ダリルさんが、荷物から肉なんぞを氷室へと。マメじゃ!
氷室へ荷を入れつつ、ダリルさんがな。
「ふむ。
荷が増え過ぎたな。
少々手狭と言えよう。
コレは後で、相談せねばなるまい」
そがぁなコトをの。
確かに氷室ん中は、ギチギチとは言わんが、カナリ手狭になってきちょるでな。
こん侭の状態で荷が増えて行くなれば、荷が入らんようになるじゃろうて。
ちゅうか、のぅ。
ダリルさんが来てから、氷室ん中の荷が増え続けておるでな。
なんせダリルさんが狩って来る量がのぅ。
特に崖山にて得た肉ちゅうのが、な。
まぁ、凍らせておるで、直ぐには傷まんじゃろうがの。
氷室ん中も氷が置かれ、さらに氷室自体が凍り付いちょるで。
毎日、ダリルさんが冷気を放出し、氷室ん中を、のぅ。
なんせ、絶対凍土ちゅわれる地。
そん地の存在しちょるクレパスちゅうヤツの下にの。
冷気ちゅうんは、下へ下へ、ちゅう感じでなぁ。
そん中でも、冷気溜まりちゅう感じの場所。
そこへ繋がっちょるんじゃよ。
まぁ、そがぁな場所は幾つも在るでな。
特別に珍しい場所ちゅう訳でも、のぅ。
じゃが、晶石と繋がるんは、結構、珍しいらしいわえ。
ちゅうてもな。
あん世界では、数千ほど存在しちょるんじゃと。
まぁ、本国調べちゅうヤツでは、じゃがな。
つまり、把握できちょらん代物も、存在するじゃろな。
そう考えると、意外と珍しゅう無いんかぇ?
『いやいや。
あの世界が、どれくらい広大か分かっておられます?』
知らん!
『まぁ、説明もしておりませんし。
そうですね。
地球の三倍ほどの規模でしょうか?』
はい?
そがぁなん、重力がエライ、コトになるんじゃ?
『重力ですが、地球と代わりませんね』
はぁ?
意味が分からんのじゃが?
『晶石と同じく、いえ、晶石の元となった物質があります』
ん?
イキナリ、なんじゃ?
『その物質の大半が、惑星のコア付近に存在しており、重力を打ち消す役割を持っているのです』
はい?
いや、イキナリ、なんちゅうファンタジーな。
『いや、そんなに、呆れたように告げられなくとも。
晶石自体が、十分にファンタジーですが?』
ほうじゃったのぅ。
ほんで、そん物質が重力を打ち消しちょるん、じゃったか?
じゃから、なんなんじゃ?
『だからですね。
地球と同じ環境であり、一日も同様に過ぎます。
ですが、広さは地球の三倍なのですよ?
その広さで把握されているだけとは言え、数千しか見付かっていないのです。
さらに、人の手に渡ったのは、数個ほど、それも長い惑星としての時間においてです。
私に言わせると、ダリル様が手に入れたのは、奇跡に近いとも。
まぁ、過去に施設から盗み出した晶石を、あの地へ隠した賊の仕業では、ありますが』
はい?
自然のイタズラちゅうか、偶然で、アソコん有ったんちゃうんかい?
『どんな確率ですか!
アレらの晶石には、確かにあの場にて自然に生まれた物もあります。
ですが、希少晶石は、賊が過去に施設から盗み出した物ですね。
人為的に晶石亜空間へ場を接続した晶石と、自然に晶石亜空間が繋がった晶石があります。
永久凍土や海に繋がった晶石は、天然物です。
ですか、ダリル様が手に入れられても、アソコならば不思議はありません。
まぁ、アソコを探した、っと言う偶然は、別ですが』
ふむ、偶然が重なって、ちゅうヤツじゃな。
ぬ?
整理が終わったみたいじゃの。
ダリルさんは、今日狩った獲物の肉でのぅてな。
以前から保管しちょる肉をのぅ。
ちゅうてもじゃ。
ダリルさんが来る前から有ったモンは、流石に残ってはおらん。
なんだかんだ、っと言いながら、ココんモンが食う量は凄いでなぁ。
あがぁなん、残っちょるハズもないでな。
で、以前に狩った獲物ん肉から、十分な熟成が進んだんをの。
ちゅうても、同一のヤツじゃのぅて、別種肉が複数のチャンポンじゃ。
まぁ、痛んで破棄に成らんように選んじょったら、そうなったみたいじゃてな。




