ロゼッタ嬢が放術師?ホンマかいな?
ダリルさんがの、ロゼッタ嬢も晶石を扱えるんちゃうんか、ちゅうてな。
ソレを聞いたロゼッタ嬢が、キョトンちゅう感じにのぅ。
まぁ、そうなるわなぁ。
一般人からしたら、晶石を扱えるモンなんぞ、別次元の選ばれた存在ちゅう感じじゃて。
ダリルさんやカリンちゃんが、容易く晶石を操っておるが、そがぁなんできるヤツぁ珍しいでな。
まぁ、適正が有っても、自分が、ほうじゃとは気付かんもんじゃて。
「はい?
アタイが、かい?
まさかねぇ」
呆れたように。
「必ずとは、言っておらん。
可能性の話しだ。
だいたい、晶石が扱えるか確認したコトがあるのかね?」
そのように確認を。
「いやいや、確認ってさぁ。
一体、なにすりゃ良いんさね?
晶石が扱えるか、誰か調べてくれるのかい?」
そう、これじゃ。
つまり、適正があっても、それを診断して告げてくれるモンが、のぅ。
実際には、晶石を扱えるモンは結構な数、居るのやもしれん。
じゃがの。
素質が有っても、本人が自覚すらしちょらんかったら、扱う以前の問題じゃて。
一般的に晶石が扱えるかを判断してくれるモンは居らん。
じゃが、晶石は辺りに転がっちょるんが、こん世界じゃ。
ゆえに、晶石に触れる機会も多いでな。
で、適正が高うて、晶石を扱う意思を持つモンが、たまに晶石を使えるようにの。
まぁ、一握りじゃて。
そがぁに曖昧な覚醒の仕方じゃけぇ、元々晶石なんぞ扱えんちゅうて思うちょったら、覚醒なんぞは、のぅ。
晶石を扱うには、適正もじゃが、まずは扱うちゅう意思が必要なんじゃ。
そがぁなん、普通のモンは思いもせんでな。
ほうじゃのぅ。
儂らん世界なれば、厨ニ病ちゅう重い病を患っちょる輩なれば、晶石を扱えるやもしれん。
まぁ、ダリルさん世界には、厨ニ病ちゅう言葉はないがの。
あん言葉はラジオ番組で語られた造語らしいでなぁ。
ちゅうか、のぅ。
あん厨ニ病ちゅう病いに犯されには、生活に、ゆとりが無いと無理じゃて。
ダリルさん世界の文明レベルじゃと、日々の生活に追われちょるでなぁ。
罹りようも無いわなぁ。
まぁ、そがぁな理由にて、晶石が扱えるかを知る術はないんじゃよ。
じゃがの。
「ふむ?
確かに放術師かを知るには、放術師を頼らねばならんか。
なれば、知る故もあるまい。
うむ。
なれば、俺が適正があるか調べても良いが?
どうするね?」
そのような提案を。
「はい?
そんなコトが出来るんさね?」
ロゼッタ嬢が首を傾げちょるが、一般には知られちょらんでな。
仕方あるまいて。
それはダリルさんめ分かっちょるでな。
別に気分を害すコトもなく。
「可能だ。
っと言うか、俺も放術師に調べて貰い適正をしったのでな。
それまでは、自分が晶石を扱えるなど、考えたコトも無かったのだが」
「へぇ〜
ダリルの里には、放術師が居るんだねぇ」
関心したように、の。
「いや、今は居るが、俺が里を出る前には居らんかったぞ」
シレッと告げられ、ロゼッタ嬢が目を瞬かせちょる。
意味が分からんかったみたいじゃて。
「どう言う意味さね?」
訝しげに告げちょるわい。
まぁ、普通は里に放術師が居って、適正を、調べた、ちゅう風に思うじゃろうて。
じゃがの。
「ん?
いや、里から村へ向かう際に賊に襲われてな。
返り討ちにし、其奴らのアジトを強襲し壊滅させた訳だ。
したら、囚われた女性達がな。
男は皆殺しになっておったゆえ、女性のみでな。
なかなかにゲスなヤツらだった。
ゆえに皆殺しにしたのだが、キャツらが浅層から村までを封鎖しおってな。
浅層どころか、中層から獣が来ておった。
賊は放置しても、その内に中層獣あたりに喰われておっただろうが、そうなると女性達もな。
そんな状態ゆえ、女性達を放置できん。
ゆえに連れ帰ったのだが、その中に、放術師が居ったと言う訳だ」
ダリルさんが、そのように告げるとの。
「アンタさぁ。
何気に物語りの主人公みたいなコトしてんのさねぇ」
呆れたようにの。
うん、まったくじゃわい!!




