ダリルさん?なんか、のぅ。色々と反則過ぎんかぇ?
しかし、2次発酵の概念もないちゅうのに、なんでダリルさんは食パンを焼けちょるんなら?
ちゅうか、パンの型は、どがぁして用意したんなら?
『それなのですが、ハゲル様と造ったみたいですね。
ハゲル様は、何に使うのか、イマイチ分かっておられませんでしたが』
まぁ、型へ入れてパンを焼く技法がないんじゃったら、そうなるわのぅ。
『アーカイブにて、ハゲル様と話されているシーンがあったのですが、気になるコトを申されております』
ん?
なんじゃ?
『なにやら夢で見たパンを焼く技法を試したい、のだとか』
夢で、かえ?
どがぁな夢なんじゃろかい。
『それが、どうやらコチラを垣間見たような内容でして』
はあぁぁっ!?
どう言うコトじゃ?
『自由にコチラを伺うコトは出来ないみたいですが、場面場面にて、シーン映像が夢として現れているみたいです。
テレビやスマフォ、自動車や電車などなど、コチラ側の風景もビジョンとして夢へと』
はい?
それは、ちと、マズいんじゃねぇんけぇ?
『何故です?』
いや、コチラの文明を、アチラへ持ち込まれるのは、のぅ。
『持ち込むコトなど、不可能ですが?』
なんでじゃ?
『マスターも文明の利器を色々と知っておられ、使われておられますよね?』
まぁ、ほうじゃのぅ。
スマフォやテレビもじゃが、洗濯機や冷蔵庫に電子レンジなんぞもじゃな。
「移動手段でしたら、車やバイクに電車や飛行機、自転車もでしょうか?」
沙織さんが、そがぁなコトをの。
『見るだけでなく、使われており、さらに概念的な知識も持っておられると思います』
まぁ、そがぁ風に言われれば、そうじゃなぁ。
ほんで、それが?
『で、そんな文明の利器を、施設や道具に、知識補助なしで造れますか?』
いやいや。
そがぁなん無理に、決まっちょろうが。
無茶言うでないわい!
『そうですよね。
つまりは、ダリル様が、コチラの世界を垣間見ても、文明を再現などできない訳です。
概念とは言え、どの様なカラクリで動くかを知っていても不可能な訳です。
ダリル様には、その様な知識もなく、映像のみで解説などもありません。
しかもシーンシーンにて、断片的な映像を見ているだけとなります。
さらには夢ですので、完全に覚えておけるかも疑問ですね』
ふむ。
コチラの世界を垣間見れるが、テレビで外国の映像を見ちょるようなモンかのぅ。
まぁ、自分の理解が及ぶ範囲にて、大規模施設なんぞが不用な家庭的な規模なれば、アチラでも再現可能と?
『そうなりますね。
ゆえに、パンの2次発酵や、パン型による焼成などを再現したみたいです。
コレ、アーカイブを確認して分かりましたが、普通は判明しない事態となります。
まさか、コチラ側を夢とは言え垣間見ているとは』
まぁ、確かにビックリじゃてな。
しかし、王侯貴族でも食しちょらんパンを、深層狩人とは言え、庶民のダリルさん達が食しちょるとは、のぅ。
しかもトーストじゃて。
『そうですね。
焼き上げるたパンを厚切りにし、溶かしバターを染み込ませ、それをフライパンで焼き上げております。
フライパンは、目玉焼きとベーコンを焼いた物ですね。
その旨味が、パンに移っております』
ほうなんよ。
コレがのぅ、また、美味いんじゃ!
しかし、地球では単純なモーニングみとうな朝食なんじゃがの。
アチラの世界では、カナリ贅沢な代物では、なかろうか?
『確かに。
それに、地球では食べれませんが?』
ほうなんけぇ?
『卵は、ダリル様が森にて採取した物で、地球の烏骨鶏卵より濃い代物です。
まぁ、ダリル様以外が、手に入れるのは困難でしょう』
そがぁに入手困難なんけぇ?
『はい、崖山へ赴き採取されておられますので』
いつの間にに!?
『軽く宙を走って、色々と採取されていましたね』
ほうじゃった!
ダリルさん、飛べるんじゃったか!?
益々、人間離れしちょらんかぇ!?




