カドモスさんを診断するみたいじゃてな。まぁ、微電流使えばのぅ。
リコ嬢へ告げた後、カドモスさんへと。
なにを、するんじゃろか?
「ど、どうか、なさりました?」
ちと怯えちょるの。
賊から救い出してくれた恩人ではある。
じゃが、悪人とは言え、躊躇いなしに人を斬り捨てるでなぁ。
機嫌を損ねて斬られては、堪ったもんじゃないからの。
「いやな、あまりにも起きぬでな。
ちとばかり、心配になったのだ」
そがなコトをの。
そしてリコ嬢へ。
「ちと、診させて貰っても?」っと。
「えっ?
ええっとぉ。
ダリル様は狩人なんですよね?」
「そうだが?」
「倒れた者の状態を診れたり?」
まぁ、そう思うわなぁ。
それへの。
「ふむ。
確かに俺は狩人で、医者でも薬師でもない。
だがな。
狩人とは人が居らぬ未開地へ訳入り、獲物を狩る者だ。
人が居らぬならば、当然ながら医者などは居らんでな。
ゆえにだ、怪我や病は、己で処置せねばならんのだよ。
森には、様々な草花に樹木が、存在しておる。
コレらの薬効を知り、病や怪我へ備えるのだ。
それらの経験にて、下手な薬師よりは知識がな。
まぁ、医者より劣るであろうが、それなりには」
リコ嬢が、驚いたようにダリルさんをの。
正直、狩人は生き物を狩る粗暴な者とな。
まぁ、そう思うのは、分からんでもない。
生き物を狩るちゅうコトはじゃな、暴力を振るうちゅうコトじゃて。
暴力を振るうモンが、理性的で知的とは、思わんもんじゃてな。
ま、偏見じゃが、世の中ちゅうんは、そがぁなモンじゃて。
ほじゃけぇ、リコ嬢がキョトンちゅう顔になっちょるわい。
まぁ、彼女もダリルさんが頭悪いとは、思うておらんぞい。
じゃがの。
インテリちゅうか、薬学なんぞを納めちょる知的派とはの。
ほうじゃのぅ。
これも偏見なんじゃがな。
ドカン系やらガテン系ちゅわれとる肉体労働者が、じゃな。
実は、物理学者や先端医学を納めちょった。
いや、苦学生とかが、バイトで、は、無しじゃてな。
専門職として、長年働いちょる筋骨隆々なんがじゃ。
そがな超肉体労働者が、実は知的エリート並みとな。
ほじゃったら、ソチラで働けば良かろ?思うじゃろ?
ほしたらガテン系の仕事が天職ちゅうて、そちらを。
つまり、ダリルさんは、そがぁなパターンとものぅ。
いや、訳分からんじゃろ?
じゃて、リコ嬢が固まるんじゃよ。
で、固まる彼女を訝しく見た後、仕方ないちゅう感じでの。
いやいや。
医者に劣るちゅうとったがの。
正直、下手な医者より上じゃ。
それは、コチラの医者よりも、じゃてな。
そんな馬鹿な?
いや、微電流にて、体内スキャンできるダリルさんよりもかいな?
レントゲン、エコー、心電図、CT、 MRIなどなど。
様々な検査機が存在しちょる。
そがぁなモンでも、検査に引っ掛からん場合がの。
ジャディアンスちゅう糖尿病の薬があるんじゃがな。
儂ぁ、あん薬で殺され掛けたでのぅ。
狭心症ちゅうんになっての。
数年ほど原因不明にて、身動きがな。
どがぁな検査でも正常でなぁ。
心臓の血管が狭うなって手術じゃて。
心臓へ金属パイプが入っちょるでな。
それでも症状が悪化。
で、ジャディアンスちゅう毒薬飲むん止めたら、治ったんじゃよ。
まぁ、人によるんかもしれんが、儂にとっては薬じゃのうて、毒じゃならジャディアンスはの。
で、こん毒物による現象は、現在の検査では分からんでなぁ。
多分、たんなる狭心症として、ジャディアンス服用者が何人か死んじょるじゃろな。
じゃが、こがぁな症状もじゃ。
ダリルさんの微電流なれば、判断可能じゃで。
そがなのに、医者より劣る?
有り得んわい!
『マスター』
なんじゃ?
『胸のステントは除去済みですが?』
はい?
いつの間に?
『除去と言いますか、体内へ分解吸収されております。
以前の肉体改変と言うか、若返りの際ですね』
マジかぁ!
『マジ、ですね』
幻想機ちゅうか、次元エネルギーちゅうんは、大概じゃのっ!
ジャディアンスの話しは、作者の身に起こった実話です。
ジャディアンスを飲んでいて、胸が苦しい方は、早急に飲むのを止めてください。
身体に合っていないため、激毒です!
死にますよ!!!




