常識とは?人と場所、時代で異なるわなぁ。しかし、のぅ。
ダリルさんが、唖然としたようにカドモスさんを、の。
まぁ、商人が話しちょる最中に、泡を吹き倒れたらな。
そらぁ、ビックリするわい。
「カドモス殿?」
意味が分からず、首を傾げちょるわい。
それをシムエル嬢が苦笑しながらの。
「まぁ、無理はないでしょうね」っと。
「そうなのか?」
不思議そうじゃてな。
「コチラの方は、バルモンテ伯爵家の縁戚となります。
現当主の弟君ですわね。
ご正妻のお子でなく、母君が庶民出の使用人であったため、貴族席は与えられなかったのだとか。
ですが、家族仲は良好であり、伯爵家支援にて商会を興しておられます。
内政にも関与されておられ、貴族間ね調整などにも、関与されておられますね。
そんな方なので、王家の方を軽く斬り棄てられては、堪ったものでは、ないでしょう。
確かに色々と問題は、御座います。
ですが、現体制にて回っている社会でもあるのですよ。
いきなり、王を斬り殺されては、国として成り立たなくなりますの」
シムエル嬢が、困ったように。
「ふむ?
そのようなモノかね?
何が困るか分からんが、食う物なれば森へ行けば良い。
衣服の材料も森にある。
武器も、この辺りで使うくらいなれば、森で調達できよう。
住処も、森から建材が調達可能だな。
そう考えるとだ。
何が不都合となるか、不明なのだが?」
流石のシムエル嬢も唖然じゃな。
ま、儂もなんじゃが。
ううむぅ。
住む世界が違い過ぎるんじゃろなぁ。
特にダリルさんは、スペックが違い過ぎるでなぁ。
そして、悪いコトにじゃ。
ハゲル屋敷に住まう連中のスペックが、高過ぎるんじゃ。
一番劣るシムエル嬢でさえ、ダリルさんか告げたコトを行えるでな。
しかも、彼女が居れば、他所から物を調達できるでな。
そん交渉力ちゅうんは、こん国に収まらんで。
ゆえに、最悪は、他国から物資を得れば良い。
じゃがの。
普通の民なんぞは、堪ったモノではなかろうよ。
日本で、それをヤラれたら、生活できんようになるでな。
『それは、フォローなし、でしたらですね。
我々AIが干渉し、ドロイドを関して肩代わりしましたから、全く混乱はしておりません。
ダリル様の世界でも行えますが?
如何いたします?』
いや、流石に、それはのぅ。
アチラの世界のコトへ、干渉し過ぎるんは、ダメじゃろうて。
『そう言うものですか?』
そう言うもんじゃろて。
じゃが、シムエル嬢が困った顔しちょるとな。
「う〜むぅ。
その顔から察するに、どうも認識が違うみたいだな。
どう違うか分からんが。
ならば、シムエルの顔を立てて、暫くは様子を見るかね。
だがな、あまりに動きが無ければ、王家は不要と断ずる。
その際は、すべての現王族を、斬り捨てるコトとしよう」
なんか、悪化しちょらんかえ?
「全王族を、ですか?」
「うむ。
正当な統治が出来んのならば、要らぬであろ?
まぁ、その前に、王国の統治を邪魔する貴族。
邪魔な、富豪や商人や他国の者共などを消す。
そうだな。
コチラの作業が落ち着いたら、動こうか」
シレッと告げちょるんじゃがな、茶店へ来ちょった貴族共が慌てちょるわい。
茶店のモンに請うて伝書鳥を借り受けちょるな。
むろん、複数を、じゃて。
伝書鳥ちゅうんは、手紙を早く相手へ届けるんには、適しちょる。
じゃがのぅ、確実に相手へ届く保証がのぅ。
ほじゃけえ、複数放つんが通常なんじゃよ。
そりゃあの。
下手したら王族が駆逐されるでなぁ。
じゃが、それより問題なんはじゃな。
王家へ反発しちょる貴族連中じゃて。
いや、正当な理由なれば、滅さんじゃろう。
じゃがの、私利私欲に走っておったらのぅ。
で、大半は、私利私欲に走っちょるでなぁ。
つまり、近い内に、そがぁな貴族が滅ぶと。
貴族間の勢力範囲が、瓦解するじゃろうて。
まぁ、悪徳貴族連中の大半は、じゃな。
「遣れるモンなら、遣ってみせよっ!」
ちゅう感じで滅せられるんじゃろなぁ。




