朝食終えたで、各々動くみたいじゃてな。
食材がエえんか、普通のモーニングみとうな朝食が、エロぅ美味かったんじゃがな。
今は食べ終えて茶をしばいておるわい。
今日の予定を確認しちょるの。
ダリルさんとハゲルさんにロゼッタ嬢は鍛治するみたいじゃて。
シムエル嬢が、領都にてハゲルさんの作品を卸す交渉へ出向くみたいじゃな。
ガンレート嬢とファマル嬢は、シムエル嬢の護衛じゃて。
カリンちゃんは、木彫りの像を造るみたいじゃぞ。
題材は、ギーゼットとポックルじゃな。
ゆえに、二匹はカリンちゃんに付き合う感じかえ。
ジェムはカリンちゃんの肩で寛いでおるわい。
指定席なんかえ?
で、儂は当然、ダリルさん達の鍛治をの。
ちゅうても、鍛治をする前に、どがぁな得物にするんかを、まずは決めにゃあならんでな。
そん話し合いからじゃて。
「アタイはさぁ、やはり突きは考えない方が良いってぇ、思うわさ」
「そうだぬぇい。
アレもコレも詰め込むてぇのはよぅい。
あんま感心しぬぇいぜぇい」
ロゼッタ嬢にハゲルさんも同意じゃてな。
「まぁ、確かにな。
だが、突きを放ちたい場合もある。
そうなると、今の形ではな」
ダリルさんが、腕組みをしつつの。
打撃や斬撃では通じんちゅうコトじゃろか?
『どちらかと言うと、素材を痛めないためかと』
ん?
どう言う意味じゃ?
『打撃の場合、骨や肉が劣化いたしますし、斬撃だと皮が痛みます。
狩りの観点から考えるに、突きを行う手段であるも欲しいのかと』
なるほどのぅ。
ただ倒せれば良い、ちゅう訳では無いんじゃのぅ。
「ダリルよぅい」
「なんだ?」
「それって、別の武器じゃダメなんけぇ?」
ハゲルさんに尋ねられ、暫し思案を。
「ふむ?
もしや、プラティオンが軽いゆえ、複数武具を携えろ、っと、言っておるのかね?」
そう尋ねるとじゃ。
「そう言うこったぬぇい。
ついでにプラティオンは頑丈で壊れぬぇい。
なにせ今までは加工不可能って言われていたぐれいだ。
だからよぅい。
分解して組み立てる形でも、十分使用に耐えるハズだぜぇい。
ついでに放つ用の短槍も造りゃあよぅい。
狩りの遣り方も、幅が広がるてぇもんさね」
そうハゲルさんが提案するとの。
「ふむ。
一理あるな。
工夫しだいでは、長槍を分解して持ち運べもするか。
そうなると、槍はサブとして用意すべきだろうな。
俺の戦闘スタイルには、槍を常備する遣り方は合わんだろう。
なれば、今使っている剣鉈タイプをメインにするべきか」
そうダリルさんが告げるとの。
「それなんだけどさぁ。
プラティオンで造るのかい?」
ロゼッタ嬢が、その様に。
「?
そのつもりだが、何かね?」
不思議そうに尋ねると。
「いやねぇ。
総プラティオン製だと、軽過ぎないかい?
剣鉈の斬撃もだけどさ。
峰の打撃も、ある程度の重量がないと、威力が激減さね」
その様に指摘を。
「ふむ、確かに。
武器の威力は、速さと切れ味とも言える。
だが、武器に重さが無いと、剣速が乗らんか。
それに、重量が乗らぬ攻撃自体が、威力を減衰させるのやもしれんな。
流石に軽い武器など扱ったコトがないのでな。
イメージが湧かぬ」
まぁ、軽く頑丈な金属なんぞ、科学が進んじょらん世界ではのぅ。
逆に指摘できるロゼッタ嬢が、大したモノじゃて。
「まぁ、俺ら鍛治師にゃあ、常識だがよぅい。
これも、ある一定のぎりょを持つモンにしか教えぬぇいかんなぁ。
おそらく、森の鍛治師連中は、知らぬぇいだろうよぅい」
ほぅ?
鍛治技術は、森外の方が進んじょるようじゃて。
「なるほど。
軽過ぎるコトによる弊害もあるのだな。
そうなると、単純にプラティオンのみで造る訳にもイカンか」
「そうさぬぇい。
芯として、重い金属を用いてはどぅぜい?
そん金属をプラティオンで覆う感じでよぅい」
ふむ。
鍛治談義が続いて、ようやく方針が固まったみたいじゃて。
いよいよ製作かえ?




