食事風景はマンネリじゃて、割愛、ん、聞きたい?『マスター?誰と話して?』
夕食は、何時もの通り、ちゅうヤツじゃな。
まぁ、カリンちゃんが初めて作った料理も添えられちょったが、ダリルさんが調整しちょったしの。
じゃが、初めて作ったにしては、なかなかじゃて。
そがぁあな夕食を終え、皆が覚醒した後にの、ハゲルさんがな。
ん?
夕食風景?
必要け?
儂ぁ、ウマウマしたけぇ、満足なんじゃがのぅ。
まぁ、そがぁに珍しい料理でもな。
そうじゃな。
コチラ風に言えば、青椒肉絲風ちゅうヤツじゃろか?
まぁ、肉が複数種類になっちょるし、野菜も七種類ほど使っておるがの。
当然、コチラん世界に存在せん品ばかりじゃて。
肉も予め揚げ焼きにしたヤツや、干し肉に燻製肉なんぞもの。
コレらを細切りにして、一緒に炒めちゅる訳じゃ。
いやの。
半端な肉が出て余っておったようでな。
無駄にならんように、始末した感じかや。
野菜の方は、ダリルさんがが森からの。
パッと行って、ササッと採取して来ちょる。
まぁ、野菜ちゅうか、野草かのぅ。
儂らン世界なれば、品種改良もしちょらん野草は不味い。
春の七草の二つは、畑で育てられちょる位でな。
アレを自然に育っちょるヤツ探して、原種を食うハズも無いでなぁ。
ん?
大根と蕪のコトじゃよ。
じゃが、あん世界は違うでな。
自生しちょる野草は、滅びた文明にて品種改良された品ばかりじゃて。
まぁ、原種が駆逐され、生態系が崩壊しちょるともの。
完全な野生の動植物は皆無じゃて。
そがぁな環境じゃけぇ、その辺で摘んで来た野草も、野菜として十分に耐えられる品にの。
まぁ、知識は必要じゃが。
ほじゃがな、適切な知識を持っておれば、美味い野菜を得られる訳じゃな。
とは言え、ダリルさん並みの知識を得ちょる輩なんぞ、そうそう居らん。
ゆえに農家が野菜を育てておる訳じゃ。
ちなみに、農家が育てる野菜より、ダリさんが森にて採取する野菜の方が美味い。
しかも、滋味溢れてちょるでな。
とは言え、大半が毒ありなんじゃがの。
そう、ダリルさん式の灰汁抜きが前提じゃて。
そがぁな野菜なんじゃが、食感ものぅ。
ザク!シャク、ザク、コリコリ、クニュリなどなど。
七種全てが異なる食感を。
コレらを細切りにし、細切り肉と合わせて炒めちょる訳じゃ。
こん食感が異なる七種の野菜と肉がの、口ん中でなぁ。
いやはや、夢中で食ってしもうたわい。
で、カリンちゃんは、具材を切る手伝いの後、オムレツをの。
オムレツの具材は、ダリルさんが作った青椒肉絲モドキじゃて。
まずはダリルさんが、お手本を。
う〜ん。
チートかや?
いやの。
カリンちゃんが、微電流にてダリルさんの動きをトレースする感じでな。
ダリルさんはダリルさんで、作りながら、カリンちゃんがトレースするのを手助けしちょったわい。
で、なんとか人数分をの。
いやはや。
初めて作ったにしては、上出来じゃろてなぁ。
っか、最後の方は、プロが作るオムレツに負けちょらんかったぞい。
むろん、こっち、そう、地球のシェフが作るヤツに負けちょらんかったでな。
ちなみに、ダリルさん並みに卵料理へ精通しちょるモンは、あん世界にゃあ居らんでな。
なにせ養鶏なんぞ存在しちょらんでな。
何故か?
そらぁ、あんた。
あがぁな世界じゃぞ。
森ほどではないんじゃが、それでも野獣被害はの。
旅人や行商人が、野獣に襲われるなんぞは、珍しゅうもない。
それどころか、村なんぞでは、野生生物との戦う日々じゃて。
農作物を食いに、野生生物が出没するのは当然じゃ。
で、それを狙うヤツもの。
野菜を食い荒らすヤツを狩ってくれるなれば、有り難い存在じゃと言えるじゃろうな。
じゃが、当然ながら人も襲うでな。
じゃが、そがぁなん狙う輩もの。
そう、狩人じゃな。
村には大概、専属の狩人が居る。
そがぁなんが、村に来る獣を狩っちょる訳じゃ。
まぁ、ダリルさん達とは、別種の狩人じゃわあな。




