第20話 年末年始って変なテンションになりがちだ。
「あけましてー、」
「「おめでとうございまーす!」」
ある日のターボン学園の女子寮にて。
結衣とイリスが年が変わる瞬間を共に過ごしていた。
「見て! 私、年が変わる瞬間、地球にいませんでしたー!!」
と、結衣が子供のように言う。
2022年1月1日0時0分0秒の時、結衣は飛び跳ねていたからこそ、このような事を言ったのだろう。
「そんな子供みたいなこと言わないでよォ。」
と、イリスが言う。
「今年も良い年になるといいね!」
「そうだねェ。」
結衣とイリスは、共に寮の天井を見上げた。
その時、結衣はとある事を思いついた。
「ねぇ、イリスー。」
「なにィ?」
「信長の部屋に行ってみない?」
「はァ?」
ターボン学園の寮は、女子が男子寮に入ることが禁止されている。同じように、男子が女子寮に入ることも禁止されている。
その為、本来は結衣たちが信長の部屋に行くことはあってならない事なのだが······。
「いいわねェ、新年の挨拶にでも行きますかァ。」
と、イリスは言う。
年末年始の特別なテンションに飲み込まれてしまっている今の2人を止めることは、もう誰にもできないのだった。
―――――――――
「という事で私たちは信長の部屋に来たのであーる!!」
「あぁ、そうなのか······。」
信長の部屋にやって来た結衣たち。
信長は、なぜ結衣がここに来たのかを聞くと、ベッドの中に入ってしまった。
「どうしたの、信長。」
そう、今日の信長は何故かとてもテンションが低い。
もしかして、大晦日で疲れちゃったのかな。
「どうしてもない!」
「どうかしてるじゃん!」
しかし、信長は何も話してくれなかった。
結衣はふと、壁の近くに山ずみになっている週刊少年フライを見た。
そして、気がついた。
信長のテンションが低い理由を。
「もしかして、信長さ。」
「なんだ?」
「年末年始で週刊少年フライの発売が無いのが、テンションが低い理由だったりする?」
「よく分かったな。」
「マジかよ。」
すると、信長はベッドから勢いよく飛び出した。
「我は! 我はな!! 我は、ずっと続きが気になっておるのだ!! 早く次の話を読みたいのだ!! なのに、なのに何故ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
うるさい、夜中にそんな大声で叫ばないでよ。
と、結衣は心の中で思ったが、1秒後にはそんな事も忘れていた。
「まぁ、漫画家さんも年末年始くらい休みたいでしょ。」
「それもそうだな。」
既に2022年が始まって30分を経過しようとしていた。
「今年もあとォ、525,570分となりましたァ。」
と、イリスが言った。
いや、分からないから。どうでもいい情報だから。
「そんな事は置いておいて! さぁ、今日は皆を寝かせないよ!!」
と、結衣が言った。
「今日はね、みんなでゲームでもしよう!!」
「お! ゲームか! 我、ゲーム得意だぞ!!」
「ふーん、私も得意だけど?」
「私も負けるつもりはないわァ。」
こうして、3人の長い夜が始まった。
そして、これが2022年の始まりとなった。
あけましておめでとうございます、りょあです。
今年は、受験生になってしまうお年なので基本的に活動を停止しようと考えております。
ですが、その前にやっておかなくてはいけない事を思い出しました。それは······。
僕のスマホの中に眠るまだ公開していない作品たちを公開することです。
題して、『在庫一掃セール』!!
1月の中旬頃から、僕のスマホの中に眠っていた在庫をどんどん公開していきます。お楽しみに!!




