↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
529/529

町医者さんや?そがぁに興奮して、どがぁしたぁ?

エスメラルダさんとリコ嬢は分かる。

夫を父を、助けて貰うたんじゃけぇな。


じゃが、町医者は、別じゃろて。


「お見事です!

 師匠!」


いきなり、じゃなっ!


「師匠?

 なんだ、それは?

 俺は弟子など、とった覚えはないが?


 しかも貴殿は医者であろ?

 なぜ、狩人になろうと?」


ダリルさんが、首を傾げながらの。

したらな。


「狩人では、ございません!

 医術ので、ございます!」っとな。


それへ困った顔でな。


「俺は狩人だ。

 医術の心得などはない。

 まぁ、狩人独自の手当は行えるがな。

 それを習いたい訳ではあるまい?」


「い、いや。

 そのですな。

 今、ココの店主を、華麗に治したではありませんか。

 その御業を、ですな」


まぁ、医者であれば、奇跡みとうな治療方は知りたかろうて。

じゃがな。


「ふむ?

 カドモス殿へ施したヤツかね?」

「さよう、さようにございます!」


ダリルさんが、腕を組みつつ、顎へ手を。


「ふぅ〜むぅ?

 もしや、医術にて治したと、思っているのかね?」


そう告げるとの、町医者さんが、キョトンちゅう顔でな。

「違うので?」っと。


ほんで、その問いに。


「俺は狩人だが?

 医者が扱う術や知識はない」


「またまた、ご冗談を」

町医者さんが、困り顔で。


ほじゃけぇの。

「これは医術ではない。

 晶術なのだよ」


「はて?

 晶術、です、かな??」


首を傾げちょるな。


「うむ、晶術だ。

 とは言え、最近、我らが使い始めた言葉なのだがな。

 放術と付与は、分かるかね?

 晶石へ込めた力を放つ力と、晶石へ力を付与する技だ」


「晶術は分かりませぬが、そちらの二つなれば」


「まぁ、一般にも知れておるでな。

 その放術と付与を扱え、宿る力を制御できる技。

 それを、晶術と呼んでおるのだ。


 つまり、晶石が扱えるコトが前提なのだがね。

 アナタは、晶石を扱えるのかね?」


正直な話しじゃが、かなり厳しいじゃろうのぅ。

こん世界では、放術師は稀じゃ。


隣国では、放術師を優遇しちょるし、探して育ててもおる。

じゃが、こん国では、そがぁなコトせんでな。


ほんでの。

放術師を見付け育てちょる隣国でも、付与師ちゅうんは稀じゃてな。


しかも、普通なれば放術は放術のみ、付与は付与のみ。

そがぁに思われちょるし、両方できるモンは、知られちょらんのじゃよ。


かく言うダリルさんも、最初は放術のみじゃったでな。

そう言う意味では、独自に付与と放術を扱えるようになった、カリンちゃんは天才じゃな。


しかも、放出した微電流を宙に拡散させつつ止め、それを操っちょるでな。

これ、規格外ちゅうか、異常事態なんじゃぞ。


本来なれば、そがぁなコトなんぞ、できんけぇな。


コレ、流行り病にて壊滅した村にて、餓死寸前まで耐え抜いた副産物なんが、悲しいのぅ。

晶石へスープを付与。

それから放術にて摂生しつつスープを。


口に含んだ晶石から、無意識レベルにて。

身体を維持できる、最低ラインを。


ほじゃけぇ、ロゼッタ嬢の父が、兄弟弟子んトコを訪ねた時にゃあ、死に掛けじゃった訳じゃな。

そがぁな栄養失調な身体で育ったけぇ、カリンちゃんは小柄じゃ。

十六ちゅうに、小学生三年なったばかしで、それも小柄な部類ちゅうたら、分かるかのぅ。


今では、ダリル飯の効能にて、中学二年くらいに。

ほんに、ダリル飯は偉大じゃて。

ビバ、ダリル飯ぃ!ちゅうてな。


そがな天才カリンちゃんが、死地にて生み出した御業。

それが、晶術と言えような。


まぁ、それを感じ取り、なんなく習得しおったダリルさんも、大概なんじゃがな。


つまりは、じゃ。

晶術なんぞ、特別な才能に恵まれたモンにしか、習得できんけぇなっ!

町医者レベルでは、のぅ。


『マスター?』


ん?

なんじゃな?


『それって、自画自賛ですか?』


ほっ!?

なんで、そうなるんなら?


『いやいや。

 マスターも晶術使えますよね?』


ほぁあっ?

へっ?

あ゛。


い、いや、そのな。

別に、そがぁなんじゃ、無いじゃからのっ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。