ダリルさんと戯れちょったら心配されたでな、離れるかのぅ。
ジャミアさんと沙織さんが心配するでな。
仕方ないけぇ、ダリルさんから離れるコトに、のっ。
儂が離れると、ダリルさんが首を捻っちょる。
なんじゃろか?
「気のせいだったのか?
確かに、何かが居る気配があったのだがな。
もしや、妖の類か?」
儂ぁ、妖怪かっ!
で、離れつつ、微電流にて微電流を相殺、ちゅうてな。
いやぁ、ダリルさん近くで出来れば良かったんじゃがな。
あん鋭い斬撃を避けつつ、同等の微電流にて相殺するのは、のぅ。
ソチラに気を取られちょったら、流石に避け切れんでな。
儂も、まだまだ精進が足りんようじゃて。
さて、ダリルさんから離れ、索敵を相殺しつつ沙織さんの方へと。
「大丈夫なんです?」
どうやら、カナリ心配させたみたいじゃてな。
「大丈夫じゃぞ。
しかし、間近で観ると、カナリな迫力じゃったわい。
ありぁ、良い鍛錬になるわい」
「いや、良い鍛錬って、止めてくださいね!」
おぅ。
叱責されてしもうたわい。
「ふむ。
自分から行くこたぁ無いでな。
のぅ、ジャミアさんや?」
『あー、その、済みませんでした。
まさか、あの様なコトになるとは』
まぁ、普通は思わんわな。
しかしのぅ。
「不思議なんじゃがな」
『何が、で、しょうか?』
「いやの。
今、観えちょるダリルさんは映像。
しかも録画した過去映像じゃろ?
じゃと言うに、今、ココ、映像世界に存在しちょる、儂に反応したんじゃわい。
今回は一週間を纏め撮りしたヤツなハズじゃて。
つまり、数日前の映像な訳じゃ。
そがぁな過去映像内の人物が、コチラへ反応した訳じゃな。
以前にも、過去映像が儂に気付き始めるちゅうコトがあったがの。
アチラのリアルでも、撮影時に同様なコタぁ起きちょるんかえ?」
時差的にも有り得んのじゃが?
『いえ。
撮影時とは、違う挙動をしておりますね。
明らかに映像内のダリル様が、独自の意思を持って行動されておられます』
ヒヨッ!?
心霊現象かえ!
『いえ。
ダリル様は今時点で生きておられますし、違うかと。
ただ、次元エネルギーにて、何らかの影響が出ている可能性があります』
また次元エネルギーかえ?
そもそも、そん次元エネルギーちゅうのは、なんなんなら?
『分かりません』
はい?
分からんのに、使っちょるんかい?
『推測はなされております。
次元エネルギーと呼んでおりますが、おそらくは、時空間を構成する力の元と思われます。
錬金術とやらではありませんが、次元エネルギーを自在に操れれば、物だけでなく、生物であっても精製可能でしょう。
いや、惑星や恒星系、はたまた銀河や時空間であろうとも、です。
まぁ、人智レベルを凌駕しており、扱い切れておりませんが』
つまり、何でもエネルギー、じゃ、と?
『まぁ、そうとも言えますね。
制御できれば、ですが。
正直、本国の技術レベルでは、機器に使用するエネルギーを抽出して使用するくらいしか出来ません。
そんなエネルギーですので、全てが解明できてはいないのです。
ゆえに、マスターが幻想機経由にて次元エネルギーを汲み上げている関係上、一番、密接に次元エネルギーと関わっていると、言えるでしょう。
そのため、その次元エネルギーが映像へ及ぼす影響や、マスター自身への影響も、正直なところ予測不可能となります。
いう、以前は予測可能と思われておりましたが、マスターが、余りにも予想外な行動をされますし、汲み上げる次元エネルギー量が想定を超えておりまして』
ふむ?
制御できん量のエネルギーが、汲み上がっておると?
『まぁ、そうなりますね。
実害はないと思われておりますが、映像へ干渉していると思われるコトから、全く実害がないか、判断しかねます』
カナリ困惑しちょるわい。
ちゅうか、次元エネルギーちゅうのは、そがぁなんじゃったんじゃのぅ。
意思がないエネルギーじゃが、意思を持っておったら神ちゅうても良い存在やもしれんのぅ。
ビックリじゃて。




