儂は人外じゃないわい!ん?規格外?なんが、違うんなら?
儂が謝ると、ジェミアさんが驚いてな。
『トンデモない!
映像の制御は、コチラにて行っております。
マスターには、なんの非もないかと』
そがぁなん言いつつ、映像を止めた侭で、視聴場所を変える。
映像ちゅうとるが、固定映像でないでな。
惑星規模で記録しちょるで、映像止めた侭で、惑星の反対側映像への切り替えも可能じゃ。
ほじゃけぇ、数メートル先へ進んだダリルさん映像へ、視点を移すなんぞ、朝飯前じゃて。
ちゅうか、矢張りか。
『知っておられたので?』
ん?
ほれ、先程も告げたじゃろうに。
『あ、微電流探索ですか?』
ほうじゃ。
形状からラグラクスじぁ思うちょったが、ホンマに接敵しちょる、とは、のぅ。
ちゅうか、ジェミアさんは知らんかったんかえ?
『無茶言わないでください。
マスターへ映像提供している間、提供している意識はマスターへ合わせてあります。
コチラがメインとなりますが、サブで色々と制御している状態ですね。
流石にサブへは意識は搭載してませんので、アチラでは判断できません。
ましてや、惑星全体の情報を取捨選択しつつ、フィールドバックなど不可能です。
そのため、この場の情報しか、把握不可能なのです』
意外じゃな。
もっと色々と把握しちょるんじゃあ、思っちょったわい。
『この場の映像制御と、ソレに合わせサブへの指示。
お二人のバイタルチェックに、マスター達との会話などなど。
普通のAIには不可能なレベルで稼働しておりますが?
コレ以上となれば、マザーを超える機能と規模になります。
流石に本国が容認しないかと』
はい?
マザーちゅうと、複数AIの集合体ちゃうんかい?
『そうなりますね』
ちゅうコトは、そがぁな複数AI集合体と、同等近こうな性能ちゅうコトになるんじゃが?
『そう申しておりますが?』
ジェミアさんや。
『なんでしょ?』
人んコト、散々規格外ちゅうとるがの。
『?』
アンタも大概、規格外ちゃうんかぁ〜いっ!
『それは、マスターのせいです!』
はい?
なして、儂のせいなら?
『マスターが操る幻想機AIとして、膨大な次元エネルギーを受けたためです。
その幻想機の挙動は、マスターと幻想機の同調率によります。
つまりは、全てマスターが悪いのです!
証明終わり』
終わっちょらんわぁ〜いっ!
なぁーん、儂のせいにぃっ!
「まぁまぁ」
ん?
沙織さん?
『なんです?』
「お二人とも、規格外っと言うコトで良いのでは?」
!?
良くあるかぁ!
『何を言い出すんです、まったく!』
「いや、実際に、お二人共に言われているコトは、正論では?」
ま、まぁ。
そがぁに言われれば、のぅ。
『容認し難いですが、確かに』
「なら、事実を素直に認めれば、良いのでは?」
認めとう無いんじゃがのぅ。
自分が人外ちゅうコトなんぞ。
『マスター?
規格外ですが?
何気に、グレードダウンしないで下さい』
ひょっ!?
人外以上じゃ、とぉ!?
っか、沙織さんは、いつの間に目覚めちょったんじゃ?
『さぁ?』
はい?
ジェミアさんが介抱したんじゃろに。
『マスターとの話しに熱くなっていましたので、サブが代わりに行っておりました。
ゆえに、私は認識しておりませんで』
便利なんか、怖いんじゃか。
『怖い、ですか?』
ほうじゃろ?
自分が知らんトコで、勝手にコトが進むんじゃけぇの。
『?
そう言うものですかねぇ。
それはそうと、映像を進めますよ』
ジェミアさんが告げると、映像が再生させ始めたわい。
ダリルさんが、ラグラクスん懐へと。
下手に離れるより、近くへ居る方が良いみたいじゃて。
素早く刀を振い切断。
そして離れる。
ソコヘ風の刃が。
さらに、先程の竜種と同じヤツが噛み付く。
ちゅうか、間抜けかや?
避けたダリルさんの場所へ噛み付き、ラグラクスを。
脚部じゃったけぇ、蹴り飛ばされちょるわい。
なるほどのぅ。
コチラの群れが、アチラへ合流しちょったら、面倒なコトになっちょったじゃろうて。
じゃから、早々に潰したんじやな。




