茶屋へ着いたんじゃが、のぅ。いや、トリオが可愛いのは、認める。じゃが、リコ嬢?
「きゃぁぁぁっ!
かぁいぃぃっ!
お持ち帰りして、良いですかぁ?」
何をじゃ!?
「ダメだ」
ダリルさんが、素っ気なく、の。
「あーん、イケズぅ。
けど、そこが良い!」
だぁーらぁ、なにが、じゃ!
どうもカリンちゃん達を見てから、リコ嬢の挙動がの。
まぁ、確かに可愛いが。
どうも、若い女子の感性は、分からんわい。
「ところで、親父殿は、居られるかね?」
そうダリルさんが尋ねるとじゃな。
「なんですか、リコ?
何を騒いでいるのです?」っと、リコ嬢な父であるカドモス殿が現れたわい。
それを見てダリルさんがな。
「確か、カドモス殿であったか。
先日寄らせて貰ったダリルだ。
ちと、相談ごとがあって寄らせて貰ったのだよ」
そがぁ風に。
したらの、カドモスさんがな。
「コレは、コレは、ダリル様では、ありませぬか!
先日は娘のリコを、人攫いから掬い出して頂き、さらには、店の危急をも救って頂き、感謝しておりまする。
大恩あるダリル様からのお話しであれば、是非にとも」
「さようか?
まぁ、悪い話しではないとは、思ってはいるのだがな。
実はだな。
前来た時にも話したが、俺はな深層狩人なのだよ。
狩人と言う者はだ、狩りをして生計を立てておる。
そして生き様と言うのか、狩りが生活の一部でな。
つい、狩ってしまう訳だ。
そうなるとだ、狩った獲物の素材が増えるコトに。
取り引きのある商家へ、卸すコトもするのだがな。
流石に全てを、引き取って貰えてそうに無いのだ。
ゆえに、新たな取り引き先を、探しておってだな」
そうダリルさんが告げるとの。
「そこからは、私が話しましょう」っと、シムエル嬢が。
「貴方は?」
訝しげにカドモスさんが。
それへの。
「初めまして、カドモス・バルモンテ商会長様。
私は、シムエル・ラングローグと申します」
軽く腰を落とし、スカートの両端を摘み上げつつ、軽い会釈を。
これ、カテーシちゅうヤツでは?
初めて実際に見たんじゃが!
『マスター、映像ですが?』
細かいこたぁ、エえんじゃよ。
しかしの、優雅ちゅうんかえ?
まるで、貴族令嬢みたいじゃ。
そんな、シムエル嬢へじゃな。
「ラングローグ?
え、いや、はっ?
ラングローグ家は、愚物により取り潰され、血が絶えたハズ」
カドモスさんが、戸惑ったようにの。
したらな。
「私の後ろにいるお二人に、助けていただき、生きながらえておりますの。
今はハゲル様の御屋敷にて、保護していただいております。
ハゲル様共々、侯爵家が後ろ盾となって下さいまして」
そう告げるとの、合点したように。
「なるほど。
それでは、あのような小物では、手が出せんでしょうな」
そう告げるとな。
「シムエルを含む、ハゲル屋敷へ住まう者は、俺の身内みたいな者だな。
害をなすなれば、深層狩人たる俺へ挑んだと見做す。
なれば、命じた者を含み、放置した国をも断罪するやもな。
まぁ、カドモス殿へ告げても、栓なきことだが」
いやいや、冗談ではないぞっ!
ダリルさんが本気で暴れたら、国王じゃて逃げれんでな。
カドモスさんは、バルモンテ伯爵家のモンじゃ。
つまりは、国の重臣たる伯爵家への属しちょる。
現伯爵家当主の弟じゃけぇ、他人事では、のぅ。
「いやいや。
国もバカでは、ございません。
既にザガリアスを捕える部隊が、派兵されたとか。
とは言え、流石に王都からは遠ゆうございまする。
ゆえに、燐領への捕縛命令が成されておるようですぞ」
そがぁ風にの。
なんか知っとるように、確信を持った言い方じゃな。
『それは知っているでしょう。
侯爵家と伯爵2家、准伯爵家の4家へ、捕縛指令が成されております。
カドモスさんの実家たるバルモンテ伯爵家は、この内の一家です。
捕縛派兵の兵站を、この茶店が担うコトになりますので、当然知っているでしょうね』
ほぉう。
そがぁなん、なっちょったんじゃな。
しかし、あん領主も、いよいよ最後かえ?
ざまぁ!じゃ、のっ!!




