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儂のターンエンドじゃ!次はダリルさんターンじゃなっ!

異世界の技術にて造られたトレーニングスーツを見に纏い、身体を動かしたのじゃがな。

これが、なかなか身体に高負荷をの。


スッポンのせいか、身体に漲る滾りを、ほど良く発散できたようじゃて。


その後は、隣接する浴場にて、まったりとの。

これ、温泉らしいぞえ。

まぁ、コレだけ深く掘れば、温泉にも当たるわなぁ。


ジム?と温泉を満喫し、自室へと。

さて、今日のダリル飯はなんじゃろか?


ん?

スッポン食ったじゃろ?って?


それは、それ、これは、これ、じゃっ!

別腹では無いが、ダリル飯は格別じゃてな。


さて、本日のダリルさんは、どがぁなっちょるじゃろか?


で、場面は宿へ泊まった翌日からとなる訳じゃ。

っか、日も出とらん薄闇の中、ダリルさんが身を清めておるな。

鍛錬前に気を引き締めておるのじゃろうか?


で、何時もの鍛錬がな。

うーむぅ。

なんか知らんが、ダリルさんの鍛錬方法がなんとなく分かるのじゃが、はて?


思わず、真似てみる。

これ、最初から真似してみたかったのぅ。


『可能ですよ?』


うわっ!

鍛錬前に、戻りおったぞっ!


う、うむ、まぁ、そうか。

これ、映像じゃからのぅ。

こう言うことも、可能じゃわな。


で、ダリルさんの動きに合わせて真似をの。

なんとか真似るが、微妙に違う。

じゃが、合わせる事で、徐々に近い動きがの。


したらな。


『マスター

 そこまでです。

 明日、筋肉痛で身動きできなくなりますよ?』


アドバイザーさんからストップが。

う、うむ。

いきなりは、無茶であったか。


じゃが、身体は持て余す力を全て発散した感じじゃな。

あのアミューズメントパーク施設でも、完全に発散できなんだ滾りが、全て消し飛んだわい。


しかも、コレはダリルさんが行う鍛錬の、触りにしか過ぎんのじゃが?

どがぁな鍛錬やねんなっ!


で、起きてきた狩人達が鍛錬へ混ざる。

い、いや、ダリルさんや?

ほどほどに、の。


狩人達が息絶え絶えなんじゃが?

まぁ、目的地へは着いておるで、加減せなんだのかものぅ。


「では、俺は飯を用意しに行くでな」


そう告げてダリルさんが離脱。

狩人達が、安堵の溜息をな。


っか、一人で鍛錬しとった時より、遥かに劣る内容にて指導しておったのじゃがのぅ。


『いやいや、マスター

 ダリル殿と狩人達とでは、それこそ能力的に差が有り過ぎますから。

 アレ、兵士達なら身動き一つできなくなりますよ。

 それも途中脱落にてですね』


いやはや、やはりダリルさんは別格じゃな。


して、そのダリルさんなのじゃがな。

宿の厨房へ顔を出して、追い出されておるの。


「金を払った客に、朝食の支度を手伝わす宿があるかね?

 そんなことをしたら、ウチの宿が笑い物になっちまうよ!

 頼むからさ、大人しくしといてくれないかね?」


そんな風に言われたら、流石にダリルさんも無理は言えなんだようじゃな。


グッスン、ダリル飯ぃ。


「分かった。

 なら、麺小屋を少し使わせて貰えぬか?

 金は払うゆえ」


「まぁ、旦那にゃぁ、昨夜は色々と世話になったしねぇ。

 町の者を助けて貰った恩もあるわさ。

 だから自由に使って貰って構わないよ」


「良いのか?」

「ああ、自由におしな」

「助かる」


そんな遣り取りの後、ダリルさんは麺小屋へと。

小屋にはパルマさんが居り、頼まれた麺を打っていた。


「おや?

 ダリルさんじゃないかい。

 どうしたんだい?」


「いやな、トチナの実を灰汁抜きし、兵糧丸を作ろうかとな」


「ああ、アンタの麺を茹でた湯でかい?

 しかし、トチナの実が食べれるとはねぇ。

 そこら中に生えてる木だけど、実が食えないことで有名なんだけど?」


「この実の栄養価は侮れんからな。

 万が一を考えると、この実を使った兵糧丸が命綱になりかねん」


「そこまでなんだねぇ?

 まぁ、好きにおしな」


そう告げられたダリルさんは、粉を分けて貰い麺を打つ。

その打った麺の一部をパルマさんへ渡し、粉代の代わりに。


金銭より、その方が良いとなったみたいだ。

しかし、兵糧丸かえ?

どんな味なんじゃろか?

ジュルリ。

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