野鼠さん?アータ方って、実は、トラブルメーカー?
ジェムの仕草は、ヤケに人間臭いと言えるじゃろうて。
じゃがの。
所詮は野鼠ちゅうんが、一般的な考え方じゃてな。
ソレはの、ハゲルさんも同じじゃった、みたいでなぁ。
「この野鼠がけぇ?
いや、確かに人ん話しを、理解してるように見えるがぬぇい。
ラグラクスとやらを、眠らせてるヤツ?だったけぇか?
それをよぅい、こがぁな小せぇ身体で動かせんのけぇ?」
ううむぅ。
確かに、小さな身体で、ラグラクスを封じちょるような機械を?
ちゅうかな。
真ん丸で、クリクリな、お目目の惚けた顔しちょるでのぅ。
こんモフモフな毛玉が、そがぁな機械を操れるんかいな?
したらな。
「そんなコトは知らん。
知らんが、ジェムが壁向こうに行った後、ラグラクスが目覚めた。
あのラグラクスが現れる前には、生き物が居た形跡は無かったが、現れたなれば、何かが原因となる訳だ。
あの時点で、あの洞窟へ居た生き物は、俺とギーゼットにジェムだけとなる。
ジェム以外は、通路から奥へは行っておらん。
っと言うかだ、奥へ行く術が無かったのでな。
そして、ジェムが壁向こうへ行った後に、ラグラクスが目覚めておる。
このような状況を鑑みるに、ジェムが何かヤラカシタっと、考えるのが、妥当だろう。
おそらくだが、ラグラクスを眠らせておった代物を、理解して動かしては、おるまい。
コヤツらは、兎に角、好奇心が強い。
興味を持てば、突いて触り捲るだろう。
なれば、何かのカラクリが動くコトもな。
そう考えるなれば、他の野鼠連中も、同じコトをするだろうよ」
ダリルさんが告げるとの。
「その、なんでぇ。
意図してカラクリを、動かしたんじゃあ?」
「絶対に違う、とは、言えんやもな」
「どう言うこってぇ?」
ハゲルさんが、首を傾げる。
「カラクリの機能は理解しておらぬであろう。
それは、まず、間違いあるまい。
だが、何を突いたらカラクリが動いたのか。
それに対しては、理解をしておろうからな」
「えーっと。
それって、突いたら動いた、だから、どう突けば動く、ってのは、覚えたてぇのかい?
つまり、何が動いて、どうなるとか。
仕組みを、まったく理解せずかねぇ?」
ロゼッタ嬢が確認を。
したらダリルさんが頷きながらの。
「そう言うコトだろうな。
帰りは風繭を纏っておらなんだ。
まぁ、危険がないコトは、分かっておったのでな。
だが、そのためにジェムの匂いが残ったのだろう。
野鼠っと言うヤツは、ドコにでも入り込むのでな。
それは、同族の匂いが残る場所であれば、特にだ。
俺も久し振りにラグラクスと戦い、多少は疲れておった。
しかも得物が戦いにて傷んでしまい、対応を考えてもな。
ゆえに、ジェムの匂いが残るなどは、考えてもおらなんだのだよ」
そうダリルさんが告げるとな。
「はん!
なに言ってんのさね。
全部を全部、完璧に熟せるハズがないわさ。
それに野鼠なんてな物は、ドコにでも入り込むもんさね。
たまたま、入り込んで無かっただけで、ジェムの匂いが、原因って、決まってもないわさ」
ロゼッタ嬢が一蹴気味に。
「まぁ、全ての穴へ、野鼠が入り込んでおる訳ではない。
そして、それらへ、野鼠が入り込まぬ保証はないか」
まぁ、仕方あるまいて。
まさか野鼠が、あん洞窟へ入り込んで、さらに施設を稼働させる、などとはのぅ。
「ま、なんだぬぇい。
そん野鼠連中てぇのが、カラクリ動かしてんのけぇ?」
「おそらくは、だな」
迷惑なヤツらじゃのぅ。
「悪気などなく、好奇心で突いて、動いたから動かしておるのだろう。
まぁ、イタズラみたいな感覚か?
だが、眠っておった竜種が目覚めておるのでなぁ。
放置もできまいよ」
「そらぁ、難儀なこったぁ。
でぇ、討伐てぇのをすんならよぅい。
当然、討伐素材が増えるてぇ、訳だぬぇい」
「つまり!
お宝が、増えるのですね!」
シムエル嬢?
そうじゃけどぉ!
そう言う問題けぇっ!?




