スッポンを、くまなく堪能したぞぇ。満足、うむ、満足じゃ!
で、じゃ。
スッポン肉が無うなった後、野菜が鍋にの。
いや、スッポンを食い尽くした後に野菜だけと言うのものぅ。
そがぁに思っちょったんじゃがな、実際に食べてみるとじゃ。
「美味っ!
なんじゃ、こりゃぁ、旨いっ!
野菜がスッポンの旨みを含んで、えも言えんわいっ!」
「そうでしょうなぁ。
純粋にスッポンを味わって頂きましたが、アレはアレで、スッポンの旨みが鍋へ溶け出しているのです。
ココは料亭ではありませんゆえ、この様な形での提供となりますが、店によれば土鍋をコークスで一気に焼き煮立て、スッポンの旨みを引き出すのだとか。
土鍋へスッポンのエキスが染み込むほどらしいですなぁ。
そこまでの味ではございませんが、スッポンの旨味が溶け出した鍋で野菜を煮れば、この様に極上の味となるわけです」
な、なるほどのぅ。
で、〆に飯を入れ煮立てる。
うむ、“まるすい”じゃな。
スッポンの旨味を米へ溶け込ませる雑炊。
不味いハズがなかろ?
しかし、〆に、これかぁ。
贅沢極まるわいっ!
「しかし、こがぁに金掛けて大丈夫なのかぇ?」
思わずの。
したらな。
「屋敷は全て次元エネルギーにて賄われておりますし、水は地下水を汲み上げております。
食材は地下施設にて育てた物になりますなぁ。
ですので、人件費以外は掛かっておらんのですよ」
はぁ?
いやいや、それじゃと、食費や光熱費などに金は不要と?
んな、阿保なぁ。
「食材は本国へ納めるのですが、余った分は販売しております。
まぁ、社員へは下げ渡ししておりますゆえ、社員で食費に困る者は居らぬでしょう。
販売は契約者へのみ行っており、会員にならないと購入できませぬなぁ。
まぁ、セレブ階級の方々のみ会員となられておられますがね。
なにせ、結構な額を頂いておりますれば」
はぁー
まさに、色々としておる訳じゃ。
しかし、とんでもない会社へ入ったものじゃな。
「そがぁな会社へ、儂ごときが入って良かったのかのぅ?」
思わずの。
「マスターは我々が知る全世界にて、一番に幻想機と適合された方なのです。
マスターと同調することで次元から汲み上げれるエネルギーは、日換算で従来の数年分に相当します。
その経済効果はスザまじいばかりかと」
ほぅ?
そがぁ、なるのかや?
まぁ、明日にも死ぬやと思っておった儂には、過ぎたことじゃ。
有難いのぅ。
それは、それとしてじゃな。
「腹もくちたのじゃが、何か知らんが身体を動かしとうなったのじゃが?
運動する場所とかは、あるかえ?」
体に力が漲る、っうヤツじゃわい!
ふぉぉぉぉおぉぉぉっ!っう感じか?
「ならば、屋敷にジムを完備しておりますな。
トレーニングマシーンもですが、プールもございます。
ソチラへ案内致しましょう」
ほぅ?
そなぁな施設がのぅ?
して、案内して貰うたのじゃがな。
屋敷内にエレベーターかえ?
いや、何階層あるんじゃ?
エレベーターには、百のボタンがの。
「最下層は地下五百階となります。
まぁ、地下百階層以以下は用途別に別れますから、それぞれへ乗り換える必要がございますが」
どんだけ広いんやねんなっ!
「空間拡張も使用しておりますから、広さはそうとうですね。
まぁ、生産施設や研究施設など様々です。
屋敷で使用する施設は、大概が地下百階層内に納まっております」
「さようですな。
ジムは地下12階となりますぞ」
さいですか?
で、案内された階にてエレベーターを降りたのじゃがの。
「ちょっと待てぇっ!
完全にジムで無く、アミューズメントパークじゃろがぁ!
規模が違い過ぎるわっ!」
ココは地下12階のはずじゃ。
なのに青空が広がり薄雲が流れておる。
ほど良い暖かさの日差しが太陽からの。
ん?
まて?
「何故、太陽が出ておる?
日は沈んだハズじゃが?」
「ああ、アレは映像でございますな。
この施設はバカンスを兼ねての利用を想定しておりましてな。
トレーニングは、あのトレーニングスーツを纏って行います。
全身へ、くまなく負荷を掛けますゆえ、纏って動くだけで鍛錬になりますぞ。
お勧めは水中ウォーキングや水泳でしょうな」
どんだけやねん!




