ダリルさん、なんちゅうモンを!思わず、ゲス評論家アヘ顔になりそうに、なったわい!
ダリルさんが、グレービーソースを凌駕したグレービーソース擬きを、小麦粉と、はい?
ありゃあ。
『奇跡の粉、マル芋粉ですね』
ほうじゃのぅ。
アレを湯に溶かしたマル芋湯。
ソレにて、あらゆる食材の灰汁抜きが可能になっちょる。
ちゅうか、マル芋を焼いたら、中が炊けて銀シャリ化するけぇな。
粉んして食す発想は、無かったわい。
『あの不可思議な芋の粉を、料理にですか?
大丈夫なのでしょうか?』
ん?
なんがじゃ?
『色々と不思議な現象が発生しておりますので、何が起こってもオカシクないかと』
いやいや、大袈裟な。
マル芋銀シャリを、普通に食っちょるじゃろうに。
『ですから、その銀シャリには灰汁抜きの効能は、現れていないですよね?
つまりは、加工次第で効果が変わる可能性が、ですね』
そがなコト言うんじゃがの。
今更、そがぁなコトを言うても、どがぁならんじゃろに。
『まぁ、そうなのですが』
「え?
何故です?」
沙織さんが、不思議そうにの。
いやいや、沙織さん?
『沙織。
映像世界がリアル過ぎて、勘違いしているようですね』
「何をでしょう?」
意味が理解できちょらんみたいじゃな。
キョトンちゅう感じで、首を傾げちょるわい。
『ふぅ。
良いですか。
ココは映像世界なのです。
つまり、没入した感じで体感していますが、映像に過ぎません。
そして、この映像は、過去映像なのですよ。
干渉など、出来るハズが無いでは、ないですか』
そうジェミアさんが告げるとの。
「あっ!
確かに、そうですね。
失念してました」
そがぁ言うとったわい。
激ウマなグレービーソース擬きへ、小麦粉とマル芋粉を加え、下拵えにて食材の灰汁抜きを終えたマル芋湯にて、伸ばしちょるな。
いやいや。
あん旨味が、ふんだんに溶け出しちょる、マル芋湯にて、あんグレービーソース擬きを伸ばすんかえ?
ちゅうか、フホァっ!
なんちゅう、なんちゅう、コトじゃ!
こん香りわぁぁっ!
イカン、イカン。
あるタラコ唇を超える、アンコウ唇な評論家が、ぶひゃひゃひゃひゃ、っう下品で下劣なデフォ顔を、かなぐり捨てるが如く、アヘ顔になる。
あがぁに、なりそうに、の。
あれは、イカン!
人としての尊厳を、かなぐり捨てたような、見下げた行為としか言えないだろう。
あんな酷い状態には、なりとぅはないわい!
ふぅ、あん人間性を、かなぐり捨てた究極なアヘ顔が頭に浮かび、スンちゅう感じで冷めてしもうたわい。
ありゃあ、ある意味では究極の鎮静剤じゃな。
イヤな鎮静剤も、あったモンじゃて。
そん伸ばしたグレービーソースを、一旦、火から離してから置いたわい。
次に、大鍋へ肉や野菜を入れて炒め始めたの。
コレらは、マル芋湯にて灰汁抜きしたヤツじゃでな。
油は、マル芋湯へ浮かんでおったヤツを。
全てから不用な灰汁が消えとる食材が、鍋ん中で炒められちょる。
コレへ香辛料やハーブなんぞが。
コレ、一品料理として、十分に通用するレベルなんじゃが?
そこへ水を。
え?
炒めモンとしても、イケるんじやが!?
『マスター』
ん?
『アレは、マル芋湯ですが?』
はぁぁぁっ!?
ココにまで、マル芋湯を使うんかぁぁいっ!
炒め具材にマル芋湯を加え煮込むんじゃがの、一切、灰汁は出ておらん。
既に灰汁抜きしちょるけぇか?
で、コレへグレービーソースが。
いや、あん炒めモンでイケるのを、スープに。
それだけで極上なんへ、さらに、グレービーソースじゃぞ!
そがぁなんが、不味いハズが無かろうがぁっ!
ビーフシチュー?
いや、ビーフじゃ無いのぅ。
デミグラスシチューじゃろか?
っか、呼び方なんぞ、どがぁでも良いわい!
もうな。
ほぁぁぁっ、はぁぁっ。
ちゅうて、アヘ顔に。
なって堪るかぁっ!
ちゅうコトで、実食ですばい。
うわぁ、こん香りはぁ!
そして、美味い!!
究極至高なんぞを争うレベルを凌駕しちょる。
コレぞ、香りと旨味の暴力じゃっ!
うん。
沙織さん。
アヘ顔、ご馳走様じゃてな。




