事件、信長くんがかなり活躍したらしいじゃないか。」
「いや、それは間違いだ。我は何もしていないぞ。」
「ほほう、嘘をついてきたか。だが、残念だな、ボクには事件の被害者の声がある!」
と、女子生徒は言うと制服の胸ポケットからノートを取り出した。
出来れば、胸から直接取り出して欲しかった、などという願望をグッと堪えながら、信長は取り出されたノートの表紙を見た。
特になんの変哲もない普通のノート。
「被害者たちは口を揃えて言っているぞ。恐ろしい目付きとツンツンな頭。そして、ターボン学園の制服。その3つの特徴をもつ男に助けられたと。
そして、その人こそ、君しかいない!!」
と、女子生徒が語る。
「なんか、そういうデータあるんすか?」
信長は、どこかでネット掲示板でも開設してたような人風にそう言う。目をパチパチさせて。
だが、
「活動部屋まで来てくれれば、取材の音素材があるから、それがデータになるはずだぞ。」
「なん......だと......!?」
流石に言い返せない。
「さぁ、信長くん。逃げ道はないぞ?」
「だが、我は......」
「じゃあ、信長くん。最後に嬉しい情報をあげよう。」
「なんだ?」
「風紀委員に入ると、たまに、授業がサボれるぞ。」
「よし入ろう。」
信長の顔色が急に変わった。
あまりにも突然過ぎて、女子生徒本人が驚いているくらいだ。いかに、突然だったのか想像がつくだろう。
「......だが1つ条件がある。」
「なに?」
「結衣とイリスも共に風紀委員へ入る。いいな?」
「あぁ、もちろんさ。」
こうして、信長たちは風紀委員になった。
え、そんな簡単になって良いモノなの!?




