茶屋の話しを聞いたシムエル嬢が、商人顔で!ん?カリンちゃん?
ダリルさんから茶店の話しを聞いたシムエル嬢がの。
「その茶店へ、私を連れて行っていただけません?」
などとの。
「茶菓子を食べに行くの?
いーんだぁ〜」
いや、カリンちゃんや?
こん話しの流れで、なんで、そがぁな結論に?
「ふふっ。
この子にとっちゃあ、そんなもんだわさ。
けどさぁ。
上手いコト在庫が捌けるなら良いんだけどねぇ」
ロゼッタ嬢が苦いしちょるわい。
まぁ、別にダリルさんは、切羽詰まちょる訳ではないでな。
ハゲルさんや、ロゼッタ嬢。
いや、こん家に居るモンも、最悪は他所へ行けば良いちゅう風に。
まぁ、彼らに縁者らしゅうモンは居らんでなぁ。
こん屋敷も管理人に委ねておれば、いつでも帰って来れるでのぅ。
それにじゃ。
取り敢えずは、ダリルさんが居る。
彼が居れば、崖山から竜種が溢れてもじゃ。
容易く狩ってしまうじゃろうてな。
ゆえに、危険ちゅうコトや、生活に影響が、ちゅうんはの。
こん屋敷へ住まうモンにゃあ関係がないんじゃてな。
とは言え、竜種が人里へ現れると、領民に被害がの。
ちゅうてもな。
ダリルさんを含む屋敷のモンにゃあ関係ないわなぁ。
彼らも領に住まう一般人に過ぎん。
ゆえに、領民を守る義務などない。
良く物語りなんぞで、力を持つ一般人が市民を救うとる。
それが当たり前ちゅう感じで、語られたりしちょるがの。
なんで、当たり前なんじゃ?
そらぁ、美談やもしれんがのぅ。
別に義務では無いけぇなっ。
力を持つ者には責任が、ちゅう話しも。
なしてなら?
悪させねば良いだけじゃて。
人を助けるのが当たり前、ちゅう理論は、のぅ。
実に厚かましく、浅ましいわい。
大体、ダリルさんは既にラグラクスを狩っちょる。
彼が洞窟へ入ったけぇ目覚めた、なんちゅう、アホゥな理屈は通らん。
野鼠ちゅうんはの、ドコへでも入り込むでな。
たまたま入り込んでおらんかっただけじゃて。
逆にダリルさんが入った時で、良かったわい。
ほうじゃ無かったら、確実に竜種が溢れちょったでな。
彼のお陰で、領民は救われた、とも、言えるじゃろうて。
そん行いへの労りや報酬は?
むろん、知らんけぇ、そがぁなん無い、ちゅうわのぅ。
ほんじゃったら、竜種を放置しても、知らんのじゃけぇ、問題あるまいてな。
まぁ、ダリルさん的にはの、獲物として価値が有るけぇ、狩るんじゃが。
ゆえに、狩った獲物の素材が無為になるけぇ、直ぐに狩らんのも、当然の話しじゃてな。
そん間に竜種が崖山から出て来て、領へ被害を出しても、そがぁなんダリルさんにゃあ、関係ないのぅ。
「ふむ?
なれば、明日にでも茶屋へ出向くかね?
風繭に包まれば、同行は可能だからな。
ゆえに、皆で茶店へ向かうも良かろう」
軽い感じで。
それへ、ロゼッタ嬢がの。
「もしかして、荷車は?」
「要らんな。
慣れて来たゆえ分かったが、荷を風繭に包めば良い。
さすれば、量も重さも関係なく、行けるであろうよ」
「もう、なんでもありだわさ」っと、呆れて顔を左右に。
まぁ、ファンタジー定番のアイテムボックスや、インベントリみたいな便利さではないがの。
あがぁに、別空間へ入れる訳では無いでな。
つまり、巨大な荷物も運べるが、狭い入り口から入れたり出したりはの。
まぁ、物質としては存在した侭なんじゃけぇ、当たり前じゃわい。
そん後は、気付けに使うちょった菓子が。
いやいや、芸が細かい。
なにが、ちゅうて、アータ。
菓子を軽い霧を含んだ熱風での。
コレで包まれちょるで、熱々の侭でなぁ。
しかもじゃ、配る前に表面が炙られての。
コレにて、カリカリのサクサクちゅうて。
いやいや、ダリルさん?
これ、テーブルへ置いた時んよりも、遥かに美味ぅなっちょらんかえ?
最初ん時は、カリサクでのぅ。
アレも、確かに、美味かった。
じゃがのぅ。
カリカリ、サクサク、ちゅうた後、ホロホロと。
なのに、シットリ?
はい?
訳が分からず、頭がバグるんじゃが?
なんちゅう菓子なんならぁっ!?




