ダリルさんが解説しちょるがの。理解できちょらんじゃろ、アレ。
「金属も溶けるが、水が蒸発するかの如く気化もする。
むろん、カナリの高温となるがな。
そしてプラティオンが溶ける温度では、俺知る金属は気化してしまう。
ゆえに、気化した金属を混ぜ合わせておる訳だな」
なにを言っちょるんか、理解できちょらん感じじゃな。
いや、氷に例えたけぇ、理屈的には分かっちょるかい。
じゃが理性が、ちゅうか常識が邪魔しちょる感じかえ?
そんなエスメラルダさんに、シムエル嬢が苦笑しながらの。
「無理に理解なさらなくても、良いかと。
それらの品をダリル様は、外には出しませんし」
「そうなのですの?」
「うむ。
プラティオンは己が使うために加工しておる。
加工が手間ゆえ、流通させたりはせんな。
元々がラグラクス討伐にて、武器が傷んだのが原因だ。
ゆえに、己の狩りに使う以外の物を、造る気はない」
まぁ、プラティオンの剣自体がアーティファクトみたいなもんじゃて。
そがなん世に出せばじゃ。
奪い合いになるのは、必然じゃろて。
まぁ、ダリルさんを襲撃するなんぞ、バカなコトしたら滅せられるでな。
ちゅうかじゃな。
儂が楽しみにしちょるダリルさんライフ視聴を、邪魔すんじゃぞ。
そがぁなコトしよる輩は汚物に等しいでのぅ。
なれば、汚物は消毒除去せねばなるまいてな。
『マスター?』
なんじゃい?
『そのようなコトは、あまり口に出さない方が良いかと』
なぜじゃな?
『本国のAIが暴走して、排除してしまいますので』
ん?
なんが悪いんじゃ?
AIがせなんだら、マジで儂がするが?
『この人、本気だっ!?』
当たり前じゃっ!
ダリル飯を、なんじゃあ思うちょるんならっ!
『食い気だったぁー』
「まぁ、ダリル様が造られる料理が?
ならば、私も手を貸しますね」
『さ、沙織ぃ!?
二人とも、気を確かにい!』
失礼じゃなっ!
別にオカしゅうなっちょらんぞい。
逆に聞くかの。
絡め手なんぞで、ダリルさんに接触しよる悪党が、居るとしよう。
そがぁなんなれば、流石にダリルさんも、後手に回るじゃろうて。
ほんでの。
そがぁなったら、ダリルさんも調理しちょる場合じゃ無くなるでのぅ。
本国AI連中なれば、ダリルさんを仇なす輩も知れようて。
ほじゃったら、ダリル飯んためにも、排除一択じゃっ!
『い、いや。
この人達、どれだけダリル様か造られる料理に執着しているんですかぁ!』
ジェミアさんは食えんから分からんのじゃ!
究極、至高?
料理に魔力で料理は魔法?
笑し。
まず、食材が違う。
地球なんぞの食材は、芥の如くじゃ。
複数の文明が改良に改良を続けた食材じゃでな。
香辛料やハーブもじゃが、醤油や味噌に限らず、世界各国の調味料に似たモンが、自然界に溢れちょる。
まぁ、見付けられるかが、問題じゃがな。
じゃが、ダリルさんは、それらを揃えるでな。
しかも晶術を使っての調理じゃ!
あがなモン、他に誰が?
ほじゃけぇじゃ!
ダリル飯阻むヤツぁ、許さんぞっ!
『こ、怖いんですが?
あ、シムエル嬢が、エスメラルダさんと交渉を初めてますよ!
ダリル様は・・・
交渉をシムエルさんへ任せたみたいですね』
ふむ?
まぁ、ダリルさんは狩人じゃてな。
商売のコトは商人に、じゃろて。
餅は餅屋ちゅうしのぅ。
で、ダリルさんは、なんを?
ん?
カドモスさんトコへ?
なんすんじゃろか?
カドモスさんを介抱しちょるリコ嬢が、ダリルさんが来たけえ緊張しちょるわい。
まぁ、自分の父親が、ダリルさんの話しで気を失ったら、のぅ。
ダリルさん的には、一般論じゃったみたいじゃが、キッチリと脅しになっちょったでな。
「まだ意識が戻らんかね」
「は、はいぃ!
あ、す、済みません」
ペコペコちゅうて、頭をの。
「なに、構わんよ。
しかし、我々とは常識が違い過ぎるみたいだな。
森では悪意ある者は要らん。
生きる上で邪魔ゆえな。
どから、見付け次第に斬る。
即悪斬が基本だ。
それを告げたに過ぎんのだがな」
後ろ頭を掻きながらいげちょるわい。
ちゅうか、物騒じゃのっ!




