ダリルさん達が去った後、若モン組が鍛錬じゃな。
アチラさんは鍛錬を終えたようじゃな。
ダリルさんは厨房へと。
ハゲルさんとロゼッタ嬢は、鍛冶場へ向かっちょる。
ガンレート嬢が復活しちょるが、まだ動きたくない感じかや?
で、ココから、シムエル嬢とカリンちゃんの鍛錬が、の。
ファマル嬢が二人を見るみたいじゃ。
シムエル嬢は槍、カリンちゃんは短刀じゃな。
まぁ、短刀ちゅうても、カリンちゃんの腕より長いがの。
本来なれば、カリンちゃんもリーチの長い槍を扱うべきなんじゃろう。
じゃが、カリンちゃんの体力では、槍は重過ぎるでのぅ。
ゆえに、こん長さの短刀な訳じゃて。
コレでも長い剣を持てるようになったんじゃぞ。
ダリルさんの食事にて、体調が改善し、身体の成長が促進されちょるでな。
で、カリンちゃんが振るう剣じゃが、1キロ以上の重さが有るでな。
けっして軽くは無いでのぅ。
まぁ、そがぁな剣を振るえる位には、体力が付いたちゅう訳じゃて。
そんな二人を指導するファマル嬢にガンレート嬢も加わり指導を。
四人の鍛錬に付いて行けちょらんかったが、ソレは種族的な壁じゃてな。
人造種末裔たるモンと、そうじゃ無いモンとの差は、絶望的じゃ。
ほじゃけぇ、途中脱落したちゅうても、ガンレート嬢が弱いちゅう訳では無いんじゃよ。
只人たるモンからしたら、途中脱落したちゅうても、鍛錬にある程度まで付いて行けるだけで、驚愕レベルじゃて。
そんなガンレート嬢は、こん屋敷にて唯一正式な武術を習得したモンじゃてな。
まぁ、騎士として、前領主に仕えておったで、当然とも言えるがのぅ。
ほじゃけぇ、そん技術を二人へ。
いや、ファマル嬢も習っておるわい。
ま、逆にガンレート嬢も、ファマル嬢に教わっておるがの。
何せダリルさん達三人の技量が隔絶しちょるでなぁ。
レベル的には、こん四人にて鍛錬する方が妥当じゃと、言えるじゃろうて。
さて、ヒヨッコ共の鍛錬を眺めちょるのもなんじゃしな。
儂も、ちと鍛錬をば。
『わざわざ鍛錬なさるので?』
なんじゃ?
儂が鍛錬したら悪いんかえ?
『いえ、そう言うコトではないのですが、先ほどのダリル様が行なっておられた、型稽古を避けておられましたよね。
アレで十分な鍛錬になっているかと』
おぉう。
確かに、絶大たる鍛錬じゃったとも、言えるじゃろうてな。
じゃがのぅ。
アレにて閃いたコトがあってじゃな。
『?
なんでしょう?』
いや、大したコトでは無いんじゃがな。
ダリルさんの型が森の獣討伐を目的としたモノじゃと、あん型稽古避けにて分かった訳じゃ。
で、そん型へ、儂が達人達から得た型を合わせる。
そがぁなんしたら、どがぁなるか、との。
大体の構想は出来ちょるんじゃよ。
で、実際にの。
『いや、映像世界ですが?』
そがな突っ込みは、イランですよ!?
ま、まぁ、確かに映像世界なんじゃがの。
じゃが、じゃからこそ、自由に型稽古できる訳じゃて。
『いえ?
リアルでも、結構自由にされておられません?』
辛辣じゃのっ!
っか、試すけぇの!
しかし、ダリルさんの使う型は、結構柔軟な型じゃでな。
しかも、儂が知る型に近い箇所もの。
こん柔軟ちゅうな箇所が、意外に大雑把でなぁ。
繊細な制御ちゅうのが、なされちょらん。
基本の動きもじゃ。
じゃが、ソコを是正し過ぎると、型の良さちゅうんが、損なわれてしまうでなぁ。
各々の持ち味を殺さんように、型をブラッシュアップして行く訳じゃ。
で、無理な統合は不可能じゃでな。
同じ型で、様々なバリエーションをの。
いやぁ、達人の方々が使う型をブラッシュアップし統合しちょったんじゃがな。
なんか判然とせん感じがのぅ。
ありゃあ、無理やり統合したせいじゃったわい。
型にはの、それぞれに秀でた箇所ちゅんがある。
型を合わせるのは良いんじゃが、無理に全てを統合するとな、そん持ち味が、のぅ。
ダリルさんの型と合わせて、それが良ぉー分かったわい。
しかし、良い型を習得できたでなぁ。
ま、実際に使うこたぁ、無かろうがの!




