↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
38/75

千尋と筋肉ハリウッド


ーーー放課後。


一旦、寮に帰ってから着替えを持って、委員長とトレーニングルームへ行った。


トレーニングルームを使う為のID兼カードキーを貰った。


ただし、条件付き。


1人では行かないこと。

高槻先輩か委員長、どちらかと一緒に行くこと。


保護者かよって思ったけど、委員長から今朝あんな写真を見せられて・・・

閉鎖された男子校の闇を見た気がした。


俺は素直に委員長の条件を呑んだ。


高槻先輩は風紀のお仕事だ。

今日は委員長と2人。


「おお。」


トレーニングルームって言うけど、独立した建物だった。ホント普通のスポーツジムみたい。

二階建てで、屋内プールやテニスコート、道場的なルームもある。


ここ、学校ですよね。

俺の高校時代なんか、オンボロ体育館一個だったぞ。


「どうした?」


「いや。金持ちめって思って。」


「お前もだろうが。」


委員長が笑って、俺の頭をくしゃくしゃ撫でた。


+‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+ 


ロッカールームで着替えて、委員長にマシンルームへ案内してもらう。


ーーーしかし、委員長。いい体してますなぁ。


身長190あるって言ってたし、ハリウッドのアクション俳優みたいだ。

俺が委員長の筋肉をガン見してたら


「なんだ?」


と、聞かれた。


「委員長。すっげー筋肉ですね。いいなぁ。俺もムキムキになりたい。」


「お前はやめとけ。」


委員長にも反対された。なんでだ。


「こらこら。」


俺は委員長のガチムチの腹筋をツンツンつついてみた。


硬っ!!


「いいなぁ。」


ポツリと呟いたら、委員長が二の腕を目の前に差し出した。


「ちょっと掴まってみろ。」


「あ、はい。」


腕も太いな。何これ。女子高生の太ももより太いんじゃね?


「よっと。」


「うおっ!!」


委員長がヒョイと腕を上げた。俺はぶらーんと委員長の腕にぶら下がって、足が宙に浮いた。


「すっげぇ!」


ハハッと委員長が笑ったので、俺も笑った。

ストンと降ろしてもらって


「委員長。ハリウッドですね!」


と言ったら、


「なんだそれ。」


また笑われた。


+‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+ 


◆御影視点◆


俺と姫がトレーニングルームに入ると、今までトレーニングしてた奴らがソワソワと姫を見た。


姫は半袖Tシャツにハーパンだ。

学校ではこいつはまだブレザーを着てるから、普段ほとんど肌の露出が無い。


細くて白い腕や、可愛らしい膝小僧をチラ見してやがる。

当の本人は全く気付いていない。


ーーーやれやれ。高槻も大変だな。


「ん?」


姫が俺の腹をガン見して「いいなぁ。俺もムキムキになりたい。」とツンツンとつついてきた。


「こらこら。」


なんだこの可愛い生き物は。

ちょっとくすぐったいが、指先で俺に触れてくる様子が可愛らしくてニヤけてくる。


俺は姫に腕にぶら下がるよう言って、ヒョイと持ち上げた。


「すっげぇ!」


姫は子供みたいにキャッキャッとはしゃいで笑っている。


俺もつられて笑った。


こいつの笑顔はいい。

他の美少年と呼ばれる奴らは、媚を売るように笑う。てめぇが可愛いって言われるのを自覚して。


だが、こいつは屈託無く笑う。


その笑顔に周りの奴らが釘付けになっていた。


それを俺がギロリと睨んで一蹴してやる。

ビビったように慌てて目を反らした。


ストンと降ろすと


「委員長。ハリウッドですね!」

と、姫が嬉しそうに俺を見上げて言った。


「なんだそれ。」


つられて俺も笑う。


すっかり俺は姫が気に入ってしまった。

少し過剰にスキンシップをとって、他の生徒を牽制してやろう。


・・・まぁ、俺自身こいつとじゃれ合うのが楽しいからだが。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。