退職願い出しましたよ。その後?知らんプイ。
端末を起動し、皆の予定を確認。
課長は、テレワークではなく、他オフィスへ出社するみたいだ。
予定有給が二人に突発休が一人、後はテレワークか。
俺以外、オフィスへ出て来んやんね。
まぁ、知り合いが周りに居ないから良いか。
この部屋は、俺の課用に割り当てられており、俺達のチームが、ほぼ占有している。
課長がココへ出る際に、他メンバーが同行することもあるがな。
始業には早いが、残りの資料を。
うや?
前は、もっと時間が掛かったのだが、始業前には作り終えてしまったわい。
っと、朝礼じゃな。
リモート会議にて行う朝礼へと。
業務連絡などがあり、何か連絡事項が無いかの確認が。
なのでな。
「突然ですが、今日、退職願いを出します。
残有休の申請出しますので、承認願いますね。
ああ、引き継ぎ資料は、以前からの打ち合わせ通りに格納すみです。
課長が居られないので、コレより申請済み次第、人事へ退職願いを提出しますので」
そう告げたらの。
「な、な、な、なっ!
何を言っているんですかぁっ!
そんな有給認められませんからっ!」
いやぁ、そがぁなこと言われてものぅ。
「これ、労働基準局からの通告書です。
たまに有給を承認しない会社があるみたいなんですよね。
その際には、連絡して欲しいそうですが、連絡しましょうか?」
「なっ!
脅すのかぁっ!?」
はい?
「いや、当然の権利を主張したら却下されたので、当然の処理をすると告げただけですが?
あ、今、全て申請しましたので。
人事へ書類提出して、早退しますね」
そう告げて、リモート会議から抜ける。
給料云々に対しては、入社予定の会社が手配してくれる。
裏に弁護団が控えており、下手したらバチバチにヤリそうだ。
まぁ、新しい会社の年収が、今の会社の生涯年収に相当するらしい。
いや、俺の一生って。
人事に書類を提出し、会社から預かった連絡先も渡す。
後の遣り取りは、そちらで行うそうだ。
完全に退職するまでは、新しい会社で働く訳にはいかない。
なので、ちょっとした長期休暇となった訳なんだがな。
実は、社宅が自宅近所に在るらしく、そこへ転居して欲しいとの要望が。
家賃はタダ?
はい?
タダ?
うせや。
アドバイザーさんを問いただしたら、幻想機との同調率が高い人材は貴重であり、会社としては、是非とも確保したいらしい。
ゆえに、様々な優遇がな。
まぁ、税金対策にもなるそうだが。
なので、明日からは引っ越しを行うことにな。
っても、引っ越し先を見てもない状態だ。
先ずは帰って、引っ越し先を確認しないと。
地元まで帰ったが、定期は解約しない。
新宿オフィスへ行くことも、あるらしいのでな。
一旦、自宅へと。
幻想機のヘアバンドを頭へ。
『お帰りなさいませ、マスター』
「うむ、ただいま。
今から、引っ越し先を確認しに行きたいのだが、場所を教えて貰えるかね?」
そう告げるとな。
『なら、私が案内しましょうか?』
などと言いよる。
何を言い出すやら。
「アドバイザーさんは、幻想機その物じゃろに。
どがぁして、案内するちゅーねんな?」
呆れて告げると。
『ですから、幻想機をカバンへ入れて移動してください。
幻想機は頑丈ですから、その程度では不具合など発生しませんので』
はい?
いや、電源・・・あっ。
「そう言えば、動力源は次元から得ておるのじゃったか?
仕組みはサッパリ分からんが、カバンへ入れて移動しても動力源に問題ないのか?」
『はい。
マスターと同期していれば、次元から動力を吸い上げることが可能です。
まぁ、動力源となる力は、幻想機用の亜空間へプールしてありますので、それが有る限りは稼働可能ですが』
ん?
「俺と同期しないと、動力源へ繋げることができないと?」
『そうです。
マスターのように同調率が高い方と繋がれば、動力源から質の良い力を大量に得られます。
だから私は、数ヶ月ほどは単独稼働可能ですよ』
いや、マジかぁ。
凄い幻想機だったんだなぁ。




