狩人ダリル、遠方より狙いて・・・狙われた方が、哀れじゃわい!
ダリルさんに目を付けられたハーマット君。
逃げて!超逃げて!!ちゅうヤツじゃてな。
じゃが、数キロ離れて目視もできちょらん。
むろん、音なんぞで察知するなど不可能じゃ。
そがぁな場所から狙われちょる、ちゅわれてものぅ。
気付けちゅうんが、無茶ちゅうもんじゃてな。
槍を持つ手をダラリと垂らし、何気ない体勢でな。
「ちと、ハーマットを槍で狩ってみるでな。
後から来るが良い」
ギーゼットへ、そのように。
ギーゼットが、軽く首を傾げちょるでな。
「ふむ?
察知できとらんか。
ギーゼットも微電流にて探知可能となったが、まだまだなようだな。
う〜むぅ。
微電流、微電流かぁ。
俺が放つ微電流と、ギーゼットが放つ微電流。
違いが分からんが。
ふむ。
ギーゼットのを、コチラでも感知可能だな。
なれば」
バッとギーゼットがダリルさんを見る。
ちゅうか、儂も微電流感知可能じゃで分かるんじゃがの。
なんちゅうコトするんなら!?
ダリルさん、ギーゼットが放つ微電流へ干渉しちょるんじゃが?
ほうほう。
どうやら、ダリルさんが察知した情報を、微電流を介してギーゼットへ。
ふむふむ。
どうやら、ギーゼットにも、ダリルさんが察知したハーマットの情報が得られたようじゃて。
「うむ。
どうやらギーゼットにも分かったみたいだな。
ハーマットの群れ近くに、若い個体がおる。
おそらくは、独り立ちしたヤツなのだろう。
若い割には、結構な強さを持つと言えるな。
群へ向かっておるように、感じられるゆえ、ボスへ挑みに帰って来た、っと言うトコロか。
アヤツなれば、狩っても問題なかろう。
ちと槍を試しに、狩ろうと思うのでな。
後から、ヤツが居る場所へ来ると良い。
しかし、ギーゼットよ」
ん?ちゅう顔で、ダリルさんを見る。
したらの。
「この程度の察知は、出来るように、ならんとな」
何気なく告げちょるのぅ。
ちゅうか、難易度高くね?
ほれ、ギーゼットが愕然ちゅう顔で。
無理じゃぁぁっ!ちゅう顔じゃぞ、アレ。
しかしのぅ。
表情が豊か過ぎんかえ?
まさか猫科の猛獣ちゅうんか。
そがな存在の表情を読めるようになるとは、のぅ。
「では、行く」
いや、待て待て、待てぇーい!
狩りモードは、分かる。
そんモードが、問題じゃ!
再び忍者モードなダリルさんがの。
ちゅうか、儂んまで視認が厳しゅう、なっちょるんじゃが!!
当然じゃが、沙織さんは見失のぅとるでな。
ほじゃけぇ、ジェミアさんが補助しちょる。
例の輪郭線ちゅうヤツでな。
ダリルさんの輪郭を、赤い光線にてナゾっておるわい。
流石はジェミアさんじゃて。
ダリルさんを、シッカリ認識しちょるでな。
『無茶言わないでください!
認識できるハズないですからぁ!!』
へっ?
いや、シッカリと、輪郭線が付いちょるが?
『アレは、マスターが認識した情報を元に行っております。
っと言うか、何でマスターは、認識できるんですかぁ!』
ん?
どう言う意味じゃ?
確かに分かり難いが。
あ゛。
ダリルさん、風繭を纏っちょるわい!
ん?
んんんっ?
!?
光学迷彩かーいっ!
光が屈折しつつ、周囲の景色に風繭が。
ありゃあ、視認は不可能じゃてな。
むろん、風繭ん中じゃて、音や匂い、体温に反射情報何ぞでも、察知できんじゃろて。
ギーゼットもダリルさんを見失って、オロオロしちょる。
驚愕顔から、辺りをキョロキョロ、ちゅうてな。
で、匂いを嗅ぎながら、ダリルさんが居った方へとのぅ。
じゃが、アリャあ、察知せいちゅう方が酷じゃてな。
『いや、ですから』
ん?
『なんで、マスターは分かるんです?』
おぉう、そうじゃったな。
ふむ。
おぉう!
思わず、ポンっちゅうて、手のひらをの。
『何か、お分かりで?』
ふむ。
どうやら、微電流感知なれば、察知可能みたいじゃて。
こん察知にて得た情報を、五感にて感知するように、変換しちょったみたいでのぅ。
通りで、普通に見えちょる訳じゃ。
『無茶苦茶ですねっ!!』




