人造種?古代文明?ダリルさんの説明に、困惑しちょるのぅ。
儂も知らんかった精霊ちゅうか、過去文明のバイオコンピュータを司るAIがの。
そがぁな存在が、のぅ。
『その程度でしたら、アチコチに存在しておりますが?
まぁ、人々や他文明の名残へ接触する存在は稀有ですが』
なんとのぅ。
そがぁにかい?
ん?
「で、だ。
その精霊が告げるには、深層獣、いや、大半の動植物は、過去文明の影響を受けておるそうな」
「影響かい?
なんなのさ、それ」
「ふむ。
それなのだがな。
人の手で生き物や植物を作り出しておったそうな」
三人が、マジマジとダリルさんを。
「いや、待ちぬぇい。
そりゅあ、よぅい。
神の御業てぇんじゃ?」
「そうさね。
人が手を出して良い話しじゃないわさ」
責めるように言われちょるんじゃがな。
「知らん。
そう聞いただけだ。
しかも、生き物を武器として扱ってもいたそうだぞ」
呆気に取られる三人。
「森の獣もだが、先日のフォアハンド・レッドグリズリーなども、それに当たる。
そして、俺たち人造種の末裔もな。
人造種は戦争用に造り出された兵士らしい。
様々な種類が造られたらしいが、長い戦争の間に人造種の反乱が発生したらしくてな。
それにより戦争は終わったが、文明も崩壊したそうな。
文明崩壊を齎した人造種として、弾劾され、残っていた兵器にて駆逐しようとな。
争った人造種も居たが、大半は付き合い切れんと森へな。
まぁ、人造種が全員で争えば、容易く勝てるであろう。
だが、残った人類も全滅するだろうな。
全ての人類を殲滅するつもりは無かったらしく、相手にせずに森へ入ったのだ。
まぁ、バカが追撃し、森の獣に殲滅されたそうだがな。
後、森外に残った人造種が、兵器や兵器製造工場に首謀者を壊滅させたらしい。
代償として、自ら命を失ったらしいぞ」
ダリルさんが説明するとな。
「あー、ぬぁんでぃ」
「ん?」
「訳分からん」
ハゲルさんが、困ったように。
「まぁ、そうだろうな。
俺も伝えられたコトを告げたに過ぎん。
アレだろ。
兵器と言われても、何なのか。
工場とは、工房とは違うのか?
戦争を止めたら、何故に文明が崩壊?
人造種と人の違いは、何なのだ?
分からんコトが、多過ぎる。
だから、そう言うコトだと納得するしかな」
まぁ、古代ギリシャ時代の者、平安時代のモン。
そがなモンに、現代日本を含む世界を説明するようなモンじゃてな。
「あー
ダリルにも説明できぬぇい訳けぇい?」
「まぁ、そうだな。
で、言いたいのは、俺たちは、その人造種末裔、っと、言うコトだ。
特徴は色々とあるみたいだが、一般人より能力が高いらしい。
特に色濃く血が残る者はな。
俺や師匠は、様々な人造種末裔の血が混ざっているそうだ。
コレも精霊から聞いた話しなのだがな。
まぁ、人造種並みか、ソレを超える存在で無ければ、深層へ至るコトは不可能らしいのだが」
ふむ。
なれば、儂は立ち入れんじゃろうな。
人造種末裔では、無いでな。
『話しを聞いておられました?』
ん?
なんがじゃ?
『人造種を超える存在ならば、深層へ行けるそうですが?
マスターは、明らかに人造種の能力を超えておられますので』
はい?
なぁーん言っちょるんなら?
儂ぁ歴とした地球人じゃぞ。
日本男児、大和男じゃてな。
『ですが、幻想機経由にて次元エネルギーにて、改造されておられますよね?』
はい?
おっと、ダリルさんが、何やら告げておるぞ。
「つまりだ。
そのように改造し造り出された存在でないと、晶石を操れんのだよ。
さらに言うとだ。
この晶石も、過去文明の産物だ。
それも、人造種が生み出される文明より、数世代前の文明にて造り出されたらしい。
ゆえに、人造種を造った者達が、晶石を扱えるようにしたのやもな。
ソコら辺は聞いておらんので、今度、精霊に尋ねるか」
まぁ、有りそうな話しでは、あるのぅ。
ちゅうコトはじゃ。
ハゲルさんにも、そもそも素養は有ったちゅう、訳じゃな。




