社宅の内見へ行こうかなぁ。あ、幻想機持って?いや、マジで?
アドバイザーさんの話しを聞き、幻想機をカバンへと。
ヘアバンドは着けた侭だな。
再び家から出ると、駅の方へ向かうよう指示が。
っか、ん?
なんでアドバイザーさんは、社宅の場所を知っておるのじゃ?
そう、思考にて尋ねる。
声に出さぬとも意思の疎通が可能なのは有難いのぅ。
口に出して歩いておったら不審者じゃて。
まぁ、最近はハンドフリーヘッドホンなどで、スマフォ経由にて話しておる者もおるでな。
ゆえに、昔ほどは不審に思われんじゃろう。
それでも時々、そのような輩を見ると、ギョッとするがのぅ。
『社宅の場所は、会社経由にて聞いております。
幻想機は、他の幻想機と通信可能ですので』
ほうじゃった、ほうじゃった。
それで今朝方に連絡して貰った会社の人、確か紫藤さんじゃったか?
彼女から資料を受け取ったんじゃったわい。
そのような雑談をしつつ駅へと。
まぁ、田舎ゆえに繁華街などない寂れた駅前じゃがな。
駅裏は林と言うか森になっておってな、何故開発せんのか気になる所じゃな。
『私有地ですから、勝手に開発などできませんよ。
まぁ、我が社の土地ですし』
はい?
今から入る会社の私有地かいっ!
え?
意外と規模がデカいのか?
この会社?
『当然ですね。
世界中の富豪が顧客となっておりますから。
異世界を映像とは言え、その場へ居るかの如く体感できるんですよ?
しかも、完全予約にて体験できる頻度は少ないにしても、映像にて再現された美食を食せるのです。
ある方は、満漢全席を堪能されたりしていますね。
現実では満腹で食べれなくなりますが、映像ですから完食されています。
しかも映像ですから、最高の状態を口にできます。
冷めたり、温まったりしませんので』
マジかぁ。
いや、料理は分かるよ、うん。
実際に食べてるしさ。
だが、世界中のセレブが顧客って、アータ。
『顧客には、大国の官僚や政治家なども居られます。
我が社へ不利益を齎せば、サービスが停止しますからね。
だから、頼まずとも、過剰反応されたりも』
はい?
いや、それってさぁ、逆にヤバくね?
会社を乗っ取ろうとか、するヤツがさぁ。
『様々な方が牽制しあっておりますし、幻想機経由にて情報を収集して危機管理しております。
動きがあった場合、対立組織に情報を流したりして牽制したりもですね。
まぁ、幻想機は適合者にしか動かせませんし、幻想機は指定箇所から動かしたら自動で元の場所へ戻りますから』
へー、そうなんだ。
って、ん?
なら、俺の幻想機は、元の場所へ戻らないんだ?
『マスターへ適合しているからですね』
いやいや。
俺の元へ郵送されてたじゃないか。
その輸送中に、元の場所へ戻るんじゃね?
っか、自動で戻るってなんだよっ!
どうやって戻るのさっ!
『落ち着いてください、マスター
まず、国内なら一定時間は大丈夫なのです。
だから郵送中に紛失などは起こりません。
元の場所へ戻るのは、次元を抜けての移動ですね。
適合者が居なくとも、ある程度は次元へと繋がりがあります。
幻想機には、それぞれ力を溜める亜空間が存在し、その亜空間の力を使い次元移動します。
まぁ、幻想機ていどしか移動できませんが』
あー
まぁ、のぅ。
それなら元の場所へと戻ることめ可能か。
しかし、人が行えたら便利じゃったんじゃが。
転移っうヤツじゃな。
ちと、憧れるわい。
『マスターならば、いずれ可能かもしれませんね。
幻想機との適合率が高いと、行えることが増えます。
現にマスターは、行えることが増えておられますし』
確かに、最初の頃に比べたらのぅ。
『いやいや。
最初から規格外でしたが?
本来は、ウインドウ越しに画像を閲覧できる程度から始まるものです。
最初から動画であり、しかも体感方でした。
音声どころか香りまで感じていたじゃないですか。
まぁ、グランドマスターが選んだ方ですから、そのようなことも有るのでしょうね』
はい?
もしかして、俺って規格外だった?
マジでぇ!?




