ギーゼットや、綺麗キレイに、じゃてな。
人には臭うて食えん代物じゃとしても、グルガムスであるギーゼットには関係ないみたいじゃて。
まぁ、普通は調理して食ったりせんけぇのぅ。
おそらくギーゼット的には、生肉でも問題ないさじゃろうて。
じゃが、焼いた肉の方が好みに合うみとうてな。
食い付きが良いわい。
グルガムスであるギーゼットは、野鼠のジェムほどでは無いんじゃが、晶石へと消化し流動体になったモンをの。
それを付与して溜め込める訳じゃて。
ほじゃけぇか、コンガリなハーマットをシッカリと平らげちょるぞい。
コレは流石に人にゃあ出来んコトじゃけぇな。
ちゅうか、コレできたら、流石に人、止めちょろうな。
『マスターなら、出来そうですよね?』
あんなぁ。
「え!?
多羅さん、出来ないんですか!??」
出来るかぁっ!
儂を、なんじゃあ、思うちょるんなら!
『マスターですが?』
「多羅さんだと、思っていますよ?」
もー、エえわっ!!
しかし、アッちゅう間に平らげたのぅ。
食い終わって、口ん周りを舌舐めずりして拭うちょるわい。
「食い付きは良かったが、口の周りが脂でギトギトではないか。
仕方ないな」
ダリルさんが、そがぁなコト言うて、ギーゼットの口周りや胸を、水晶石から出した水で洗っておるの。
っか、風晶石から出した風が、細かな泡んなって水ん中を。
雷晶石から放出した微電流にて、そん水ん中が、細かに振動しちょるわい。
しかも火晶石にて、ぬるま湯に、のぅ。
そがぁな水ちゅうか、お湯にて洗うちょるで、みるみる内に汚れが取れちょるわい。
ちゅうか、そん湯が気持ち良いんか、目を細めちょるぞい。
元来、猫科の生き物ちゅんは、水を厭うハズなんじゃがな。
ギーゼットが嫌がらんけぇ、ついで、ちゅう感じでな。
全身を丸洗いしちょるでな。
ちゅうか、なんか非常にリラックスしちょらんけぇ?
最早、寛ぎモードじゃてのぅ。
寝てしまわんか、ちゅう位じゃて。
全身水洗いした後、風晶石と火晶石を使用したドライヤーみたいな感じの風をの。
そん風にて、ギーゼットの身体を乾かしちょる。
グルガムスちゅんは、毛足が短こうてな。
そんため、乾くのが早いんじゃわい。
綺麗になった天鵞絨のような毛皮が、日の光を反射しての。
ふむ。
コレは、なかなか極上の毛皮じゃてな。
「さて、ハーマットの毛皮も、ギーゼットに運んで貰おうか。
俺はラグラクス素材を回収するとして、まだ運べそうだな。
とは言え、無理をする必要は、あるまい。
なれば、素直にラグラクス素材を回収しに行くかね」
ああ、以前に遭遇して、ダリルさんが討伐したヤツじゃな。
コールドスリープ装置から現れたんを、退治したんじゃが、そん素材を持ち切れんかったんじゃったか?
『はい。
ですので、壊れたコールドスリープ装置へ突っ込んでましたね。
冷気が漏れておりましたので、冷蔵と言うか、チルド保存みたいな状態になっていたかと』
確か、結構な量が、残っちょらんかったか?
『そうですね。
足が早い素材のみを持ち帰っておりましたが、そうで無い素材は残してましたから。
ですが、新たな背嚢ならば、持ち帰れるかと』
ほうなんけぇ?
ちゅうか、移動速度が、のぅ。
今回はギーゼットも風繭ん中へ取り込んでの移動でな。
ギーゼット的には、気付いたら景色が、のぅ。
一瞬、ビクッちゅうなって、飛び上がっちょったわい。
まぁ、2度目じゃけぇ、察したようじゃがな。
目の前には、ラグラクスが現れた遺跡へと通じる穴がの。
前に侵入しちょるけぇ、迷いなしに中へと。
途中から遺跡ちゅうか、昔の研究施設へとの。
円柱系のガラスみとうなヤツじゃったんじゃろな。
砕けちょるで、元の形は想像すれしか、のぅ。
まぁ、残骸みとうになっちょる、実験動物の無残りがあるだけじゃて。
「ん?
なにか?」
なんじゃ?
どがぁしたんじゃろか?




