新しい型を創意工夫するのは、楽しいのぅ。ん?ジャミアさん?
型を色々と試し、シックリ行った頃にの。
『マスター』っと。
どがぁしたんじゃろか?
『そろそろ宜しいでしょうか。
映像は止めて、沙織は遅延化してはおります。
ですが、結構、経っておりますので』
おおぅ。
つい夢中になってしもうたわい。
リアルじゃったら時間が溶けちょるトコじゃて。
しかしのぅ。
映像世界ちゅうんは、まっこと便利じゃてな。
『こんな空間を創造できるのは、マスターのみですが?
最近では、映像空間と本国とのリンクも、コチラ側が加速し過ぎて厳しくなっております。
AIのみでの同期で、ソレですので』
なんとのぅ。
そがぁなっちょったんかいな。
『取り敢えず、朝食風景にて、映像を止めております。
食事されてる映像は、観たいのですよね?』
おぉう、それ、ダリル飯ぃ!
食うに決まっておるじゃろ!
「ご主人様?
っと言うかタラさん?
また、食べるんですか?
夜間の映像をスキップしていますから、夕飯から然程、時間が経っていないのですが?」
うや?
タラさん呼び、ちゅうコトは、割とマジで言っておるの。
「当たり前です!
二時間も経過して無いんですが?」
いやいや、沙織さんや。
「なんでしょう?」
ココぁ、映像世界じゃてな。
つまり、儂らは実体では無い訳じゃて。
ほじゃけぇ、いくらでも食えるんじゃが?
「だからこそ、マズいと、申しあげています。
生活のリズムと言うものが、完全に崩れますよね?
ソレって、リアルに影響しませんか?」
ん?
おおぅ、そりゃあ、盲点じゃったわい。
ジェミアさんや。
そこんトコ、どがぁなんじゃろかい?
『沙織の懸念は最もだと思います。
ですが、その点は気にしなくとも大丈夫かと。
そちらの感覚などは、ポッドの方にて吸収しつつ調整しております。
専用のAIスタッフがチームを組んで、さらにサポートオペレーションAI管理にて、統合AI経由で運用しております。
そのため、肉体と精神との同調管理は完璧となりますので。
まぁ、マスターの場合、さらに幻想機によるサポートも行われており、問題は発生しないでしょう。
っと言うか、肉体的にも精神的にも、常人を遥かに凌駕しているため、素でも問題ないでしょうが』
あー、なんじゃ。
そのな。
『?
なんでしょ?』
人を人外みとうに、言わんで貰いたいんじゃがな?
「いまさら!?」
『無理です!!』
酷くねっ!?
「ま、まぁ、問題ないなら、食べても良いのでしょう。
良いのでしょうか?」
またまたぁ〜
本当は、食いたいんじゃろ?
ダリル飯じゃぞ?
「だから、です!
美食に流されそうになりそうで、怖いんですが!!」
『沙織』
「何でしょう?」
『マスターに同行しているのです。
諦めなさい』
儂の扱いぃぃっ!
もう良いわい!
っか、今朝の料理は、エロぅシンプルじゃな。
卵二個の目玉焼きに、カリカリに焼いたハム?
いや、ベーコンかいな。
後はフレッシュサラダにトーストじゎな。
コレに具沢山のスープとミルクにフレッシュジュースが付く感じじゃて。
ふむ?
こん目玉焼き、なんかエロう香ばしいのぅ。
なんじゃろか?
『スペイン風目玉焼き、っと、地球で呼ばれる焼き方で、焼かれた物ですね』
スペイン風?
なんじゃ、そりゃ?
『いわゆる、揚げ焼きでしょうか。
フライパンに少々多めの油を注ぎます。
火を入れる前の冷たい油へ卵を割り入れ、火に掛けると、徐々に卵に火が通ります。
なので、ある程度白身が固まりとフライパンを傾け、油を寄せてから、熱くなった油にて白身を固めて行く訳です』
なんとのぅ。
そがぁな焼き方が!?
儂ぁ、普通に火を通すか、蒸し焼きしか、知らなんだわい。
なるほどのぅ。
揚げ焼きにしちょるけぇ、こがぁに白身が香ばしいんじゃな。
『ソチラより、トーストの方が問題です』
ほうなんけぇ?
『食パンを作る技法は、この世界には無いハズです。
パン型を造り、食パンを焼き上げる技法を、どの様に得たのか。
疑問なのですが?』
はい?
無かったけぇ!
そっちがビックリじゃてな。




