ワァーオゥ、間近でダリルさん型稽古は、スリリングぅじゃ、て、な!
今迄は離れて観ちょったんじゃがな。
今回、こがぁに近寄って間近で観ちょるとの、中々に迫力がのぅ。
しかも、避けながら観るコトで、細かい点も、よーぉ分かるちゅうもんじゃてな。
で、一番の驚きなんじゃがな。
ダリルさんが、微電流を辺りに漂わせながら、型稽古しちょるコトでな。
いやの。
そがぁなんしちょんのは、知ってはいたんじゃよ。
知ってはの。
じゃがな。
こん微電流が結界ちゅう感じかえ?
ある漫画で○ちゅう技がの。
自分を中心にドーム状の結界を。
こん結界内へ入ったモンを察知するんじゃったか?
で、こん微電流が、ソレと同じような感じに。
っか、ドーム状では無いでな。
自然と辺りに漂いよるで、範囲が広いようじゃて。
で、こん微電流なんじゃがな。
ダリルさん周辺が、最も濃いみたいでのぅ。
何が言いたいか、ちゅうとじゃ。
「ほんに、映像かえ!?
なんか、狙われちょるんじゃが!!
しかも、得物に微電流を纏わせちょんじゃがの。
コレ、当たったらマズくないかえ!?」
思わずの。
『マスター!
離れて下さい!!
どうなるか、予測不可能です!
っと、言うか、何で、そんなコトになるんですかぁ!
イレギュラー過ぎせん?!』
ま、まぁ、確かに、のぅ。
いや、の。
ダリルさんが、儂に気付いた気配は無いんじゃよ。
おそらくなんじゃがな。
変な違和感を感じた場所を、無意識レベルにて斬っておる、ちゅう感じかや?
いやいや、そがぁなんで斬られたら、堪ったモンじゃないわい!
じゃが、そんな感じでの型稽古にて振われる刃をの、ギリギリで躱しつつ観察するとじゃ。
コレが実に良い鍛錬にのぅ。
で、分かったんじゃが。
ダリルさんの型は、対人用じゃ無いちゅうコトじゃ。
コレが対人用じゃったら、避けられんトコじゃったでな。
いやの。
相対する相手の規模が、人より明らかにデカい感じでな。
像や熊なんぞより、遥かにの。
ほうじゃのぅ。
下手な小屋なんぞより、遥かにデカい相手を想定しちょるようじゃてな。
じゃが、大雑把な感じでは無い。
小型の相手にも対応できる感じではあるんじゃ。
じゃで、油断しちょったら斬られるでな。
なかなかスリリングじゃぞい。
ほんでも、儂がダイブした映像にて得た、達人の方々が行う型稽古よりは、のぅ。
ま、アチラは対人特化じゃてな。
明らかにダリルさんが使う型より、人斬りに則しておる。
あん型にて型稽古しちょったら、絶対に避けれんかったわい!
ほい、ほい、ほほいのほい、っと、くらぁ!
『マスター!
いい加減に離れて下さい!
危ないです、ってば!!』
ジャミアさんが焦ったような声での。
沙織さんは青い顔で、ハラハラしながら見ちょるわい。
流石に悪い気がしたけぇ、ダリルさんから離れるコトにの。
いやぁ、良い鍛錬になったわい!
正直、遠くから観ちょるだけでは、イマイチ型が身に付かんかったんじゃがな。
「ふむ。
こんな感じかのぅ」
思わず呟きつつ、ダリルさんの型を再現してみた訳なんじゃがな。
なるほど、のぅ。
地球における武術の型は、ダリルさんの世界に存在する様な獣を想定しちょらん。
いや、確かに地球にも猛獣は居る。
居るが、頻繁に遭遇するような存在ではの。
まぁ、森を歩けば、普通に遭遇するようじゃったら、落ち落ち生活も出来まいてな。
じゃが、ダリルさんが住まう森は違う。
森の浅い場所である浅層。
そがぁな場所じゃろうが、普通に猛獣が現れるでな。
まぁ、ダリルさんや、森人の狩人にとっては、脅威にならん存在ではある。
じゃが、只人たる一般人なれば、脅威以外なにものでも無いじゃろうて。
ま、森外では、森ほどには猛獣は現れんがな。
でじゃ。
そがぁな感じで頻繁に猛獣と出会うけぇ、人よりは猛獣と戦う技がの。
そう、こん型が、その戦い方を身に付ける術な訳じゃて。




