おぉう、まさか、カリンちゃんからかえっ!?
ダリルさんが説明できんちゅうとな。
「えー
微電流で確認して、晶石へ付与しただけだよね?
油を微電流で溶とかして、晶石へ付与したよね。
オイラさぁ、そんなんデキるって知らなかったよ」
カリンちゃんが。
まぁ、彼女は付与師じゃでな。
ちゅうか、ある意味では、ダリルさんへ付与を教えた師じゃて。
ほじゃけぇの、ダリルさんがしたコトなんぞ、お見通しじゃてな。
「でもさ、ダリル兄ィ」
「なんだ?」
「なんかさ、切って溶かしてなかった?
良いの、アレ?」
ん?
ああ、ポリープや悪性腫瘍なんぞを切除し、強化胃酸にて溶かしたヤツじゃな。
しかし、よう、そんなん知っちょったのぅ。
「知らん。
俺や周りの者達に無い部位だから、不要と判断した。
異様に太っておったからな、その影響だろう。
ただ、人の体内へ石が出来るのだな。
アレには驚いたが」
「あっ!
有ったね、それ!
でもさ、でもさ。
なんか、簡単に溶けてなかった?」
「確かにな。
しかし、どうやって入ったんだ、アレ?
明らかに入る場所など無かろうに」
カリンちゃんが、腕組みして悩んじょるわい。
「う〜ん。
分かんないやぁ!」
「そうか、分からんか。
まぁ、俺も分からんがな」
なんか、ほのぼのしちょらんかえ?
ちゅうか、地下鉄の列車を、ドコから入れたか悩んじょる漫才師を思い出したんじゃが?
てか、地上へ繋がっちょる箇所が、在るに決まっちょろうがっ!
むろん、ダリルさんとカリンちゃんが悩んだヤツじゃがの。
ありゃあ、胆石と結石のコトじゃの。
成分が体内で凝固したヤツじゃてな。
胆石も結石も、細かい内は流れ出るでなぁ。
大きく育ったら、そがぁなんは無理じゃが。
今回、ダリルさんは溶かして除去しちょる。
こん治療方は地球でも、似たヤツが、のぅ。
飲み薬にて、石を溶かす治療があるそうな。
昔に知り合いが、そん治療方を薦められたそうな。
儂なんぞは、人造結石が流れて、尿道結石にじゃ。
ありゃあ、痛いけぇのぅ。
ほうじゃなぁ。
儂が初めて尿道結石になったんは、出張先でなぁ。
ホテルで寝ちょったら、激痛で躍び跳ねたもんじゃ。
救急車を呼んで貰うて、病院へとのぅ。
こん救急車へ乗るんが、また大変でな。
なんせ寝たら、痛い。
普通に座っても痛い。
歩いても痛い、でな。
タンカでは無理じゃて、支えられながら、の。
救急車へ着くと、変なポーズで固まったように座ってな。
で、病院へと搬送される訳じゃ。
じゃがの。
処置がのぅ。
これ、石が自然に流れ出るしか、無いのよねぇ。
マジかぁっ!
で、痛み止めじゃ!
効かんっ!
次ぃ!
だぁーらぁ、効かんちゅうとろーがぁ!
したらの。
ベッドへなんとか横たわっちょる、儂ん枕元で。
「どうします?」っと。
ん?
「これ、効かなかったら、モルヒネしか無いですが?」
「これこれ、モルヒネは麻薬だぞ。
まぁ、効かなかったら、仕方ないから」
をぉ〜いっ!
うん、ショック療法なんですね。
後で気付きました。
まぁ、あの遣り取りにビックラこいて、痛みが飛びました。
先生方も試しにした感じか?
っても、モルヒネよりマシだったが。
なんせ救急病棟だ。
処置室な訳で、重症患者さんがね。
今思えば、迷惑な患者だなぁ。
あ、誤魔化す訳だが。
結石を早く流し出そうとして、ビールをガバ飲みするのは、ダメだからな!
確かにビールには利尿作用がある。
つまり、出し易くなる訳だな。
だが、同時に結石を作る成分が、大量に含まれてんだよ。
つまり、利尿作用を目的に、結石を育てている訳だ。
そらぁ、ダメって言われる訳さね。
さて、盛大に脱線したんじゃが。
アチラさんは?
ふむ?
流石にカドモスさんは、眠った侭じゃな。
まぁ、身体への負担も高かったじゃろうしの。
じゃが、惚け民達は、次々と覚醒しちょるわい。
まずは、エスメラルダさんと、リコ嬢から礼が。
まぁ、恩人じゃけぇの。
そうなるわなぁ。




